世界選手権参加レポート&Magic Con ラスベガス旅行記

世界選手権参加レポート&Magic Con ラスベガス旅行記

mtg Yuyan

みなさんこんにちは!

先週末はラスベガスで行われた第30回世界選手権に出場してきました。

昨年末のチャンピオンズカップファイナルで準優勝を果たし手に入れた夢の舞台!

今回はその参加レポートと、Magic Con、そしてラスベガス観光を少しだけお届けします!

    水曜日

    乗るはずだったシアトル行きの便が3時間の遅延、それによりラスベガスへの乗り継ぎが間に合わないため、急遽便を変更することに。

    ロサンゼルス経由に切り替え、その結果空港で4時間弱待ち、日本を発って16時間、ようやくラスベガスに到着しました。


    宿泊先のヒルトンホテルは写真通り、いやそれ以上に綺麗かつ広くて、36階なので景色も最高で大満足。

    なぜかベッドの真横に湯舟があり、その扉の先にトイレがあるという「ベッドから7歩でトイレに辿り着ける謎の部屋」ではあるものの、便利だったので気になりません。
    ラスベガスに来るたびに通っていたお気に入りのステーキ屋さんに行くことに。

    ホテルから3キロ。徒歩で40分かかる距離ですが、なぜか同行者と二人で歩くを選択。いつもなら秒でUberを呼ぶところなのですが、16時間の旅でおかしくなったのかもしれません。

    途中で有名なスフィアを見たりしつつ、しっかり40分歩いてステーキ屋さんに到着!

    そう、これが食べたかったんだ!エリスアイランドステーキ!

    大満足で店を出て、その後は2秒でUberを呼んでホテルに戻り、泥のように眠りにつきました。

     

    木曜日

    今日は世界選手権に選手登録をしにいく日。とはいっても昼間は特にやることはないので、ラスベガスを軽く探索しました。

    これまで2回ラスベガスに来た時はいずれもカジノとビュッフェを往復するだけで、観光らしい観光はしていなかったので、なぜか新鮮な気持ちに。ホテルから近い東京タワーよりも高いストラトスフィアタワーに歩いていきました。
    ここはバンジージャンプや絶叫アトラクションなどが楽しめるホテル付きのタワー。ちなみに僕は高いところが本当に苦手なのでバンジージャンプは絶対にできません。

    エレベーターで上がっている最中に揺れまくって心臓が飛び出しそうになるも、最上階からの景色は圧巻!ラスベガスのいろいろな顔を覗ける良い場所でした。ホテルからだと煌びやかな部分しか見れませんからね。
    その後はカニとエビの美味しい有名なビュッフェに移動して食べ放題を満喫。80歳ぐらいのおばあちゃんが山盛りのカニをもりもり食べているのがとても印象的でした。
    夜は世界選手権の会場に。会場まで徒歩で行ける距離のホテルを取ったつもりだったので、何も考えずに歩き始めたのですが、これが愚かでした。

    ホテルから近い建物はWest Hall。一方の会場はSouth Hall。そしてこの間……なんと徒歩20分ほど。West Hallまで10分ぐらいかかるので、今日も30分以上歩くことになってしまいました。

    なんやかんやあって迷子になりつつ会場に着くと既に19時。前日のパーティーは既にお開き気味なので、特に何かを食べたりはせず、軽く日本人プレイヤーたちと話す程度。

    その時にヤソさんから「会場からモノレール乗れるよ」との耳寄り情報を聞き、帰りはモノレールに乗り、木曜日は終了。

    スタンダードのデッキ選択

    さて、本選に進む前に今回の世界選手権のフォーマット、スタンダードとドラフトに関してのお話。

    スタンダードで最も強いデッキは赤系アグロ、とりわけ赤タッチ緑のグルール果敢であることは明白でした。

    (こちらは世界選手権でトップ8入賞を果たした井川さんのリスト。おめでとうございます!)

    『ダスクモーン:戦慄の館』加入前からその強さは圧倒的でしたが、《ソーンスパイアの境界》を手に入れて緑マナが出やすくなり、いよいよ怖いものなし。
    とはいえ、そこまで抜きん出た存在になってしまうと意識されてしまうもの。グルール果敢を倒すべく、様々なデッキが研究されてきました。

    まず流行したのは白単コントロールでした。僅か1マナでキャストできる追放除去、《軍備放棄》がグルール果敢の《心火の英雄》に強く、《人参ケーキ》などのライフゲインもあり、赤いアグロに強い要素満載です。
    僕はグルール果敢を使用するよりは、それをメタる側に回りたいと思っていたので、白単や青をタッチしたアゾリウスコントロールを試してみました。感想としては……意外とグルール果敢に負けます。

    というのも、ソーサリー追放除去ばかりであることが相手にバレてしまうと《精鋭射手団の目立ちたがり》を計画されますし、白単側が勝つのに時間がかかりすぎてしまうため、《蛇皮のヴェール》を構えるなど、ある程度相手の準備が整うのをこちらが咎める術がありません。そしてコントロールキラーの《ウラブラスクの溶鉱炉》も当然厳しかったのです。
    更に、白系コントロールはとにかく試合が終わらない。MTGアリーナやマジックオンラインでは勝てるものの、リアルトーナメントなら引き分けになっていそうなゲームが何度かありました。

    軍備放棄》が使えつつ、フィニッシャーが複数入っているドメインコントロールも試しましたが、こちらも欠陥があり断念。主に《力線の束縛》が軽くキャストできない問題でしたが、それが何よりもグルール果敢に対して致命的でした。
    こうしてコントロールたちが消えていき困り果てていたところで、アゾリウス眼魔をこすりにこすっている僕の師匠、ユン・スハンさんに声をかけ、最新のリストを教えてもらうことに。

    とはいえ、対グルールの勝率はあまり芳しくなく。

    逆にグルール果敢を使っていてもアゾリウス眼魔にはかなり勝ちました。アゾリウス眼魔は墓地対策がどれだけ入ってくるかで大きく勝率が変わる不安定なデッキで、世界選手権ではそれなりに意識されると思いました。グルール果敢にかなり強いのであればそのリスクも負えますが、現状のリストではそちらも安定せず、できれば使用したくないといったところ。
    とはいえ、ユンさんがリストを仕上げてはくれているので、デッキに息詰まった時にはお願いしようと思っていました。師匠、いつもお世話になっています。

    さて、一通り気になるデッキは触りましたが、どれもグルール果敢にイマイチ。こんな時はどうするのかというと、ひたすらグルール果敢を回すに限ります。敵を知る方法は自分で使うこと。きついと感じるデッキやカード、プランが出てきた時に、今度はそれを自分が使ってグルール果敢をメタる側に回れば良いのです。

    この方法なら、グルール果敢攻略の糸口がつかめなかった時に自分がグルール果敢を使えますしね。

    そしてしばらく回している内に、グルール果敢に強いデッキがついに現れました。それがアゾリウスエンチャントです。
    エンチャントが戦場に出ることで効果を発揮するカードと強化エンチャントたちで構成されたこのデッキ。とにかく《幽霊による庇護》がグルールに強すぎる!《天上の鎧》と合わせて一瞬でライフレースを逆転されてしまいます。

    このアゾリウスエンチャントにはとにかく時間をかけました。《グレムリンを手懐ける者》、《永劫の無垢》の枚数や非クリーチャー呪文の選択肢や枚数はとても大事で、特に僕はメインボードに《喝破》を入れたいと思っていました。
    世界選手権という場ですから、どんなデッキが持ち込まれるかわかりません。2マナの打ち消しは新しいデッキに対して有効なことが多いですし、ある程度カードを引けるデッキなので、《太陽降下》など一発逆転カードを打ち消せる《喝破》は、引き込みがいのあるカードです。

    ただ、《喝破》は強いものの、構えられなければ意味がありません。そのため、3ターン目の構えたいターンに出さなければならない《永劫の無垢》を抜き、同じドローソースカードである《永劫の好奇心》を試してみました。
    これが大正解。《永劫の好奇心》は《永劫の無垢》と違って複数枚引けますし、《グレムリンを手懐ける者》と組み合わせたら大量のドロー。言うまでもなく《喝破》は構えやすく、この組み合わせは特に強力に感じました。
    エンチャントを出すとボーナスがあるデッキなので《安らかなる眠り》を採用しやすく、アゾリウス眼魔に強いのもポイント。
    「これはいよいよ決まったか……」と思っていましたが、グルール果敢とダイレクトマッチをやっていく内に、《幽霊による庇護》を引かない時に勝てないという現実に直面しました。そして《切り崩し》が強すぎて黒系のミッドレンジに負けまくり、徐々に綻びが見えてきてしまい、あえなく断念。

    しかし、アゾリウスエンチャントに費やした時間は決して無駄ではありませんでした。《永劫の好奇心》と軽い打ち消しの組み合わせは天地魔闘の構え!
    永劫の好奇心》を使いつつ、赤に強くしたいなら、相方は黒しかいません。《切り崩し》《苦痛ある選定》はグルール果敢に勝つには必須のカードで、特に《苦痛ある選定》はアゾリウス眼魔のクリーチャーたちを追放したり、《止められぬ斬鬼》も完全に処理できるなど、環境的に今強力。
    実際に回してみても想定通りの相性。グルール果敢に対してもしっかり戦え、サイド後を含めても不利はつかなかったので、ディミーアミッドレンジに決まったのでした。


    ディミーアミッドレンジに関しては、ジャパンオープンでもトップ8に残った元MPLの佐藤 啓輔くんにも色々と助けてもらいました!この場を借りてお礼を言います!本当にありがとう!

    『ダスクモーン:戦慄の館』ドラフト

    プロツアーのドラフト勝率33%という異次元の低さを誇る僕。いつもはある程度ドラフトを諦めて構築に専念するのですが、世界選手権は特にドラフトが重要な大会です。

    それはなぜか。プロツアーは構築5ラウンド、ドラフト3ラウンドなのに対して、世界選手権は構築が4ラウンドと1ラウンド減り、ドラフトはそのままなのです。

    しかも2日目も最初はドラフトから始まるため、初日に6勝1敗などの好成績で駆け抜け、2日目のドラフトを2勝1敗などで終えた場合、トータルは8勝2敗。後スタンダードを2勝した時点でトップ8入りが決定するので、実質スタンダードを6回しかプレイしない場合もあります。

    もう《逃げ場なし》!やるしかありません。

    今回はいつもの3倍ほどドラフトに時間を費やし、更に僕の最も信頼するリミテッダーにも協力を仰ぎました。

    『ダスクモーン:戦慄の館』のドラフトを一言で語るなら「難しい」。初見の印象では「生存が先手有利すぎてばからしい」などと思っていましたが、そんな単純なものではありませんでした。難しい、そして面白い。それがダスクモーン。

    難しくしている要因は、カードの強さが使用するデッキによって大きく変わること。同じカードでも青赤と赤白で全く違う強さになる、と言えばわかりやすいでしょうか。まあ《焦熱の竜火》はいつでも最強なのですが。
    殺害》が焦熱の竜火より弱いのも『ダスクモーン:戦慄の館』ドラフトの特徴と言えるかもしれません。2~3マナ圏のとんでもないマスト除去のシステムクリーチャーが多く、逆に高マナ域にはさほどヤバいやつがいない。低マナ域のシステムクリーチャーが暴れれば、重いカードでは対処できないのですよね。例を挙げると《グレムリンを手懐ける者》。
    そういった特性上、《殺害》より《焦熱の竜火》の方が強い環境です。

    つまり除去は必須の環境です。リミテッドでは除去は常に正義ですが、今回は特に除去の重要性が高い。除去が取れなかった時はほぼ勝てないと言ってよく、そのためピック方針は「とにかく除去を優先」となりました。

    今回はアンプレイアブルなクリーチャーが比較的少なく、後半拾ったクリーチャーたちで勝つことも可能です。また、前述のようにカラーリングによって強さが異なるカードが多く、自分のデッキにあったそれなりにまともなクリーチャーが後半流れてくることもあります。
    一部の最上級のシステムクリーチャーや《すべてを疑う者、ジモーン》クラスの爆弾レア以外は除去から優先して取る。これをとにかく意識しました。
    もう1つ、今回成功した戦略は緑多色。《広漠なる変幻地》や各種2色土地を早い巡目で確保し、2~3パック目で流れてきたレアをピックするというもの。MTGアリーナでは卓内プレイヤーとまず当たらないため、どんな爆弾レアであろうと平気で流してしまいます。なので緑多色は成功しやすいのですが、リアルのドラフトでもかなり勝ちやすかった印象がありました。
    ヴァルガヴォスの猛攻》クラスの、タッチも容易の最強カードはまず流れてきませんが、すべてを疑う者、ジモーンぐらいなら流れてきてくれますし、緑と何かのカラーリングの多色カードは、どれも緑多色なら簡単にタッチ可能です。

    金曜日:世界選手権初日

    というわけで世界選手権初日。まずはドラフトからです。

    同卓にはプロツアーチャンプのジム・デイビスやマット・スパーリング、そしてカール・サラップなど、さすが世界選手権といった面々。

    初手は《ひきつる人形》。緑多色をやりたい僕にとっては嬉しいレア。

    2手目は弱めのパックでげんなりしていましたが、よく見ると《焦熱の竜火》の姿があり一安心。3手目で《焼殺への恐怖》を取り、更に《焦熱の竜火》をもう1枚拾えて、赤はさすがに確定。
    緑の流れはイマイチだったものの、特にこれといったカードは流れてくることはなく、デッキに必要になってくる2マナ域をピックする程度で終了。赤はやれそうな感じ。

    といったところで2パック目の初手は《生垣裁断機》。既に《広漠なる変幻地》が2枚取れていたので単純に相性が良いカード。

    そこから《木人の打破者》、《果敢な生存者》、《ひと皮剥けば》と強力なアンコモンのカードが続きます。
    昂揚するかどうかが不安だったため、強い戦慄予示たちが取れたのはかなり嬉しかったです。そして2パック目で緑が大量に流れてきたので、2色目も緑で決定。一瞬、《見捨てられた人形、アラベラ》に心が揺れそうになりましたが、それまで白いカードが1枚も取れていなかったので、鉄の意志で放流。
    1パック目の時点で《広漠なる変幻地》が2枚取れており、2色土地も赤緑2枚と黒緑2枚。どんな強力なレアもタッチする気概です。

    が、3パック目で出たレアは《尻込みする優等生》。タッチして使いたいカードではない……強いが残念。

    そして2手目にはなんと《見捨てられた人形、アラベラ》!

    すべてを忘れて横にある《最優秀殺害者》をピック。ボロスの夢はしっかり断ち切ろう。後は強力なレアが流れてくることを祈るのみ!
    ……が、ダメ!そこから多色の強力なカードどころかレアすらも流れてこなくて、ドラフトは終了。デッキはこちら。

    結果、レアの全然ない多色のパーツだけ余った赤緑タッチ黒に。見た目は悪いですが、デッキはそんなに悪くありません。低マナ域も十分取れて、《最優秀殺害者》が2枚あるので継続して打点を入れ続けられます。
    赤のコモンの一番は言うまでもなく《焦熱の竜火》ですが、《最優秀殺害者》も同じぐらい大好きなカードです。その名前通り《最優秀殺害者》すぎますね。

    緑黒 ○○
    青白 ○×○
    青白 ××

    結果は2勝からフィーチャーテーブルでジム・デイビスの青白に叩きのめされ、2勝1敗で終了。デッキも強いし相性も悪く、プレイヤーも強かった。完敗。

    悔しいですが、ついにプロツアードラフトの成績、ついに勝率33%を超えました!!

    ピックの反省点としてはやはり白に参入するタイミングでしょうか。《見捨てられた人形、アラベラ》が流れてきた時点で白いカードが2枚ほど取れていれば白も視野でした。

    1パック目で緑の悪い流れは察していたので、8手目辺りで白も候補に入れるべきでした。あの8手目で《鍛えられた随伴者》さえピックしていれば、《見捨てられた人形、アラベラ》を拾えたので、すべてが変わっていたかもしれません。
    まだまだ未熟でしたが、方針を決めて、きっちりと勝ち筋を意識してピックすることはでき、それが結果に繋がったのかなと思います。

    ここからスタンダードラウンド。2勝2敗で初日を突破できるのですが……

    アゾリウス眼魔 ×○
    アゾリウス眼魔 ××
    ティムール果敢 ○○
    ティムール果敢 ×○×

    1-2-1。
    トータル3勝3敗1分で残念ながら初日落ちとなってしまいました。

    ドラフトと違ってスタンダードはツきに恵まれない日でした。《永劫の好奇心》で7枚引いて《忌まわしき眼魔》を倒せるカードを引かずに負けたのは落ち込みましたね。
    最後はあのcftsoc本人とマッチ。ティムール果敢にやられてしまい、早く僕もその面白そうなデッキが使いたい……と内心ずっと思っていました。
    引きには恵まれなかったものの、当たったプレイヤーは皆とてもプレイが上手でした。ライフ1点勝負で勝ったり負けたり、ワンミスの許されないデッドオアアライブの連続。プロツアーでもなかなか味わえない感覚だったかなと。

    またこの舞台に戻ってきたいと思いました。来年の世界選手権はリベンジしたい。そのためにはまずプロツアーの権利を獲得するところからですね。

    世界選手権で競技マジックの熱は一旦落ち着くと思いましたが、そんなことはなく。むしろ燃え滾ってきました!

    土曜日

    プロツアーや世界選手権は3日制なので、初日落ちしてもまだまだ遊べます。とりあえず11時からのSecret Showdownに参加することに。

    この大会はシングルエリミネーション5回戦を戦い、全勝した8名のプレイヤーが日曜日のイベントの参加権利を獲得します。金土で合計4回行われ、その32名のプレイヤーで日曜日に再度シングルエリミネーション5回戦を戦い、優勝者に世界に数枚しかない《暗黒の儀式》が進呈されます。
    この土曜日の大会でトップ8に残るだけでも、Secret Lairプロモの《濁浪の執政》がもらえる激熱イベント。Magic Conでは毎回開催されています。
    参加費125ドルのシングルエリミ。恐ろしいイベントですが、リターンも大きい!しかもなんといってもフォーマットはモダン。

    もちろんラスベガスにぐるぐるロータスを持ってきています!愛機を携え、いざ第一回戦へ。

    ……のはずが、11時になってもイベントは始まらず。トラブルが続いて結局1回戦が始まったのは1時間以上経過した後。しかも初戦は不戦勝でした。

    不戦勝明けの2回戦、目の前にはプロツアーチャンプのArne!2回戦で当たるとかある!?

    結果は0-2のストレート負け。ダブルマリガンで負けて、2本目は《一つの指輪》を通して相手のハンドが0枚のところから、《海の先駆け》トップデッキ&《忌まわしき眼魔》の戦慄予示で《海の先駆け》2体目が出てきて負け!
    最後、戦慄予示でめちゃくちゃ悩んだ末に《オークの弓使い》を墓地に置いてきて、そんな強いカードを選ばない理由は《海の先駆け》以外にないので、「それ絶対《海の先駆け》じゃん!!」って笑っちゃいました。Arneも笑ってました。
    朝から125ドルと2時間を失いましたが、まだ目は死んでません。18時から最後のSecret Showdownがあります。時間が空いた時は……そう、アーティストにサインをもらいに行く時間です!

    Magic Conの魅力と言えばアーティストサイン。20人近くのアーティストのブースが並ぶ様は圧巻です。今回は《止められぬ斬鬼》《オアリムの詠唱》《神秘の論争》のサインをもらいました!!

    特に《止められぬ斬鬼》は虹サイン!


    そんなこんなであっという間に時間は過ぎ、18時からのSecret Showdownへ。

    そして……このSecret Showdownを突破!《濁浪の執政》をゲットし、明日の本戦参加権利を手に入れました。
    最終戦、周りが《湧き出る源、ジェガンサ》を公開しあい、僕の相手も《湧き出る源、ジェガンサ》を見せてきて、《オセロットの群れ》《色めき立つ猛竜》から《ナカティルの最下層民、アジャニ》を出し、その返しに3ターンキルを決めた時の快感はすさまじかったです。

    日曜日

    Secret Showdown本戦。結果は……

    ボロスエネルギー ×○○
    ボロスエネルギー ○○
    ボロスエネルギー ○×○
    マルドゥエネルギー ○××

    というわけで3勝で終了となってしまいました。

    最後のマルドゥエネルギーは、1ゲーム目で絶体絶命のところから《一つの指輪》をトップして勝利し、流れが来ていると確信したのですが、2ゲーム目で色めき立つ猛竜から《思考囲い》をめくられ、手札の残り1枚が《オアリムの詠唱》で負け。3ゲーム目は上15枚に《睡蓮の原野》が見つからずに敗北と、一歩届かず。
    もう少しで《暗黒の儀式》が取れたのでとても悔しかったです。でもやはりぐるぐるロータス、面白すぎる!!!

    最高のデッキをもう少し競技イベントでプレイしたいので、海外のモダンの大会に参加しようか検討中です。情報によるとイタリアで大会があるとか。

    負けた後はヘルズキッチンで有名なシェフのハンバーガー屋に。7500円のハンバーガーを食べました。

    おわりに

    そして今、羽田空港に向かう飛行機の中でこの記事を執筆しています。

    世界選手権本戦、Secret Showdownともに僅かに勝ち星が足らず、今年もなんだかんだ勝負弱さが課題であることをひしひしと感じています。

    ですが、マジックのモチベーションは世界選手権で爆上がりしました。

    まずはドラフト。これまでも練習してきたつもりでしたが、今回は明らかに練習時間も良く質も高く、本番中も様々な択が見えていました。次にプロツアーの権利を得る時は同じぐらい練習して臨み、今回の結果が運でないことを証明したくなりました。

    そして上手いプレイヤーとの戦いは面白い。相手のプレイから手札や考えが読み取れて、それを元にこちらもゲームプランを組み立てる。これは普段から起きることですが、世界選手権では相手も全く同じことを、高い精度でやっているのです。

    この高度なぶつかり合いをゲーム中に実感できることも多く、もっとたくさん戦いたくなりました!世界選手権で燃え尽きるどころか、闘争本能が沸き立っています。

    世界選手権への第一歩は地域CS。来年2月の千葉ですね。あの舞台に戻るため、頑張ります!

    それではまた!

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