最新スタンダード環境のオススメデッキ三選!!

最新スタンダード環境のオススメデッキ三選!!

mtg Yuyan

こんにちは。

細川 侑也(@yuyan_mtg)です。

プレミアム予選も始まり、更に盛り上がりを見せるスタンダード!今回は今週末にオススメのデッキをご紹介していきます!

    赤単アグロ

    スタンダードチャレンジ:2位 By Lollopollo2001

    今のスタンダードを語る上で欠かせないのが赤アグロ。赤単アグロ、グルールアグロ、ボロスアグロ、そしてボロスバーンと、ここまで赤いアグロにバリエーションがある環境は珍しいかもしれません。
    その中でも今注目されているのは、色を足さない純粋な赤単アグロです。

    世界選手権で登場してトップ4に入賞して以降、グルールと共にスタンダードで暴れまわっていたデッキですが、『ファウンデーションズ』で再録された《噴出の稲妻》が《ショック》の枠に入り、その勢いはとどまることを知りません。
    構成はバーンというよりスライといった方が良いでしょう。クリーチャーが多く、火力はそれを補佐する役割。

    心火の英雄》《熾火心の挑戦者》《多様な鼠》の強力なハツカネズミは最早定番の組み合わせですね。《心火の英雄》《熾火心の挑戦者》の雄姿を《多様な鼠》が満たしつつ、二段攻撃やトランプルを付与する、シンプルかつ強力なコンボ。
    下環境の赤いデッキを支える《僧院の速槍》は当然4枚として、更に追加で採用されている1マナは《雇われ爪》。攻撃に1点を与える1/1/2なので実質パワーは2。マナさえあればどんどん成長していくので、1マナ圏としては十分な性能。《岩面村》で速攻がつくのも美味しい。
    そしてなんと言っても今の赤アグロを支えるのが《叫ぶ宿敵》です。3マナ3/3速攻に加えて、このクリーチャーが受けたダメージを他の対象にも与えるという強烈なもの。3/3で《叫ぶ宿敵》を打ち取った場合、3点のダメージを受けたり、クリーチャーに3点が入ります。
    しかもこれによってプレイヤーにダメージが入った場合は、そのプレイヤーはライフを得られなくなるので、天敵の《跳ねる春、ベーザ》なども怖くありません。
    赤単に最近よく採用されている《魔女跡追いの激情》は、クリーチャーが多いために1マナで使いやすいというだけでなく、《叫ぶ宿敵》に5点を与えて本体を焼き切る目的にも使用できます。腐りがちなマッチではかなり狙えるので覚えておきましょう。
    赤アグロの中で赤単を最も推す理由は、とにかくそのデッキパワーに対しての安定感の高さです。赤いアグロ対決で最も強いのは間違いなく《幽霊による庇護》を擁するボロスアグロですが、赤白の2色は色に恵まれておらず、どうしても不安定。
    一方、グルール果敢は色マナの問題こそクリアしていますが、赤単との対決において特に優れているわけではなく、むしろタップインや《カープルーザンの森》が足を引っ張る展開の方が多く感じました。
    以上により、ここまで赤いデッキが多い現状なら、赤いデッキの中で選ぶなら赤単アグロが最も優れていると思います。後述する白単コントロールに対してはグルールの方が少し良いと思いますが、そこまで大きな違いは感じません。

    サイドボードは最近はほぼ固定化されてきています。

    石術の連射》は護法を貫く火力なので《幽霊による庇護》がついたクリーチャーも倒せますし、ディミーアミッドレンジの《大洞窟のコウモリ》も倒せる優れモノ。
    ミラーマッチ用に《塔の点火》。
    ドロスの魔神》を倒すことができないので、逆に奪ってそのまま勝つべく《歪んだ忠義》。
    除去デッキに対して定番の《ウラブラスクの溶鉱炉》。わかっていてもやはり避けられない最強のカード。
    陽背骨のオオヤマネコ》は多色デッキに突き刺さる1枚。
    それぞれ役割がはっきりしたカードですが、《歪んだ忠義》には少し懐疑的です。《ドロスの魔神》が入っているデッキは除去が大量に入っていますし、上手く相手のライフを《ドロスの魔神》ワンパン圏内まで持ち込めるならともかく、「除去2回を挟んで4ターン目に《ドロスの魔神》が出てきて手札に《歪んだ忠義》があって何もしない……」なんて展開が容易に想像できます。
    6点火力が存在しないゆえの苦肉の策でしょうが、少なくとも枚数は1枚か2枚に減らし、他のカードを増やしそうです。《ドロスの魔神》を出してくるのは主にゴルガリミッドレンジなので、4枚目の《ウラブラスクの溶鉱炉》を入れたくなりますね。除去デッキに対してはまず《ウラブラスクの溶鉱炉》です。
    その《ウラブラスクの溶鉱炉》も《領事の権限》の登場で、対白に対しては完璧な回答と言えなくなりました。ゴルガリミッドレンジのことも考えると、《歪んだ忠義》のスロットが白単にも入れられる何かに変わっても良いかもしれません。

    たとえば《レジスタンスの火、コス》なんて面白いかもしれませんね。

    白単コントロール

    スタンダードチャレンジ:優勝 By etoustar

    そんな赤単アグロを食い物にしているのがこの白単コントロール。太古から赤単に強いのは白単。古事記にもそう書いてあるとかいないとか。

    特殊地形が多い環境で単色がここまで活躍するというのも珍しいですね。特にスタンダードでは様々な色の強力なカードを集めて2~3色というのが定番ですが、今はローテーションが3年になったことで使えるカードの枚数が多く、単色でも十分に強いカードだけで戦えるようになったのでしょう。

    白単コントロールの構造は単純明快。除去とドローと回復。ただこれだけです。フィニッシャーもほとんど入っていません。

    白単が白単である所以が《軍備放棄》。《平地》の枚数以下のマナ総量のクリーチャーを追放する除去なので、成長した《心火の英雄》に対する完全な回答です。2色デッキではどうしても《平地》以外の土地がたくさん入るので使いにくいですが、白単ならほぼ《剣を鍬に》です。
    失せろ》《魂の仕切り》は2マナインスタント。《叫ぶ宿敵》をダメージを喰らうことなく触れるのは嬉しいですね。まとめてクリーチャーを追放する《太陽降下》ももちろん4枚です。
    クリーチャーを片っ端から除去した後は手札補充。その役割は《永劫の無垢》《世話人の才能》が担います。

    世話人の才能》は《大天使エルズペス》《人参ケーキ》《忠義の徳目》《噴水港》と様々なトークンが出るこのデッキでは、毎ターン1ドローは当たり前。自分のターンで《人参ケーキ》、相手のターン終了時に《噴水港》起動など、自分と相手ターンのそれぞれでカードを引き続けられます。
    『ダスクモーン:戦慄の館』で登場した《永劫の無垢》も優れたドローエンジン。こちらも《大天使エルズペス》《人参ケーキ》《忠義の徳目》《噴水港》すべてでトリガーするドローカードで、しかも2枚目以降の《永劫の無垢》でも誘発してくれます。本体が絆魂持ちなのも、赤いデッキに対して強く素晴らしいですね。
    赤の天敵である《跳ねる春、ベーザ》も4枚採用されており、徹底的に赤アグロを意識したデッキです。
    サイドボードに目を向けると、《エルズペスの強打》に加え、『ファウンデーションズ』から加入した《領事の権限》もしっかり3枚入っています。クリーチャーがタップ状態で戦場に出るので速攻を実質無効化し、更にライフゲインのオマケつき。
    赤単は白単のような除去デッキに対して《ウラブラスクの溶鉱炉》で対抗していますが、その《ウラブラスクの溶鉱炉》を1枚で完封するのが《領事の権限》です。むしろ《ウラブラスクの溶鉱炉》は毎ターン相手に1点のライフを与えてしまう置物になってしまいます。
    白単より遅い青いコントロールデッキや、ティムール果敢のようなコンボ要素のあるデッキが環境に少ないことが、この白単コントロールの躍進になっています。

    アドバンテージ源が豊富なのでミッドレンジに対してもそれなりに強く、赤アグロを意識したゴルガリミッドレンジなどにも勝てるため、赤アグロと赤に強いミッドレンジ両方に強いのがこの白単コントロールです。最近いろいろなトーナメントを制している理由もわかりますね。
    今立ち位置が一番良いデッキは白単コントロール。それゆえに意識され始めますが、白単を意識すると今度は赤単に勝てなくなるのがジレンマ。白単を攻略するのは難しくないでしょうが、だからといってトーナメントに勝てるようになるわけではないのです。

    白単を使用する上で絶対に注意しなければならない点は、時間です。このデッキはとにかくゲームが終わりません。赤単相手なら相手の心が折れて投了することもあるでしょうが、ミッドレンジとの戦いはそもそも3ゲーム目をやる時間もなくなるほどです。

    噴水港》や《大天使エルズペス》、《失せろ》などトークンを大量に使うので、しっかりと事前に用意して、なるべく考える以外の時間を使わないように工夫しましょう!

    ディミーアミッドレンジ

    スタンダードチャレンジ:6位 By jussupinator

    最後にご紹介するのは、スタンダードきってのなんでも屋。攻めも守りも自由自在のディミーアミッドレンジです。

    とはいってもこのリストは《ヨーグモスの法務官、ギックス》を採用した少しアグロな構成。《悪夢滅ぼし、魁渡》と共に3ターン目から強烈なプレッシャーをかけていきます。
    この2種類を上手く使うためには低マナ域のクリーチャーをしっかり用意する必要がありますが、ここで『ファウンデーションズ』からの新戦力が活きてきます。

    それが《幽体の船乗り》。1マナ1/1瞬速・飛行に、4マナでドローのオマケがついた、パイオニアのスピリットでもおなじみのクリーチャー。かつてスタンダードにいた頃も様々なデッキで活躍していましたね。
    この新たな1マナの飛行クリーチャーによって、序盤の攻め手がしっかり確保されたため、ディミーアミッドレンジは更に前のめりな構成になっており、もはやディミーアアグロという呼び方が適切かもしれません。

    3枚採用されている《蒼穹の獣縛り》は1/3警戒とアグロに強いだけでなく、このデッキが触りづらい《ウラブラスクの溶鉱炉》を無効化したり、カウンターが大量に乗った《心火の英雄》の能力を消して除去を打つなど、様々な使い方ができるネズミ。パワー2以上にブロックされないので《悪夢滅ぼし、魁渡》の忍術もしやすい。
    悪夢滅ぼし、魁渡》はすっかりディミーアミッドレンジの3マナ域に定着しました。とにかくほとんどの除去を受けず、クリーチャー戦闘でしか破壊できないカードなのに、ディミーアは除去と小粒なクリーチャーが多く、中々《悪夢滅ぼし、魁渡》にダメージを与えることができません。

    悪夢滅ぼし、魁渡》に構っている内に気づいたら《悪夢滅ぼし、魁渡》と他のクリーチャーに攻撃され続け、気づけばライフが危険水域まで落ち込んでいる。こんな状況に既視感はありませんか?それが《悪夢滅ぼし、魁渡》の恐ろしさです。
    ヨーグモスの法務官、ギックス》を使わない構成の場合は、《幽体の船乗り》も抜けてそのスロットに《分派の説教者》《三歩先》が入っていることが多いですね。個人的には《分派の説教者》は《叫ぶ宿敵》をガッチリガードできるサイズなので、かなり好きなカードです。生成するトークンも強いですからね。
    赤単アグロ、白単コントロールと比べてディミーアミッドレンジは使えるカードが多すぎて、リストにはかなり好みが出てしまうと思います。

    今僕がMTGアリーナで回しているディミーアミッドレンジのリストを最後に掲載しておきますので、参考にしてみてください!

    なお、このリストは原根 健太さんの記事を参考にして組んだものです。調整のnoteは超超超必見なので、ぜひご覧ください。(記事はコチラ

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