皆さん、こんにちは! 「へいか」こと 小林 輝(@enzyutuheika)です。
記事タイトルの通り、チャンピオンズカップファイナルシーズン2ラウンド3で9-3の13位という成績を残したことで得たプロツアー権利でシカゴのプロツアー「霊気走破」に出場してきました!
結論から申し上げますとプロツアー本戦では4-4でギリギリ二日目進出し、二日目では9-6で迎えたプロツアーチェインバブルマッチ(10勝以上だと次回のプロツアー権利を獲得できます)でHreruya Prosのマッティ・クイスマさんに敗北し9-7の113位でした。
そして翌日に行われたPT出場者限定の世界一レベル高いPTQことセカンドチャンスPTQでは初戦敗退という結果でした……が、このプロツアーでは本当に何事にも代えがたい経験をさせていただきました。
というわけで、プロツアーの準備から帰国に至るまでの道程を、前後編で書かさせていただこうと思います。長くなってしまいますが、お付き合いいただけると幸いです。
なお、今回はマジックの記事というより、プロツアー旅行記がメインとなります。
・はじまり~プロツアー「霊気走破」に出場した経緯~
まずは本プロツアー霊気走破に出場するに至った理由であるチャンピオンズカップファイナルシーズン2ラウンド3。
この詳しい内容については私のNoteで恐縮ですがこの記事に記載されています。是非ご覧ください。
このチャンピオンズカップファイナルシーズン2ラウンド3で愛機のアゾリウスコントロールを手に9勝3敗という成績を残し、13位になったことでプロツアーの権利を得ました。
が、この時に得られた権利は翌月の6月末に行われるプロツアー「モダンホライゾン3」。
仕事面やパスポートの問題など様々な理由によって断念し繰り越しをお願いしたところ、世界選手権を挟んだ事もあり権利を獲得した2024年5月からかなり間の置いた2025年2月のプロツアー「霊気走破」出場となりました。
旅行前準備編
これについてははまさん(@ziguyan)主催のはまツアーに参加させていただき、羽田空港~シカゴの直行便およびホテルを確保していただきました。
感謝してもしきれません。ちなみに金額としては合計24万ほど。激痛。
それに伴いGoogleスプレッドシートのToDoテンプレートを使って必要なものをリスト化し、一つずつ潰していきました。
海外でのネット環境についてはソフトバンクユーザーであったため、アメリカ放題というサービスがあり特に手続きの必要もなくできました。
防寒着に関してはこの時期のシカゴはなんとマイナス15度。恐ろしい寒さです。手持ちはコートなどでダウンジャケットのような防寒着がなかったためこれも用意していく必要がありました。
ワークマンに寄ってみたもののよさげなものがなく仕方なくGUに寄ったところ、「ヒートパデッドブルゾン」というよさげなものを発見。かなりモフモフしています。
これが予想以上に暖かく、-15度という地獄のようなシカゴの寒さにも適応できる優れものでした。
今後の冬で愛用していくことになりそうです。値段も4,990円と安価でおすすめです!
▼あってよかったもの
・延長コード
当然ながらホテルは備え付けのコンセントのみ。今回は5人で1部屋を使う事もあり、延長コードは必要だろうと持ち込みましたがこれが大正解。
1人1部屋であれば不要だとは思いますが、複数人で利用する場合は延長コードは強くお勧めします。
・アイマスク
とにかく板です。
約14時間の長期フライトにおいてアイマスクの有無で睡眠の質が変わってきますし、同様に複数人で1部屋を利用する際も灯りに影響されず寝られるのは◎。
・ウェットティッシュ
地味ながらMVP。日本とは異なり海外ではおしぼりのようなものは出てきません。予め手を拭いておくことができるウェットティッシュはかなりストレスが軽減されました。
特にシカゴではピザなどの手づかみのものが多く手が汚れたりするので結構活躍してくれました。
▼持って行った方がよかったもの
・スリッパ
ホテルの部屋は土足可ですが、靴を履きっぱなしも疲れますのでスリッパは欲しかったです。(アメリカのホテルはスリッパなしが一般的らしい)
飛行機内でも靴からスリッパに履き替えられるとかなり楽そうだったので次回があればスリッパは是非持ち込みたいと感じました。
・リップクリーム
普段使っているのですが、今回に限って忘れてしまい……
寒さも相まって本当に乾燥します。最終日には唇が切れてしまいちょっと大変でした。必ず用意しておきましょう。
プロツアーシカゴ旅行記
そうして迎えた2月19日、羽田空港へ朝9時前に到着。
はまさんを筆頭にはまツアーに参加される方々と合流し、そのまま10:50のフライトへ。
フライト時間は約14時間。13時頃に機内食を食べると暗くなりそのまま仮眠。そこから約5-6時間後に再度機内食を食べて暗くなり仮眠……の繰り返しでした。
機内食は結構美味しく、味噌汁も出てきたのが◎。さすがJAL。
この時やはりお尻がやや痛くなったりしたので、余裕があれば座布団などを持って行くといいかもしれません。
そうしていよいよ着陸!シカゴの上空から眺める光景は素晴らしく、思わず感動してしまうほどでした。
が、シカゴの気温はマイナス15度。外に出た瞬間凍り付くかと思いました。
よく一緒にMTGをしているいわきさんと記念すべきアメリカでの初マック。ホットチョコレートにしましたが、とんでもない甘さの暴力でザ・アメリカを味わいました。
第3ターミナルから第2ターミナルに電車で移動し、そこからUberで車を呼びホテルまで40分ほど揺られると……
目的地であるヒルトン・ガーデン・イン・シカゴ・マコーミックプレイスに到着。とにかくスケールがデカい!
ホテルの前にはマジックコンの広告もあり、ここでプロツアーに出るんだという実感が今更ながら湧いてきました。
とはいえプロツアーまであと二日、それまではシカゴを堪能することに……と言いたいところですが、さすがに長時間のフライトで疲れたのでUberを利用して部屋でいざシカゴピザ!
で、でかい!! チーズもたっぷり!! 暴力的!!
意気揚々とかぶりつきますが……
あまりにも重すぎてなんと2ピースで満腹、撃沈。即落ち2コマです。
この流れで同室の方とフリプなどをして就寝。
すがすがしい朝を迎え、早速ホテルの前にあるサブウェイへ! 何を選べばいいのか分からなかったため、店員さんにオススメを聞くと「それならビーフね!」とのことだったのでそれを注文。非常に美味でした。
また、ここで行弘さん・松浦さん達と遭遇! ああ、シカゴの地に集結しているんだな~と少し感動してしまいました。
ハーフを頼んだのですが、それでも非常に大きい! これで約8ドル(1,200円)。太さもペットボトル以上で満足感◎。
ちなみに他の部屋の方がフルサイズで頼んだ時の画像はこちら。500mlペットボトルと比較しても分かる通りデカすぎる……
ホテルの中にあるスタバでカフェラテも購入したところ、今度は井川さん・中村さんが!
この際に井川さんから「30回以上来てるけどこの寒さは初めて」「耳当ては特にいいのでオススメ」という言葉をいただきました。プロツアー先輩だ!!
優雅な朝食をとったら……そう、次は昼食ですね!
Il Culaccinoというお店が先ほどのサブウェイの横にあり、Google Mapの評価も高かったためはまツアーの参加組で突撃。
ここでも伝家の宝刀「店員さんのオススメ」を聞き、いただくことに。
このチーズがかかった物体はなんとフライドチキン。デカすぎる。
マジか……という顔をしながら頬張ると美味!! とにかくカロリーの暴力が襲い掛かってきます。
なんとか食べた後はプロツアー参加者たちで卓ドラフトの練習。
1-1《悪魔の破砕機》から1-2に《ロケッティアの技師、ダレッティ》の姿が。普段ならスルーですが、今回は《悪魔の破砕機》使いまわしが見えるためピック。
リアニメイトの《軌道修正》や確定除去の《スピン・アウト》など黒を中心にピックしていったところ、2パック目で《ブルードハート・エンジン》《轟雷のブルードワゴン》が流れてきたため綺麗に緑黒の席に座れた形となりました。
3パック目では《アラクリアの心、カラドーラ》が流れてきたためこれをカットしつつ白黒土地の《磨かれたやせ地》も拾えたためタッチ白で完成度の高いデッキが完成。
結果はマリガンとマナフラッドに屈し2-1となりましたが、除去もありデカブツもありリアニメイトもありと非常によい緑黒に出来上がったと感じました。プロツアーに向けて視界良好!
そして午後5時頃から開催されるプロツアー出場者用の前日パーティに参加すべくマコーミックプレイスへ。
このヒルトン・ガーデン・イン・シカゴ・マコーミックプレイスホテルはマコーミックプレイスに直通となっているためスムーズに行ける……かと思いきや、デカすぎて迷子に!!
プロツアー参加者らしき人を見つけ、パーティ会場はどこ? と拙い英語で筆談すると案内してくれ事なきを得ました。ありがとうございます。
そうして辿り着いたパーティ会場。ここでプロツアー出場者を証明するバッジと参加賞のバッグ・プレイマット・パックなどを受け取りました。
プレイヤー・オブ・ザ・イヤーのハビエル・ドミンゲスさんを筆頭に「錚々たる」という言葉ですら足りないほどの方々がそこら中に歩いています。
衝撃のあまり立ち尽くしてしまいましたがこうしてはいられません! ガンガン突撃を仕掛けていきます。
まずはYellowhatこと殿堂プレイヤーのガブリエル・ナシフさん。コントロールマスターであり、配信でよく勉強させていただいている方の一人です。
この方には持ち込んできた《喝破》《否認》にサインをいただき、ツーショット! 本当に目の前にあのナシフがいるんだ、と感動しきりでした。
そしてプロツアー・ファイレクシアで優勝を果たした殿堂プレイヤーリード・デュークさん! 日本の中でも特にファンの多いお方。
本当に聖人という言葉が似合う方で、溢れ出る色気とにこやかな笑顔に悩殺されてしまいました。サインをいただいている時にスタッフの方が「写真を撮るよ!」と仰っていただき、こうした写真も……
サインを書くリード・デュークさんの美しさのあまりに興奮してしまう私を見事に激写していただきました。
見てください、このリード・デュークの御顔を。これで惚れない男はいません。
そしてアゾリウスコントロールといえばこの方を忘れてはいけません。パイオニアでアゾリウスロータスというデッキを全世界に知らしめたパトリック・ウーさんです!
あなたの大ファンです! と伝えた時の照れくさそうな顔は忘れられません。
同じ2月に行われたチャンピオンズカップファイナルで見事優勝を果たしたマ・ノアさんも。
プロツアー権利を獲得したチャンピオンズカップファイナルシーズン2ラウンド3のフィーチャーマッチでとても楽しい時間を過ごしたということもあり、顔を合わせると声を掛け合う仲になりました。
それは今回でも変わらず、この場でも出会うと「オオ~!」と駆け寄ってくれました。お互いに明日の健闘を祈り肩を組みながらパシャリ!
イタリアのスターことアンドレア・メングッチさんも配信をよく見ており、私が憧れとしている一人です。
配信と変わらないハイテンションで快くツーショットとサインに応えていただきました!
世に大きな衝撃をもたらしたハンドシェイク謹製緑トロンを手にプロツアー・指輪物語で準優勝を果たしたクリスティアン・カルカノさんも!
非常に優しい方で、わざわざスマホのメモ帳に日本語で「ありがとう!頑張って」と書いてくださりました。
そうしているとハビエル・ドミンゲスさんのプレイヤー・オブ・ザ・イヤーの式が始まり、スピーチが始まりました。
英語なので話している内容はわかりませんでしたが、感無量の面持ちをされていたのがとても印象に残りました。おめでとうございます!
式が終わった後は解散したり、プロツアーの参加賞パックでドラフトしたりする中で同じく日本人の大川さんより「南米の人たちとドラフトしない?」というお誘いを受けドラフト! これも醍醐味の一つですね。
3マナ域で見えていないものは4枚目の《溶岩族の砲兵》です。
1パック目の時点でマルチアンコモンの《推進力強化帆船》《舷側砲の一斉射撃》を確保していたこともあり青赤に突撃した形。
とにかく《溶岩族の砲兵》が流れてくる卓で、こうなったら心中してやろう! と青赤一直線に向かうもののディスカードで強化する《たかり空エイ》《略奪するアオザメ》、最強コモンこと《雷頭の砲手》も流れてこない始末……
ただひたすら《溶岩族の砲兵》が流れてくるのでありがたくピックしつつ、迎えた3パック目では。
《灯を追う者、チャンドラ》!! これで報われた形となりました。
1戦目を危なげなく勝利したところで会場が閉まると連絡を受け、最後に記念撮影してから解散。とてもいい時間でした。
そして迎えたプロツアーの朝! 清々しい天気です。
ホテルの22階にあるというレストランに向かい、「Breakfast Sandwich」という文字があり朝だしサンドイッチはいいね! と注文。すると……
どう見てもハンバーガーじゃねえか!!と思わず突っ込んでしまいました。朝から食べるものではない気もしますが、非常に美味で完食。
後から知ったのですが、アメリカでは牛肉100%のパティを挟んだ料理だけがハンバーガーと名乗るのが許されるらしく、これは法律で定められている事なのだそうです。
つまり牛肉100%のパティではなくベーコンなどが挟まれている上記の料理はサンドイッチが正しいということになります。すげえやアメリカ。
同室の友人たちと共にバッジを掲げていざ出陣!
念願のプロツアー、不安よりも楽しみの方が勝っていました。
プロツアーのラウンジブースではベーグルやバナナ、ヨーグルト、各種ドリンクなど豊富で食べるものに困りませんでした。
ウォーターサーバーもあったため、参加賞としていただいたウォーターボトルに入れて飲んでいました。
ハビエル・ドミンゲスさんの姿もあったため、昨日ではお願いできなかったツーショットをパシャリ。見ても分かる通り、非常に大柄な方でした。
プロツアー本戦レポート…は次回
そして9:00、いよいよ運命の卓ドラフトが始まることになるのですが、あまりにプロツアーを前日から満喫してしまったため、記事が長くなりすぎました。
続きは明日の記事後編で!