【リアニメイトディガー!】《もがく出現》で挑むプレミアム予選2連戦!

【リアニメイトディガー!】《もがく出現》で挑むプレミアム予選2連戦!

Kyle Hitachi

皆さんこんにちは!

今週も「リアニメイトディガー!」も、スタンダードの『もがく出現』をディグしていきます!

プレミアム予選に向けてどんな準備をしてきたかご紹介していきます!

赤アグロを克服するために

2024年11月24日に晴れる屋TC東京で行われたプレミアム予選では、ティムールカワウソと赤単アグロが権利を獲得しました。

1週間が経過しても環境に大きな変化はなく、赤アグロが多めの環境でした。サイドボードでの器用さから、緑を加えたグルールが現在最も強いデッキと言えそうです。

さて、先週私が取り組んだことは「どうやって赤単への勝率を上げるか?」です。

アプローチとしては、除去の増量とライフゲイン要素の追加が簡単だと考えました。注目したのは《執念の徳目》。墓地ではパーマネントでありながら、アドベンチャー面では2点回復しつつ、タフネス3を対処できるカードです。

最初は『ファンデーションズ』で《渇望の時》が再録されているのを見つけて興奮しましたが、実際には《叫ぶ宿敵》を対処できる上位互換執念の徳目が既に存在していました。悲しいです…。

これを釣り先兼除去として使い、赤単に有利に立ち回ろう!と考えました。

また、デッキ全体のテンポを良くするために、《切り崩し》をメインボードに移し、サイドボードの《強迫》を増量しました。理由は浮きがちな1マナを埋めることで動きに隙をなくしたかったからです。特に《強迫》は苦手なクロックパーミッションに対して効果的なカードなので期待。

その代わりに抜けたカードはまず《蓄え放題》。先週の記事にもあったように、キープ基準ではあるものの、《もがく出現》を拾えない点が少しイマイチ。

苦痛ある選定》は追放能力が非常に環境にマッチしているものの、《永劫の好奇心》に触れないのが地味なマイナスポイント。赤アグロには《執念の徳目》の方が強いはずですからね。

また、活躍の機会が少なかった《戦慄衆の将軍、リリアナ》を解雇し、《脚当ての陣形》にも耐性がある《恐怖を喰うもの、ヴァルガヴォス》を増量しました。

 

2連戦のデッキリストと結果

2024年11月30日、晴れる屋吉祥寺店で行われたプレミアム予選で使用したデッキリストと結果は以下の通りです。

 グルール〇

赤単〇
青白エンチャント×
青白眼魔
グルール
版図ランプ
ID


青白エンチャント×

 

5-1-1で5位通過し、SEに進出しましたが、スイスラウンドと同じ対戦相手に敗北。赤単、グルールには3-0で相性の改善を感じることができました。

グルール側に理想的な動きをされると負けてしまいますが、かなり戦えるようになっています。

続いて2024年12月1日の晴れる屋川崎店!

版図ランプ 〇
版図ランプ 〇
グルール ×
青白エンチャント ×
グルール〇
青黒ギャンビット 〇

 

トーナメント序盤では、大きく有利のつく版図ランプを2連続で踏むという幸運に恵まれましたが、現モダン神である内藤さんのグルールに残念ながら敗北。

そして今季のプレミアム予選で4回もマッチしている青白エンチャントに昨日に続けて負けてしまい、あえなく目無し。最後までやって4-2で11位という結果でした。

権利という結果こそついてこなかったものの、戦績のアベレージは高く保てているのは評価したいポイントです。また晴れる屋川崎店ではもがく出現を使っているほかプレイヤーの姿も目撃できました。なんとTOP8に二人もいます。

皆、構築に工夫があって非常に面白かったです。

さて、日曜日のデッキリストのお話です。

吉祥寺店での負け方に引きずられてはいますが、《恐怖の潮流》が手札で浮きがちな点が気になったので思い切って全て解雇しました。《執念の徳目》を拾える点を評価して《蓄え放題》を再びメインボードへ。

またサイドボードでは《深淵の収穫者》をお試し枠で採用してみました。直前までは《忌まわしき眼魔》にしていたのですが、急に天啓が浮かんできたので電撃的に採用です。

忌まわしき眼魔》は、青黒ミッドレンジなどに対して除去やカウンターを要求する軽いフィニッシャーとして採用しており、深淵の収穫者》はその役割を果たせるのでは?と考えました。

結果としては普通に弱かったです。《ショック》で焼かれるスタッツには哀愁すら感じますね。

他に条件に合致するカードしては《フラッドピットの大主》などでしょうか。《フェアリーの黒幕》が誘発してしまう点以外は強そうです。また《除霊用掃除機》にスムーズに対処できる、《好奇心の神童、ケラン》も再度検討したいところです。

サイドボーディングガイド

VS赤アグロ

赤単、赤単タッチ緑、グルール、ボロス。全てアグロに分類されるデッキタイプなのでまとめます。

+1《深淵の裏切り、アクロゾズ
+1《解剖器具
+2《温厚な襞背
+1《強迫

-2《森の轟き、ルムラ
-3《忘れられた者たちの嘆き

 

優秀な果敢能力持ちクリーチャーでこちらを責め立ててきます。赤単は4枚の《岩面村》を、グルールは《探索するドルイド》《脚当ての陣形》を、ボロスは《ボロスの魔除け》《幽霊による庇護》をそれぞれ強みとしています。

戦略としては相手のクリーチャーを除去しつつ出来るだけ早く《偉大なる統一者、アトラクサ》《恐怖を喰うもの、ヴァルガヴォス》を戦場に着地させることになります。

負け筋は《巨怪な怒り》で急激に打点が伸びるパターン。特にこれに絡みやすい二段攻撃を付与する《多様な鼠》は必ず除去しなければなりません。

また絆魂クリーチャーを着地させても安心しないでください。《叫ぶ宿敵》《陽背骨のオオヤマネコ》でライフゲインを封じられるパターンがあります。

こちらはライフゲインできるカードを中心にサイドインします。除去が沢山ある手札が肯定されるマッチアップですが、ライフゲインなしにゲームを長引かせることはできません。

2枚引いた試合は余りにも負けますが、軽いアクションとしては悪くないので一枚だけ《強迫》をサイドインしています。《蛇皮のヴェール》やバーンスペルなどを抜くことが期待できるグルールやボロス相手には、2枚目以降のサイドインも検討して良いですね。

また、こういった相手にはとにかく早期に絆魂クリーチャーが着地することが重要です。《ゾンビ化》などのリアニメイトスペルの採用の検討や《第三の道の創設》でキープをするなど、工夫が求められます。

VSディミーアミッドレンジ

生物が主体ではあるのですが、青なのでカウンターが入っており、こちらも非常に動きにくい。

パーマネント自体は並びにくいので《恐怖を喰うもの、ヴァルガヴォス》が定着した際の勝利率は非常に高いです。《強迫》で無理やり道をこじ開けて通しましょう。

+3《強迫
+2《羅利骨灰
+2 軽量フィニッシャー

-2《森の轟き、ルムラ
-3《執念の徳目
-1《苦難の収穫者
-1《忘れられた者たちの嘆き

インスタントでクリーチャーが出てくるため、ソーサリータイミングの除去は弱めです。《ティシャーナの潮縛り》がクリティカルになる《森の轟き、ルムラ》も抜いてしまいます。

3マナ程度の軽いフィニッシャーも欲しいところです。《強迫》とくっつかせることで相手のプランをずらしたい。《除霊用掃除機》のことも考えると《忌まわしき眼魔》が最適な気はしますね。1枚ずつしか追放されないので《忌まわしき眼魔》は比較的出しやすいです。

VSティムールカワウソ

上の2つのデッキと比べるとかなり対処するのが難しいコンボデッキです。

基本的には《渓間の洪水呼び》《永劫の活力》を対処していくことになります。場合によってはビートダウンプランを取られるので、競り負けないようにこちらも《もがく出現》をキャストできる状況を作っていきましょう。

恐怖を喰うもの、ヴァルガヴォス》が効果的なマッチではありますが、《嵐追いの才能》など複数のパーマネントを展開して護法を支払いながら《この町は狭すぎる》でバウンスされてしまいます。

+2《強迫
+2《除霊用掃除機
+2《温厚な襞背

-3《執念の徳目
-3《忘れられた者たちの嘆き

 

サイド後は墓地対策や置物対策を入れて容易にコンボを走らせないよう立ち回りましょう。

花粉の分析》《嵐追いの才能》《永劫の活力》など墓地を使用するカードが多いので、墓地対策は効果的です。

豆の木を登れ》《咆哮する焼炉》《嵐追いの才能永劫の活力に対応できる置物破壊も欲しいところです。《羅利骨灰》《温厚な襞背》を比較した結果、今は墓地に触れる《温厚な襞背》をサイドインしています。ですがゲーム感によってはより軽い《羅利骨灰》のほうが良い可能性もあります。

VS版図ランプ

非常に有利なマッチアップですが《永遠の策謀家、ズアー》が絡んだ高速クロックを決められる展開があるので注意が必要です。あくまで相手はこちらを削り切るしかゴールがないのでライフを高く保ちつつ相手をライブラリーアウトさせる戦略を取りましょう。

+3《強迫
+3《羅利骨灰
+2《温厚な襞背
+1《向上した精霊信者、ニッサ

-2《切り崩し
-3《執念の徳目
-2《苦々しい勝利
-1《苦難の収穫者
-1《忘れられた者たちの嘆き

 

サイドボード後は相手が《安らかなる眠り》を置いてくる前提で立ち回ります。版図ランプはエンチャントを主体にしたコントロールデッキなので、置物破壊系のサイドカードが腐りにくいのが良いですね。

相手が入れてくるカードとして可能性が高いのは《ティシャーナの潮縛り》や《クチルの側衛》でしょうか。《鋼と油の夢》などで対策できますが、他のマッチで弱いので採用しづらいです。

現在の構成では、手札にあることがわかったら一度喰らいにいくしかないでしょう。

 

今週改善したこと

対赤アグロを改善

執念の徳目》や《切り崩し》などでしっかり赤アグロを意識した結果、先週は4勝1敗としっかり勝ち越すことができました。

デッキ全体のバランスを調整

デッキを軽くしたり、釣るカードのクオリティを意識した結果、デッキがバランス良くなりました。

蓄え放題》も入れ直して好感触でした。

マリガン基準

先週お話ししたキープ基準である《蓄え放題》を抜いてしまったので、単純に考えればマリガン率が高くなります。

デッキリストはいじるだけではダメです。しっかりとプレイにも反映させなければなりません。

結局《蓄え放題》を入れ直したり、切削カード以外でのキープについて考えることで、ある程度今のリストでのマリガン基準が定まりました。

今後の課題

クロックパーミッションの攻略

赤アグロは改善できたものの、アゾリウスエンチャントやアゾリウスメンターなどの打ち消しが入ったアグロデッキには負け続けており、ここの改善は必須。

マナベース

やはり4色デッキゆえに事故だけで負けてしまうこともあります。

マナベースの改善は、ただ単に土地だけと睨めっこをすれば良いわけではありません。たとえば《蓄え放題》を抜けば序盤に必要な緑マナは《もがく出現》だけなので、少し緑を削れます。

サイドボードの最適化

まず取り組みたいのがこちらから。そのためにはカードプールの把握が必須!

特に『ファウンデーションズ』は「こんなカードが使えるの?」といったことも多いですからね。晴れる屋川崎店で権利を獲得したセレズニアオーラに《ひるまぬ勇気》が採用されているのを見たときは目を疑いました。

ゾンビ化》の検討

これまでは釣ってインパクトのあるクリーチャーが《偉大なる統一者、アトラクサ》《森の轟き、ルムラ》ぐらいしかいなかったのですが、釣り先として恐怖を喰うもの、ヴァルガヴォス》が加わったので、《ゾンビ化》を試して良いかもしれません。

前述のように赤単に強いですしね。

 

検討してきたカードたち

これから《もがく出現》を使おうと考えている方や、既に回している方のために、これまで自分が採用を検討したカードたちを10枚ほど紹介しようと思います。

全知

墓地から土地を吊り上げて手札の重いカードをすべて使用できるようになる《森の轟き、ルムラ》と使用感は近いです。そのため、採用するなら《全知》か《森の轟き、ルムラ》いずれかとなるでしょう。

手札からの呪文を自由に唱えることができるようになるので、《偉大なる統一者、アトラクサ》を《忘れられた者たちの嘆き》などで使い回すことによってデッキをほとんど掘り切ることができます。つまり相手をライブラリーアウトさせるのに十分な回数の《完成された精神、ジェイス》を集めることができるのです。ですがいくつか欠点があります。

1.重すぎる

切削がかなり上手くいかなければ4ターン目までに戦場に出すことができません。また《森の轟き、ルムラ》と違って素出しをすることがほとんど不可能。

2.インスタントの対処札に弱い

羅利骨灰》や《脚当ての陣形》、《失せろ》《力戦の束縛》などインスタントタイミングで《全知》を破壊できるカードが環境には非常に多いです。一回スペルを唱えられることは保証されていますが、少し気になる点です。

3.《森の轟き、ルムラ》の方が便利

森の轟き、ルムラ》は軽いだけでなく、墓地から土地を出してくれるので、《不穏な浅瀬》との相性が抜群です。

不穏な浅瀬》でライブラリーを削って《森の轟き、ルムラ》で土地を吊り上げ、たくさんの土地がある状態なら複数の《不穏な浅瀬》を起動したり、《不穏な浅瀬》を起動しながらもう1アクションなどが容易です。

ちなみに、僕は以前《死人に口無し》4枚、《石の脳》4枚を採用しているようなデッキに《不穏な浅瀬》だけで殴りきったことがあります。

不穏な浅瀬》と相性が良い点も、《森の轟き、ルムラ》に軍配が上がりますね。

ベイルマークの大主

非常に優秀な切削能力に加えて5ターン後には本人が戦場に現れます!

素出しもさほど重くない良いカードなのですが、回収できるのがクリーチャーに限定されているところが歯がゆい。やはり切削しながら探したいのは《もがく出現》、もしくは土地ですからね。

上げ潮、キオーラ

ほとんど効果が同じ《蒸気学の学者》の頃から試していますがあまり感触はよくありません。せっかく《切り崩し》を躱せるデッキなのに当たってしまう点が微妙です。

もちろんルーティング効果はデッキに合っているので採用するならば1~2枚のカードという評価です。

墓場波、ムルドローサ

溺神の信奉者、リーア》がいた頃は、1枚採用することで使えるスペルの数を飛躍的に水増しできました。《事件現場の分析者》や《見事な再生》で土地を爆発的に伸ばして、《溺神の信奉者、リーア》から《もがく出現》を連打するデッキでプレミアム予選を抜けたのは良い思い出。

そんな私が目をつけたのがこのカードです。なんと墓地のパーマネントをそれぞれの種類につきターン一回制限で使えるようになっちゃいます!さながら《ヨーグモスの意思》ですね。

ですが赤単のせいで環境のキルターンが短く、《偉大なる統一者、アトラクサ》でリソース面は確保できるためお蔵入りに…

最近のカードのインフレを感じてしまいました。

ファラジの考古学者

モダンの御霊シュートでも採用されている優秀な切削カードです。《もがく出現》を拾うこともできるナイスカードなのですが、《第三の道の創設》で踏み倒せないことだけが惜しいところです。

ただし、赤単相手に壁になるところは評価できます。今の環境であれば《忘れられた者たちの嘆き》《蓄え放題》を押しのけて採用する意味があるかもしれません。

僕としては《第三の道の創設》のバリューを重く見ているので採用には至りませんでした。

洞窟探検

森の轟き、ルムラ》のバリューを大きく加速させるカードとして、以前のリストには採用していました。タップインが多いデッキでもあるのでマナブーストも純粋に嬉しいです。

ただし手札で浮くことが多いカードであることもあり解雇してしまいました。

採用するならば土地の枚数を26枚にして、安定して土地を伸ばせるようにしたいですね。

緊急の検死

証拠収集を容易く達成できるデッキなので重宝していました。

しかしサイドボードでの使いにくさから、デッキのスロットを一枠使っていることに疑念を感じてしまい、あえなく解雇。

比較的ターゲットにする頻度が高いであろう《永劫の活力》《永劫の好奇心》《永劫の無垢》を完全に対処できないのも気になってしまいますね。

好奇心の神童、ケラン

以前はサイドボードでゲームプランになるカードとして非常に重宝していたのですが……

1.土地を1枚ブーストすることに価値がない
2.黒系ミッドレンジへの適切なブロッカーにならない
3.出来事で出す手がかり以外にドローに変えることのできるアーティファクトがない

などから、採用の機会が減っていました。

ですが現在は《除霊用掃除機》という明確なヘイトカードが存在するため、採用する意義がありそうです。

その名を言え》《三度呼ばれ、アルタナク

その名を言え》は土地を回収できるものの、《蓄え放題》と比べると《第三の道の創設》が拾えないことが気になってしまいます。後は単純に3枚追放して出てくる《三度呼ばれ、アルタナク》が弱すぎました。墓地対策にも弱く、スロットも圧迫するため解雇です。

神盾の海亀

赤単に対するキラーカード。採用して一試合目で普通に黒い除去のほうが良いことがわかりました。「このカードがあれだったら…」という思考を持っておくと試行回数を節約できます。

否認》《軽蔑的な一撃

サイドボードに定番の打ち消し。が、あまりおすすめはしません。

毎ターン、ソーサリータイミングでマナを使い切ることに価値があるデッキであり、インスタントタイミングで打てるカードが《錠前破りのいたずら屋》しか存在しないからです。《否認》を構えて相手が何もしてこなかった時にこちらもインスタントタイミングでカードを使えないとターンがもったいないですよね。

軽い妨害である《強迫》の方が《第三の道の創設》の第一章・第三章と噛み合うのでおすすめです。

まとめ

今週の『リアニメイトディガー!』はいかがだったでしょうか?

赤アグロが多いこの環境で勝つのは厳しいと思っていましたが、意外と勝てていて嬉しいです。

とはいえ、プレミアム予選ではまだマッチしていないディミーアミッドレンジはどう考えても鬼門。

良いサイドプランを見つけたいところです。

今週末からチャンピオンズカッププレミアム予選はお休みシーズンに入ります。が、晴れる屋様主催の『スタンダード神挑戦者決定戦』に参加する予定です。

それに向けて調整も重ねるので、来週はそれについて記事にする予定です!

それではまた次回!

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