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【今週のピックアップデッキ】バード・クラス/5c Bring to Scape/ネクロバーン
2024.07.12
こんにちは。 細川 侑也(@yuyan_mtg)です。 今週のピックアップデッキでは、ちょっと珍しいデッキを、軽い解説を交えて紹介していきます。 バード・クラス(パイオニア) エリア予選(晴れる屋TC東京):突破 By Takeda Ryotaro 文字通り《バード・クラス》1枚でゲームに勝利できてしまうというすごいデッキ。動き方は単純明快。《バード・クラス》を設置し、レベル3に引き上げるだけ。そうすることですべての伝説の呪文のコストが(赤)(緑)軽くなります。つまり、《忠実な護衛、ハジャール》のようなコストが(赤)(緑)のカードは0マナでキャストできるように。更に、レベル3の能力で、伝説の呪文を唱えるたびにライブラリーの上2枚を追放して使用できるので、その中に(赤)(緑)のカードがあれば、0マナで唱えて、更に2枚を追放して…とどんどん連鎖していきます。この過程で《モックス・アンバー》や《勇敢な追跡者、ルビー》が追放されるとマナが増えていき、最終的にはすべてのクリーチャーが速攻を得て1ターンでゲームを終わらせます。途中で連鎖が止まったとしても、盤面にはたくさんのクリーチャーが並ぶので、たとえ《血管切り裂き魔》を出したとしても焼け石に水でしょう。《バード・クラス》デッキ自体は以前からたびたび注目されていましたが、今回はついに、晴れる屋トーナメントセンター東京で行われた、チャンピオンズカップファイナルのエリア予選を見事に突破!ご本人のnoteもございますので、詳しくデッキについて知りたい方はぜひお読みください。(記事はこちら) 5c Bring to Scape(パイオニア) パイオニアリーグ:5-0 By Fleetwheels スタンダードで活躍したシステムを下環境で取り入れる、というのはよくあること。《鏡割りの寓話》と《勢団の銀行破り》の組み合わせはすぐにパイオニアでも流用され、今でも大活躍していますし、その昔はスタンダードで大暴れした親和が、エクステンデッドのプロツアーを制したこともありました。そして今回ご紹介する5c Bring to Scapeも、スタンダードでよく見るシステムを活用しています。《斡旋屋一家の潜伏先》などの、生け贄に捧げてデッキから土地をサーチするカードと《復活した精霊信者、ニッサ》、そして《事件現場の分析者》を組み合わせて大量のマナを生み出す。プロツアーでも活躍したティムールランプのシステムです。これを取り入れたのがこのデッキ。《復活した精霊信者、ニッサ》のマナを生み出す能力を持つ《水蓮のコブラ》を入れて8枚体制にして、《事件現場の分析者》から出るマナを更に出せるようにしつつ、スタンダードでは《記憶の氾濫》だった、コンボを決める手段として、《白日の下に》を採用しています。コンボ方法は以下。1.戦場に土地5枚と《洞窟探検》がある状態で《白日の下に》をキャスト。デッキから《風景の変容》を唱え、《睡蓮の原野》2枚と《神秘の聖域》《狩猟迷宮》《山》をサーチ。2.《神秘の聖域》で《白日の下に》をライブラリ―トップに積み、《睡蓮の原野》2枚で緑マナと白マナを3つずつ、《神秘の聖域》で青マナ、《山》から赤マナを出す。この4枚を《睡蓮の原野》で生け贄に。3.緑2マナで《狩猟迷宮》を起動して《白日の下に》をドロー。(この時点で残ったマナは緑,白3,青、赤。4.ドローした《白日の下に》を収斂4で唱え、《見事な再生》をサーチ。残りは白マナ。5.《見事な再生》を打つと、先ほど生け贄に捧げた4枚がそのまま帰ってくる。《神秘の聖域》で再び《見事な再生》を積んで、《狩猟迷宮》でドロー。6.この5の過程を繰り返すことで無限マナが生まれる。7.最終的に無限マナから、《神秘の聖域》でライブラリートップに《風景の変容》を積み、《睡蓮の原野》で生け贄に捧げた後にキャスト。《残響する深淵》(神秘の聖域をコピー》と《カーフェルの港》をサーチ。8.コピーした《神秘の聖域》で《見事な再生》を積み、《カーフェルの港》を生け贄にして発見でキャスト。9.《神秘の聖域》、《睡蓮の原野》2枚、《カーフェルの港》、《狩猟迷宮》が帰ってきて、《神神秘の聖域》で《見事な再生》を積み込む。10.先ほどまでの無限マナを生み出す行為に《カーフェルの港》の発見のおまけがつくので、ライブラリーを全部掘り進めることができ、《世界魂の憤怒》に辿り着いて終了。これはあくまで基本のコンボパターンで、実際は《水蓮のコブラ》と《復活した精霊信者、ニッサ》から《僻境への脱出》を唱えて大量のアドバンテージで勝利したり、《白日の下に》から《星界の騙し屋、ティボルト》と、ニヴでお馴染みのムーブも可能です。何より回していてとても楽しいことこの上なし!スタンダードでティムールランプを使っていた方にはたまらないデッキだと思いますよ! ネクロバーン(モダン) モダンリーグ:5-0 By jontih 『モダンホライゾン3』で登場した《ネクロドミナンス》。《ネクロポーテンス》の調整版となったこのカードは、その先祖の名に恥じぬ活躍を見せ、プロツアーでもトップ8に2人を送り込みました。そんな《ネクロドミナンス》を使用した新しい形がこのネクロバーン。《ネクロドミナンス》と相性の良い《魂の撃ち込み》を本体に投げ続ける動きに特化するため、このデッキには大量のバーンスペルが採用されています。《夜の衝突》《稲妻》《ゴンティの策謀》《ドロスの大長》はすべて3点火力。《集団的蛮行》《ウィザーブルームの命令》《望み無き悪夢》も火力呪文として使用できます。そしてこのデッキに多くのライフゲインが入っていることから採用されているのが《マルコフ家のソリン》。《夜の衝突》1枚で変身し、変身したらそのままもう一度3点を与えられるので、実質追加の火力として機能します。《魂の撃ち込み》などが合わされば凄まじいダメージに。最も衝撃的な採用カードが《潜伏工作員》。僕は20年マジックをプレイしていますが、このカードが採用されたデッキが結果を残しているのを初めて見ました。2点火力として機能する他、相手のデッキからクリーチャーが出てこない場合にも、《魂の刈り取り》が腐ることがありません。「…いや、今さらっと出た《魂の刈り取り》ってなんですか?最近マジックを始めたのでわかりません」そう思った読者の皆さん、安心してください。20年マジックをやっている僕も、今日初めてこのカードのテキストを知りました。要するに他の黒いカードをこのターンに先にプレイしていると、3点ダメージのおまけがついてくる除去ですね。バーンの《焼尽の猛火》に近い性能…そう考えるとものすごく強いカードに思えてきました。 このデッキは1マナの黒いカードが10枚入っていますし、《魂の撃ち込み》のピッチの後に唱えても3点が入るので、非常に相性が良いですね。20点のライフを削るために全力を出すボロスバーンは、《火の怒りのタイタン、フレージ》の登場で苦しめられていますが、このネクロバーンなら、《ネクロドミナンス》の圧倒的なリソースが《火の怒りのタイタン、フレージ》のゲイン量を上回るダメージを叩き出してくれるはず。一度は心が折れかけたバーン使いの皆様、ぜひお試しあれ。
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【週刊メタゲーム通信】吸血鬼とアマリアの仁義なき二強環境
Pioneer
2024.07.11
こんにちは。 細川 侑也(@yuyan_mtg)です。 毎週、最新のメタゲームをデッキリストと共にお届けするこの記事。本日はエリア予選期間真っ最中で盛り上がっている、パイオニアを解説! 大会説明 初回の記事なので、今回のメタゲームを語る上で参照した大会について今回は説明していきます。 チャンピオンズカップエリア予選 プレイヤーズコンベンションで行われる競技大会「チャンピオンズカップファイナル」の参加権利を賭けて戦う大会です。店舗予選を突破したプレイヤーしか出場することのできない、競技性の高いトーナメント。今回は以下の3大会を参照。 エリア予選(ドラゴンスターオタロード中央店) エリア予選(晴れる屋トーナメントセンター東京) エリア予選(シーガル泉中央店) パイオニアチャレンジ パソコンでマジックが楽しめるマジックオンライン上で行われる大会。人数に応じたスイスラウンドを行い、その後シングルエリミネーションとなっています。参加費のみで誰でも出られる大会。今回は以下の4大会を参照。 PIONEER CHALLENGE 32 (7月6日開催) PIONEER CHALLENGE 32 (7月7日開催) PIONEER CHALLENGE 64 (7月6日開催) PIONEER CHALLENGE 64 (7月7日開催) ラストチャンス予選 マジックオンラインチャンピオンシップ(通称MOCS)という、マジックオンラインの中で最も賞金・賞品が豪華な大会があり、優勝することでそれに出場することのできる予選大会…の予選大会です。5回戦を5勝0敗することで予選大会の権利を獲得できます。今回は以下の2大会を参照。 PIONEER LAST CHANCE (7月7日開催) PIONEER LAST CHANCE (7月8日開催) 進化し続けるTier1、ラクドス吸血鬼 エリア予選での権利獲得者、各チャレンジのトップ8、そしてラストチャンス予選で4勝1敗以上の成績を収めたデッキをすべて集計すると、最も使用者がが多かったのはラクドス吸血鬼でした。その数は26。合計75人のうち、26人がこのラクドス吸血鬼で好成績を収めました。特に晴れる屋トーナメントセンター東京では15人のうち8名がラクドス吸血鬼で予選を突破しています。 ラクドス吸血鬼 エリア予選(晴れる屋TC東京):突破 By 矢田 和樹 ラクドス吸血鬼はプロツアー『カルロフ邸殺人事件』を優勝して鮮烈なデビューを飾ったデッキ。ベースとなるのは《思考囲い》と《鏡割りの寓話》という、もはやパイオニアでは見慣れたラクドスの2枚看板によるミッドレンジ戦術。ここに加わったのが《傲慢な血王、ソリン》から《血管切り裂き魔》を出すコンボ要素。 《血管切り裂き魔》は凄まじい性能で、ひとたび戦場に出ればそもそも護法で除去をするのが困難。倒そうとすればダメージを最低でも4点喰らい、倒し損ねれば攻撃の6点+《傲慢な血王、ソリン》の生け贄3点+2点で11点と、一瞬でライフを削りきられてしまいます。 近頃のラクドス吸血鬼は《腐食の荒馬》を採用したリストが増えています。騎乗して攻撃すると《血管切り裂き魔》がめくれて6点だったり、《傲慢な血王、ソリン》と《血管切り裂き魔》を揃うのに寄与するなど、デッキと噛み合っています。そして、2ターン目のプレッシャーのあるアクションが《税血の収穫者》しかなかったのはラクドス吸血鬼の弱点でした。《腐食の荒馬》によって相手は2ターン目から対応を迫られることとなり、3ターン目の《鏡割りの寓話》や《傲慢な血王、ソリン》が二の矢として機能するのです。プロツアーではこのスロットは《薄暮軍団の盲信者》でした。こちらは3ターン目の強いアクションである《鏡割りの寓話》か《傲慢な血王、ソリン》を引き込みにいくカードでしたが、クリーチャースペックは1/1と貧弱でした。 ラクドス吸血鬼が攻撃的なデッキであるにもかかわらず、2ターン目のアクションが弱いのは問題でしたが、《腐食の荒馬》はそれを見事に解消しました。また、《腐食の荒馬》が標準装備になったことで見直されたのが《砕骨の巨人》。ラクドスミラーで《腐食の荒馬》を除去できるだけでなく、《腐食の荒馬》に騎乗できるので、再評価を受けています。 ラクドス吸血鬼の進化はそれだけではありません。近頃は更なるコンボを搭載したラクドス地獄の樹も現れ始めました。 ラクドス地獄の樹 パイオニアチャレンジ:2位 By CHICHICHI 通常のラクドス吸血鬼に《地獄の樹》と《アガサの魂の大釜》を加えたのがこのラクドス地獄の樹。 《地獄の樹》は自身のタフネスと対戦相手のライフを交換できる起動型能力を持っています。普通に使えば相手のライフが13になり、ライフがタフネスになる。そんな微妙なカード。しかし、《アガサの魂の大釜》で追放することで《地獄の樹》は真価を発揮します。クリーチャーに《地獄の樹》の能力を付与できるので、たとえば《ヴォルダーレンの美食家》も《地獄の樹》になるのです。一瞬で相手のライフは20から2に! このコンボは特に、ラクドス吸血鬼は現環境の対抗馬であるアブザンアマリアに対して有効です。通常は一度コンボを決められて90近いライフになったアマリアに勝つのは至難の業ですが、いくつライフがあろうと《地獄の樹》と《アガサの魂の大釜》が揃えば関係ありません。新たな2枚コンボの投入ができてしまうというのは、《思考囲い》や《鏡割りの寓話》、そして《傲慢な血王、ソリン》からの《血管切り裂き魔》、このラクドス吸血鬼の根幹部分が強いことの証明ともいえますね。 王者・吸血鬼を狙うは、3ターンキルのアマリア ラクドス吸血鬼に続いて先週成功を収めたのは、アブザンアマリア。各地のエリア予選でも突破者が多く、MOのラストチャンス予選で権利を獲得した4つのうち、2つがアブザンアマリアでした。 アブザンアマリア ラストチャンス予選:5-0 By OPPA 《アマリア・べナヴィデス・アギーレ》と《野茂み歩き》を場に揃え、30回ほどの探検によって90近いライフを獲得しながら、《霊気貯蔵器》をライブラリートップに積み込んで勝利するクリーチャー・コンボ。なんと最速3ターン目にこのコンボが成立します。 固定となる2体のクリーチャー+ライフゲイン手段が必要なコンボで、除去1枚で妨害されてしまうため、「コンボ自体は成立するけど実用的かどうか…」と思われていたのは遥か昔。蓋を開けてみれば、クリーチャー側をサーチする手段が豊富かつインスタントだったり、除去しても複数の手段で場に戻すなど、除去に対して強い構成にすることができ、今や環境最強の一角となっています。特にラクドス吸血鬼の最強ムーブである3ターン目《血管切り裂き魔》に対しても、3ターン目にコンボを決めてしまえば勝利できるので、お互いが最も強い動きをした際はアマリア側に軍配が上がります。 アブザンアマリアのリストもすっかり洗礼されています。《救出専門家》が多めに採用されるようになり、ラクドス吸血鬼の除去の雨にも耐性がついています。 《救出専門家》をたくさん採用することで3マナ以下の強力なクリーチャーが増えたので、今まで2枚程度だった《集合した中隊》は4枚に。《救出専門家》と同じ役割だった《戦列への復帰》がそのまま《集合した中隊》になっていますね。《スカイクレイブの亡霊》は段々と採用枚数が増えてきた1枚。これまではメインサイド合わせて1~2枚という印象でしたが、今ではメインから2枚。サイドにも2枚。ミラーマッチで《アマリア・べナヴィデス・アギーレ》を追放できるだけでなく、ラクドスがサイドから投入してくるキラーカード、《暮影の騎士》に触れる数少ないカードです。 《スカイクレイブの亡霊》の枚数が増えている現状では、ラクドスがサイドから採用すべきは《暮影の騎士》ではなく《揺れ招き》なのかもしれませんね。 総括 今週の勝ち組はラクドス吸血鬼、次いでアブザンアマリアという結果でした。ラクドス吸血鬼は《腐食の荒馬》と《砕骨の巨人》を採用したリストが目立ちました。《砕骨の巨人》は《腐食の荒馬》が使われれば使われるほど強いカードなので、もしかしたら今週は枚数が増えるかもしれません。 アブザンアマリアは特にマジックオンラインでの活躍が目立ちます。ラストチャンス予選を突破した4つのうち、2つがアブザンアマリアなのです!4勝1敗にもアブザンアマリアは多く入賞していますし、今週はラクドス吸血鬼との立場を逆転させていてもおかしくありません。 そしてこの2つが互いのデッキやミラーを意識し始めると、またその間隙を突くデッキが現れることでしょう。墓地を利用するデッキが減っており、墓地対策は今減少傾向にあります。もしかしたら今はイゼットフェニックスあたりにチャンスかも?《腐食の荒馬》も《砕骨の巨人》も苦にしないので、今のラクドス吸血鬼には比較的強いはずです。 来週はどうなっているのでしょうか。今から楽しみですね。それではまた!
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GOOD GAMEメディア、始まります
ピックアップ 記事
2024.07.10
皆様、初めまして。 細川 侑也(@yuyan_mtg)です。 このたび、トレーディングカード専門店「GOOD GAME」は新たにGOOD GAMEメディアを立ち上げることとなりました。 GOOD GAMEメディアでは、当店で取り扱っている製品「マジック:ザ・ギャザリング」の様々な記事を掲載していきますので、ぜひ当サイトに足を運んでいってください! GOOD GAMEとは GOOD GAMEは、流山おおたかの森駅から徒歩1分にあるトレーディングカード専門店です。 マジック・ザ・ギャザリング、ポケモンカード、Flesh and Bloodを取り扱っており、通販サイトではマジック・ザ・ギャザリングをメインに販売しています。 ウェブサイトはこちら あなた、誰ですか? ライターを務める僕の自己紹介も必要ですよね。 僕は細川 侑也。マジック界ではゆうやんと呼ばれることが多いですね。 ※画像は公式サイトより引用 マジックを始めたのは、親和が大暴れした初代『ミラディン』。僕が初めて組んだデッキも親和でした。競技大会での実績は グランプリ名古屋2018:準優勝 グランプリ横浜2019:トップ8 グランプリ千葉2019:トップ8 The Final 2019:トップ8 The Last Sun 2022:準優勝 プレイヤーズコンベンションオープン2022:準優勝 チャンピオンズカップファイナル:準優勝 コンボとコントロールが好きで、ビートダウンが嫌いなプレイヤーです。《ドミナリアの英雄、テフェリー》大好き!《ヴェールのリリアナ》は勘弁してください! 面白いデッキを開発したり使うのが好きで、人気のあるデッキを選ばない傾向にあります。そんな競技シーンに20年近く身を置いている僕が、様々な記事をお届けしていきます。 どんな記事があるの? やっぱり気になるのは記事の内容ですよね。というわけで、今後の記事の更新予定をカレンダーに記載しました! 一つずつ、内容を紹介していきます。 週刊メタゲーム通信 週末に行われた大会結果をまとめ、メタゲームに関する考察を行う記事です。 主にパイオニアやモダンを想定しており、時期によってはスタンダードの記事も上がります。 週刊メタゲーム通信を読んで、その週の大会に備えてみてはいかがでしょうか? デッキ解説記事 僕が普段使用しているデッキを紹介・解説する記事です。軽いデッキ紹介から個々のカード選択、基本的なプレイに関するお話などをしていきます。解説してほしい記事があれば、リクエストしてください!全部にお応えすることはできませんが、リクエストからもデッキをチョイスします! 今週のピックアップデッキ 珍しいデッキや新しいデッキを3つほど紹介する記事です。基本的にはそれぞれ違うフォーマットからチョイスする予定です。様々な大会結果から探すので、もしもあなたが珍しいデッキで平日大会を勝ったら、ご紹介させていただくことになるかもしれません! その他 上記以外にも、様々な企画を立案中です!マジックをプレイする時間があまり取れない人向けの効率的な練習方法や、初心者が上達していく道筋など、単なる攻略情報以外もお届けしていきます! 初回の記事は明日から! 早速GOOD GAMEメディアの最初の記事が明日アップされます。「こんな記事を読みたい」「このデッキを紹介してほしい」などの要望がございましたら、ぜひ僕のX(@yuyan_mtg)までお声がけください!それでは皆様、末永くよろしくお願いいたします!
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WRITER
ライター
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細川 侑也