モダンの輝きがパイオニアでも!シミックスケープシフトガイド

モダンの輝きがパイオニアでも!シミックスケープシフトガイド

mtg Yuyan

こんにちは。

 

細川 侑也(@yuyan_mtg)です。


日曜日はパイオニア神挑戦者決定戦に参加していました!

前回のパイオニア神挑戦者決定戦は、準決勝で相手の《無謀な奇襲隊》に《致命的な一押し》を打ってしまい、紛争していなかったので倒せず、返しで《食肉鉤虐殺事件》を持っていたのにライフがなくて《湿った墓》がアンタップインできず負け……と非常に恥ずかしい負け方をしてしまいした。

今回はその雪辱を晴らすべく挑んだのですが、結果は準々決勝で負け!準決勝に辿り着くことすらなく敗北してしまいました。

 

というわけで今日はパイオニア神で使用したシミックスケープシフトのお話になります。

 

    シミックスケープシフトとは

    スケープシフト、つまり《風景の変容》を使ったコンボデッキのことです。

    風景の変容》は土地を生け贄にしてライブラリーから、生け贄にした枚数だけ好きな土地をタップ状態で戦場に出すことができます。エクステンデッドやモダンでは《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》と6枚の土地をサーチして18点を出すコンボデッキが流行していましたね。

    土地が7枚と《風景の変容》があれば勝利できる実質1枚コンボが可能だったモダンと比べて、パイオニアの《風景の変容》は少しマイルドです。《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》のように、タップ状態で戦場に出て機能する土地がありませんからね。

     

    しかし、この《風景の変容》で出る土地がアンタップ状態になるのであれば話は別です。

     

    そしてそれを可能としているのが《洞窟探検》と、そして《異邦の詩人》です。これまでパイオニアでは、タップ状態で出る土地がアンタップになるカードは《洞窟探検》しかありませんでしたが、ここに《異邦の詩人》が加わり、8枚体制となったことで、《風景の変容》を使うデッキは実践レベルとなりました。

    異邦の詩人》が入る以前から《風景の変容》を使用するコンボデッキ自体は存在していましたが、ごくまれにマジックオンライン上のチャレンジで入賞していた程度。やはり「同じカードが8枚になればデッキが成立する」という言葉通り、《異邦の詩人》で《風景の変容》は完成したと言えるでしょう。

     

    この8枚体制となったシミックスケープシフトで最初に入賞したのは日本のプレイヤーであるkytk321さん(だと僕は認識しています)で、彼のリストが元となり、今では《空を放浪するもの、ヨーリオン》採用型など、様々な形のシミックスケープシフトがパイオニアでは試されています。

    今回僕が参考にしたリストもkytk321さんのものになります。

     

    デッキの基本的な動き

     

    デッキリストの紹介や細かい調整の前に、シミックスケープシフトの基本的なコンボ手順を解説しましょう。

     

    1.《洞窟探検》か《異邦の詩人》を戦場に出す。

     

    2.《風景の変容》を打つ。

     

    3.土地をすべて生け贄に捧げてライブラリーから《睡蓮の原野》《睡蓮の原野》《鏡の池》《カーフェルの港》の4枚をサーチする。この土地から緑マナ3つ、青マナ4つ、無色1つを出して《睡蓮の原野》の能力で生け贄に捧げる。

     

    4.《森の轟き、ルムラ》を唱える。墓地からすべての土地が戦場に戻る。2枚の《睡蓮の原野》含むすべての土地が戦場に戻る。《睡蓮の原野》2枚で《睡蓮の原野》2枚を含む合計4枚の土地を生け贄に捧げる。

     

    5.《森の轟き、ルムラ》を対象に《鏡の池》を起動する。《森の轟き、ルムラ》のコピーが場に出て切削の後に墓地の土地がすべて場に戻る。複数枚の《睡蓮の原野》が戦場に戻ってマナを出して墓地に落ちるので、この時8マナが出て、《鏡の池》の起動が5マナなので、この《森の轟き、ルムラ》コピーのループの過程でどんどんマナが増えていく。

     

    6.墓地に他の《森の轟き、ルムラ》が落ちていれば《カーフェルの港》を起動、もしなければ場の《森の轟き、ルムラ》に《鏡の池》を起動し、ライブラリーを0枚にする。

     

    7.最終的には《森の轟き、ルムラ》のループ中の《睡蓮の原野》の生け贄に《瑞々しいオアシス》を組み込み、相手に無限ダメージ。もしくは《イプヌの細流》でライブラリーアウトにして勝利。


    となります。

     

    洞窟探検》《異邦の詩人》を置いて土地をアンタップ状態で出るようにし、《風景の変容》を打ち、《森の轟き、ルムラ》を出せば勝ちとなります。

    ここまでの説明では3枚コンボなので、クリーチャー+《異形化》や宝物+《不屈の独創力》の実質1枚コンボデッキたちに比べて安定感がなさそうに見えますよね。

    しかし、このデッキのミソは《風景の変容》と《森の轟き、ルムラ》のいずれかが必要ない場合があるという点です。

    風景の変容》はコンボに必要な《睡蓮の原野》や《カーフェルの港》を場に出し、一時的にマナを増やすためのカードです。

    一方の《森の轟き、ルムラ》は墓地に落ちていても《カーフェルの港》で釣ることができるので、手札に持っておく必要はありません。

     

    つまり《洞窟探検》か《異邦の詩人》さえ戦場にあれば、《風景の変容》か《森の轟き、ルムラ》のいずれかを手札に持っているだけでも決まりますし、どちらも手札にない状態でもコンボが決まる可能性があるのです。《洞窟探検》《異邦の詩人》による1枚コンボだと言われたら、かなり強力に聞こえてきませんか?

    シミックスケープシフトの基本のキがわかってもらえたところで、今回のデッキリストについてご紹介しましょう。

     

    デッキリストとカード解説

    異邦の詩人


    土地がアンタップ状態で戦場に出る素晴らしいプロデューサー。いえ、人間です。

     

    色々テキストが書いていますがこのデッキでは土地がアンタップ状態で戦場に出ること以外は何も書いてありません。

     

    ゲームに勝つためには必須のカードなので、気軽に唱えて除去されるのは損です。《致命的な一押し》で簡単に除去されてしまうので、《異邦の詩人》+《風景の変容》と一気に出して勝つことも。

     

    洞窟探検》に比べて除去されやすいデメリットはあるものの、《異邦の詩人》にも強い点はあり、それは2ターン目に出して、3ターン目に4マナを出せる点です。お互いに干渉しあわないコンボ戦では《異邦の詩人》は2ターン目に積極的に出せるので、スピード重視のマッチでは重宝します。

     

    洞窟探検


    このデッキで最も引きたいカードであり、《洞窟探検》が解決したゲームの多くは勝利します。

     

    異邦の詩人》と違いエンチャントなので触られづらく、土地も伸ばせてドローもついてくるオマケつき。いや、オマケにしては強すぎます。

     

    洞窟探検》の能力で洞窟を出すと4点ゲインするので、《残響する深淵》をこのために取っておくこともあります。

     

    森の轟き、ルムラ


    とってもかわいい熊。通常版ではそこまで熊感はないですが、僕の愛するボーダーレス版はめちゃくちゃこっちに向かってくる熊になってます。ちなみに熊は時速50km/hぐらいだそうで、ウサインボルトより速いとのこと。《森の轟き、ルムラ》が向かってきたら逃げられないですね。

     

    戦場に出た時に4枚切削して墓地からすべての土地をタップ状態で戦場に戻します。この能力は切削から戦場に戻るまでが一つの処理となっているので、切削した土地を墓地から追放することはできません。切削が解決したら、土地が場に戻るまでが自動で進みます。

     

    カーフェルの港》と《森の轟き、ルムラ》で合計8枚の切削が発生するので、とりあえず《洞窟探検》《カーフェルの港》と揃っていて墓地に《森の轟き、ルムラ》が落ちていれば、コンボが決まる場合が多いです。《睡蓮の原野》2枚(うち1枚が《残響する深淵》でも可)が落ちていれば、ループ中に8マナが確定するので、《カーフェルの港》の6マナを差し引いても2マナ浮き、ループ成立です。後は《カーフェルの港》で釣り上げるもう1枚の《森の轟き、ルムラ》があればゲーム終了です。

     

    自身のサイズは土地の枚数に依存するため、一度戦場に出れば凄まじいサイズであると同時に、土地が0枚なら自害することもできます。《カーフェルの港》で《森の轟き、ルムラ》を吊り上げる際にこれを活用することができ、複数枚の《睡蓮の原野》を用いて土地を《カーフェルの港》だけにして、《森の轟き、ルムラ》を《カーフェルの港》で釣り上げ、ループを発生させられます。(実際にはこの8枚の切削で土地が落ちてしまうので、そのまま無限ループにはなりませんが、次の《森の轟き、ルムラ》が落ちればループが始まります)

     

    サイド後は《洞窟探検》《異邦の詩人》に触られた結果、ただデカい《森の轟き、ルムラ》がそのまま殴り勝つこともあります。このデッキの主役です。

     

    風景の変容


    気付けばモダンで大暴れしているソーサリー。昔は土地が7枚あれば勝ちだったものが今では土地が4枚あれば勝てるようになっており、マジックの進化を感じますね。

     

    洞窟探検》《異邦の詩人》がある状態で打てば大体の状況で勝てますが、逆に土地がアンタップしない場合はただの土地サーチになります。

     

    とはいえ、好きな土地をサーチできるのでコンボの準備を整えることができ、そのために《風景の変容》を打つ時もしばしばあります。

     

    迷路庭園》を4枚採用しているので、とりあえず4枚並べて上4枚を諜報できますし、《カーフェルの港》をサーチしておいて次のターンにリアニメイトする準備を整えても良いです。《迷路庭園》で《森の轟き、ルムラ》を落としながら《カーフェルの港》を出すなんて動きも。

     

    樹上の草食獣


    風景の変容》《洞窟探検》と一緒にアミュレットタイタンでも採用されていますが、パイオニアでもこのトリオは強力です。

     

    2ターン目に《洞窟探検》を設置できますし、《風景の変容》を打つ際に土地は多ければ多いほど良いので、単純にサーチできる土地の枚数を増やせる《樹上の草食獣》は、マナ加速以上の意味がこのデッキにはあります。《風景の変容》で生け贄にする土地が1枚増えれば《睡蓮の原野》1枚になって3マナ分変わりますし、《迷路庭園》でライブラリーを掘る枚数も増えますからね。

     

    パイオニア環境は速いので序盤のブロッカーとしても頼もしく、コンボスピードも上がるので、かなり勝利に貢献してくれました。この後紹介する《食糧補充》を打つ暇を与えてくれるのも《樹上の草食獣》で、個人的には4枚絶対欲しいカードです。

     

    食糧補充


    洞窟探検》《異邦の詩人》が絶対に必要なこのデッキ。しかしこの8枚を求めてマリガンするわけにもいきません。

     

    土地を並べなければなりませんし、《樹上の草食獣》でのマナ加速にも手札を使います。アミュレットタイタンのように《精力の護符》があれば手札は不要というデッキではないのです。

     

    食糧補充》があればこの8枚がなくとも、マナ加速+《風景の変容》のような初手をキープしやすくなります。明確なキープ基準となり、コンボを安定させてくれる、非常に重要な役割を担っています。

     

    1ターン目に《樹上の草食獣》から2ターン目に《食糧補充》を打った場合でも一応3ターンキルは可能です。3ターン目にセットランド+《洞窟探検》で《睡蓮の原野》をセット、4マナを出して《風景の変容》で残った土地2枚を生け贄にし、《睡蓮の原野》2枚をサーチし、手札から《森の轟き、ルムラ》。《カーフェルの港》があれば疑似ループ(2枚目の《森の轟き、ルムラ》が落ちれば勝ちの状態)がスタートします。

     

    コンボスピードは多少落ちますが、それでもこのように打った次のターンに勝つパターンもあり、状況に応じて様々なカードにアクセスできるのはサイド後には強力です。4枚から動かすことはないでしょう。《樹上の草食獣》との相性も良く、この8枚はデッキに不動となりました。

     

    蓄え放題


    このデッキ最後のスペル枠は《蓄え放題》。一般的には《自然の律動》や1枚差しのクリーチャーが入っているスロットでしたが、僕はこの《蓄え放題》を激推しします。

     

    好きなパーマネントを拾えるので、このデッキでキーとなる《洞窟探検》《異邦の詩人》《森の轟き、ルムラ》のすべてにアクセスできますし、状況に応じて土地も拾えます。

     

    森の轟き、ルムラ》を墓地に落としておいてコンボを決めても良いですし、土地を複数枚落として《森の轟き、ルムラ》で釣り上げることもできます。単純にコンボパーツとなる3種にアクセスできるだけでなく、切削にも価値があるので、簡単に言えば超強い《衝動》のようなものなのです。

     

    森の轟き、ルムラ》《異邦の詩人》にただアクセスするカードよりももっと役割の広いスペルが欲しく、《蓄え放題》を試しましたが、素晴らしい活躍を見せてくれました。

     

    崩壊する痕跡


    本来なら土地の解説は最小限にとどめるのですが、このデッキの主役は土地!

     

    このカードがMTGアリーナに存在しないせいで、シミックスケープシフトを調整することができませんでした。そのため、パイオニア神挑戦者決定戦では一人回しだけで臨むことになってしまいました。

     

    タップインの代わりに、戦場に出た時に好きな色マナを生み出す無色土地。普通に使えば、使い切りの好きなマナを生み出してくれる無色土地なのですが、土地がアンタップ状態で出てくるこのデッキにおいては話が変わります。

     

    戦場に出た時に好きなマナが出て、本体もアンタップインなので、置いたターンに1マナ増える土地となるのです。これを利用して2ターン目に《異邦の詩人》から3ターン目に《風景の変容》が打てるのです。

     

    睡蓮の原野》で生け贄にすれば、《森の轟き、ルムラ》で戻ってきた時にも色マナを出してくれるので、その際も使えるマナが増えます。《睡蓮の原野》で生け贄に捧げることが多いカード。

     

    一旦置いた後は無色しか出ないので、《風景の変容》の緑緑を出すために手札で温存しておくことも多いです。

     

    睡蓮の原野


    説明不要!もうこのカードには何回も助けられてきましたね。僕が一番好きな土地は《睡蓮の原野》かもしれません。『久遠の終端』でついにノンフォイルのボーダーレス《睡蓮の原野》が登場するので、僕は狂喜乱舞しています。

     

    洞窟探検》《異邦の詩人》でアンタップ状態で《睡蓮の原野》を出せるので、置いたターンに大量のマナを獲得することができ、それを意識すれば思わぬ状況からコンボを開始できます。とりあえず3ターン目に置くのはNG。4ターン目に《睡蓮の原野》がアンタップインすれば《森の轟き、ルムラ》が出ますよ。

     

    場に出た《睡蓮の原野》はすぐ墓地に落ちるのが望ましいので、《睡蓮の原野》の誘発で自身を生け贄にする場合が多いです。墓地にないと《森の轟き、ルムラ》を出した時にマナが増えませんからね。

     

    とはいえ、状況によっては《睡蓮の原野》を場に置いておく場合もあります。その場合は別の《睡蓮の原野》の誘発に巻き込んで一緒に生け贄にしてしまいましょう。

     

    カーフェルの港


    森の轟き、ルムラ》を釣るために存在しているカード。タップインかつ青マナしか出ないのでまあ弱いのですが、仕方ないです。《森の轟き、ルムラ》が落ちて《洞窟探検》が場にあって《カーフェルの港》がない。これはあまりにもったいないです。コンボパーツの1枚なので4枚入れておいた方が無難です。

     

    ちなみに墓地から帰ってくるクリーチャーはタップインなのでお気をつけください。僕がこれを知ったのはパイオニア神挑戦者決定戦の後でした。予選ラウンドでは《カーフェルの港》で釣ったクリーチャーをブロッカーに回す展開はなかったので、全く気づきませんでした。MTGアリーナで回せない弊害が出てしまった形です。申し訳ありません。

     

    植物の聖域


    痛くない・青緑が出る土地ということで《繁殖池》は0枚で《植物の聖域》は4枚です。3ターン目までは《洞窟探検》《異邦の詩人》のキャストに貢献し,、4ターン目に《風景の変容》を打つ時にはそれらのいずれかのカードが戦場に出ているはずなので、アンタップイン。つまりパーフェクトです。

     

    始まりの町》と比べて黒マナが出せないことがデメリットですが、色マナを出して痛くないのは大きすぎるメリットです。1ターン目に置けば2点ぐらいは喰らってしまいますからね。

     

    それに黒マナは《カーフェルの港》の起動にしか使いません。《カーフェルの港》は《睡蓮の原野》で黒マナを出して起動できますし、《睡蓮の原野》がなければ《崩壊する痕跡》2枚から捻出できます。《始まりの町》を使う必要はないと判断してすべて《植物の聖域》にしました。

     

    残響する深淵


    墓地の土地をコピーできる便利な洞窟。

     

    前述のように洞窟属性を持っているので、《洞窟探検》から出した時に4点ゲインできます。

     

    墓地の土地になる際はタップインですが、特に何のコピーにもならない時にはただの無色ランドとしてアンタップインできます。使ったことがない人は忘れがちなので注意。

     

    墓地から場に《残響する深淵》が戻ってくる際は、一緒に帰ってくる墓地の土地のコピーとして戦場に出られます。これを利用して《睡蓮の原野》として場に出たり、追加の《カーフェルの港》になるなど、様々な使い方があります。

     

    便利な状況も多い反面、やはり無色マナであるのがネックに感じました。このデッキは《異邦の詩人》の青緑、そして《風景の変容》の緑緑と色マナの要求がそこそこあります。《崩壊する痕跡》は一度置けばタップインですし、《睡蓮の原野》は置くと《風景の変容》の威力が大幅に弱まります。そう考えると意外と色マナがタイトなので、無色マナはなるべく減らしたく、2枚のみの採用としました。

     

    湧霧の村


    次の呪文が打ち消されなくなる土地。正直この部分はフリー枠で、《天上都市、大田原》でも良いかなと思いました。

     

    アゾリウスコントロールに当たった時に《森の轟き、ルムラ》が墓地から釣れる状況で墓地に落ちていれば、そのまま《湧霧の村》が帰ってきて次のターンにイージーウィンできます。アンタップインする《洞窟探検》《異邦の詩人》を《湧霧の村》で通して勝つケースがあるだろうと考え、1枚入れることにしました。

     

    鏡の池


    こちらは逆に試してみて次も使いたいと思った1枚。

     

    カーフェルの港》は《森の轟き、ルムラ》が2枚必要ですが、《鏡の池》なら1枚の《森の轟き、ルムラ》でループを完遂できるのが魅力です。《鏡の池》《森の轟き、ルムラ》ループだけで勝てます。

     

    カーフェルの港》《森の轟き、ルムラ》だけでもおおむね勝つことはできますが、切削の際に土地が大量に落ちて《森の轟き、ルムラ》が自害できず、かつ2枚目の《森の轟き、ルムラ》が落ちないケースもあります。《鏡の池》なら100%ループです。

     

    一応《食糧補充》《風景の変容》もコピー可能なので、普段使いもできなくはありません。

     

    起動に無色が必要なので、《崩壊する痕跡》から出す無色マナなどは真っ先に使わず、1枚は残すようにしましょう。ループ中に《崩壊する痕跡》を巻き込んで無色を出し続けるのもお忘れなく。

     

    イプヌの細流


    このデッキのフィニッシャー。切削で相手のライブラリーを0枚にします。

     

    自分に打って《森の轟き、ルムラ》を落として《カーフェルの港》で釣り上げるなど、コンボ中にも使用できるのがポイント。

     

    瑞々しいオアシス


    フィニッシャーその2。こちらはシンプルイズベストで、無限ダメージ。

     

    2枚とも《イプヌの細流》よりは1枚ずつがオススメ。先ほども言った通り、このデッキの色マナは大事ですからね。

     

    乾燥地帯のアーチ道


    風景の変容》は土地をたくさん並べた方が効果が高く、《乾燥地帯のアーチ道》は土地が減ってしまうので、あまり相性が良くないと思っていましたが、《風景の変容》を打った際に持ってくるシチュエーションがそれなりにあるので、抜きませんでした。

     

    耐え抜くもの、母聖樹》と一緒にサーチして《乾燥地帯のアーチ道》で《耐え抜くもの、母聖樹》を回収することで、相手のエンチャントや土地に触れます。特に《ガイアー岬の療養所》は立っているだけで詰んでしまいますからね。《乾燥地帯のアーチ道》は必要です。

     

    後は《洞窟探検》《異邦の詩人》のない状態で打つ《風景の変容》にも《乾燥地帯のアーチ道》は絡んできます。《カーフェルの港》を次のターンに起動する際、6マナ+《カーフェルの港》の7マナが必要になります。その際に次のターンの起動を場だけで確定させられるように、《乾燥地帯のアーチ道》は持ってきます。

     

    カーフェルの港》《睡蓮の原野》《乾燥地帯のアーチ道》土地3枚と持ってきて、アンタップインできる青マナを《乾燥地帯のアーチ道》で手札に戻せば、次のターンの起動が確定となります。

     

    手札に他にアンタップインの青マナがあれば《乾燥地帯のアーチ道》を持ってくる必要はありませんが、ギリギリのリソースで戦うことがサイド後は多く、リソースがカツカツな状況で活躍してくれます。

     

    砂漠を戻したら諜報1なので《イプヌの細流》《瑞々しいオアシス》を戻すと諜報できます。

     

    耐え抜くもの、母聖樹


    非常に強力な土地なので2枚以上入れたかったのですが、スロットの関係で泣く泣く1枚に。2枚目を入れるなら森を1枚にしても良いのですが、《廃墟の地》を考えると基本土地も2枚欲しいので悩ましいところ。

     

    後述の《結束の記念像》を《耐え抜くもの、母聖樹》の2枚目にしても良いと思います。

     

    結束の記念像


    3マナと自身を生け贄に、ライブラリーの上5枚からクリーチャー・カードを手札に加えることができます。

     

    主な使い方は《森の轟き、ルムラ》へのアクセスです。3マナ+起動で上から5枚を見れるので、他のどの手段よりも《森の轟き、ルムラ》を探すことができます。追加の《カーフェルの港》のようなものですね。

     

    カーフェルの港》と《結束の記念像》は基本的にはどちらをサーチしてもトータルで見れる枚数は同じなので《結束の記念像》側をサーチするメリットはもちろんないのですが、土地がたくさんある状態で打つ《風景の変容》(こちらは後述)、そして《事件現場の分析者》がデッキに入っている場合は変わります。

    カーフェルの港》で《事件現場の分析者》を見つけても、戦場に出してから更に生け贄のマナが必要になります。しかし、《結束の記念像》であれば《事件現場の分析者》の起動までいけるのです。元々は《事件現場の分析者》が1枚入っていて、その時に相性の良さから試したカードでした。

     

    そのため、現在のリストでは《風景の変容》から持ってくることはほとんどありません。土地が4枚の状況で打つ《風景の変容》でも、《カーフェルの港》と《結束の記念像》どちらもアクセスできる枚数は同じですからね。

     

    現在入っているのは抜き忘れたわけではなく、追加のバリューランドとしてです。

     

    5枚目の諜報土地である《地底の遺体安置所》と悩みましたが、《異邦の詩人》《森の轟き、ルムラ》を求めて起動する場合が多く、普段使いしやすいので、こちらの方が好みでした。やはりマナフラッドはしてしまいますからね。

     

    事件現場の分析者》が入っているリストなら、《結束の記念像》はかなり強いので入れた方が良いと思います。このリストであれば自由枠です。

     

    霊気の疾風


    赤アグロ全般に一番良い対策カードはやはり《霊気の疾風》でした。盤面に触りつつ緊急時は打ち消しもできるので安心。《ジャディの横枝》なども試しましたがすべて無意味。《霊気の疾風》で良いです。

     

    受け継ぎし地の開墾


    安らかなる眠り》などを置かれそうなマッチでとりあえずサイドインし、置かれなければドローに変えて、置かれたら破壊。《萎れ》ですらかなり強いと感じていたのにそれより強い《帰化》が登場してくれました。

     

    ティシャーナの潮縛り


    ほぼ自由枠だったので、マッチアップによって劇的な効果を発揮する《ティシャーナの潮縛り》を採用することにしました。

     

    パイオニア神の宇都宮くんはラクドスなどの王道デッキを使う一方、トリッキーなデッキを持ち込むことも多いので、そういったデッキ全般に強い《ティシャーナの潮縛り》はちょうど良いと思い、採用。シミックスケープシフトミラーマッチでは強いですしね。ちなみに宇都宮くんがスケープシフトの可能性も結構あると思っていました。

     

    普段ならこのスロットは《否認》の2枚目などになりそうですが、やはり入れたいカードがさほどないので、《ティシャーナの潮縛り》を少し入れることになりそうです。

     

    不屈の追跡者


    主にコントロールや手札破壊デッキに対してサイドインする想定です。《安らかなる眠り》を置いてくる白系にもサイドインしたいですね。

     

    土地をたくさん置くので《不屈の追跡者》は大量に手がかりを出せますし、そのままフィニッシャーにもなってくれますね。青緑に《不屈の追跡者》はいつでも相性が良い。

     

    機械の母、エリシュ・ノーン


    ティシャーナの潮縛り》と同じく特定の相手に劇的に効くカードです。《カーフェルの港》で釣れますし、手札に来ても《崩壊する痕跡》からキャストできます。

     

    特にミラーでは《天上都市、大田原》以外対処手段がありません。

     

    言うまでもありませんが必須カードでもなんでもない自由枠です。

     

    否認


    コンボやコントロール相手に。《不屈の追跡者》と一緒に入れることが多いので、インアウトの関係上1枚のみでしたが、ロータスコンボなどコンボ相手には《不屈の追跡者》を入れない場合があるので、2枚目があっても良かったと思っています。

     

    機械の母、エリシュ・ノーン》《ティシャーナの潮縛り》は自由スロットなのでこの辺りを《否認》に変えましょう。


     

    採用しなかったカード

    タッサの神託者

    マジックオンラインでは持ち時間があるので、《瑞々しいオアシス》《イプヌの細流》では時間がかかりすぎるため、《タッサの神託者》が採用されています。リアルトーナメントでは必要ないと思っています。

     

    ただし。シミックスケープシフトを意識して贈呈でドローさせるカードを相手が採用してくるようになった場合は話が変わります。このデッキは《森の轟き、ルムラ》をループさせるので必ずライブラリーが0枚になってしまい、強制ドロー対策がありません。《ガイアー岬の療養所》で詰んでしまうのもそれが理由です。あちらは途中の《耐え抜くもの、母聖樹》でケアできますが、スペルはケア不可能です。

     

    タッサの神託者》なら、あらかじめ途中で落ちた時点で出しておき、《鏡の池》を構えておけば、強制ドローにスタックして《タッサの神託者》をコピーして勝利できます。

     

    復活した精霊信者、ニッサ


    採用するのであれば《自然の律動》とのセットですね。《風景の変容》《森の轟き、ルムラ》で爆発的なマナを生み出せるので、疑似的な《洞窟探検》の機能を果たします。上陸で《森の轟き、ルムラ》が加わるのも便利。

    自然の律動》がないのでサーチできず、それならコンボの際の不純物となる場合もあるこのカードは不要と判断しました。

     

    事件現場の分析者


    5枚目の《森の轟き、ルムラ》として最後まで採用を悩んでいたカードでしたが、こちらもスロットの問題で解雇。というか4枚目の《蓄え放題》になりました。

    森の轟き、ルムラ》が欲しい状況より《洞窟探検》《異邦の詩人》がない場合の方が圧倒的に多く、そこにアクセスしつつ、《森の轟き、ルムラ》も落ちる《蓄え放題》が他のすべてに優先されました。

    自然の律動》を採用するなら1枚は入れたいです。

     

    自然の律動


    何度も話題にあがっていたこのカードももちろん最初は採用していました。墓地からも唱えられるため、切削中に落ちてそのまま《森の轟き、ルムラ》に繋がるのも魅力です。

     

    とはいえ、切削で落ちた《自然の律動》で《森の轟き、ルムラ》をサーチするには10マナかかるため、墓地からのキャストは容易ではありません。

     

    異邦の詩人》を場に出すには4マナかかりますし、パイオニアの速度的にそのアクションは少し弱いと思い、実質追加の《森の轟き、ルムラ》ぐらいしか役割がないと思いました。

    それならば《森の轟き、ルムラ》《洞窟探検》《異邦の詩人》にもアクセスできる《蓄え放題》の方が良いと思い、抜くことに。

     

    中心核の瞥見


    樹上の草食獣》との選択ですが、3ターン目の4マナより2ターン目の3マナの方が価値が高く、ライフを守る面でも《樹上の草食獣》に軍配が上がります。

     

    冒険者の宿


    これは入れた方が良かったです。《洞窟探検》《異邦の詩人》なしの《風景の変容》を打ってライフを守る際に使えますし、その後の《森の轟き、ルムラ》で帰ってきて更にゲインをして時間も稼げます。

     

    どこを抜くかはまだ検討中ですが、デッキには入れたいと思いました。

     

    マリガンについて

    土地が非常に多いデッキなので生半可な手札をキープするのは禁物です。土地6枚みたいなハンドは平気で来るので感情を無にしてマリガンしてください。

    その代わりにスペルは《森の轟き、ルムラ》以外の手札はかなりキープしやすいものが揃っています。《蓄え放題》《樹上の草食獣》土地5でも1マリガン後ならキープできますし、《洞窟探検》は単体でキープ可能です。《洞窟探検》《森の轟き、ルムラ》土地5なら《睡蓮の原野》1枚で4ターン目に《森の轟き、ルムラ》が出てそのまま勝てる可能性があるのでキープ。

    おおむねスペル3枚土地4枚の手札は全部キープできるのでキープしましょう。土地5の場合でも《樹上の草食獣》《食糧補充》ならキープ、《樹上の草食獣》《洞窟探検》もキープです。《風景の変容》もキープできますね。《洞窟探検》か《異邦の詩人》を引けば3ターンキルの可能性がありますからね。

    ただし《樹上の草食獣》《異邦の詩人》はかなり悩ましい。というかマリガンですね。諜報土地が2枚あればギリギリキープしそうです。

    異邦の詩人》《食糧補充》は文句なくキープで、《異邦の詩人》《洞窟探検》もやはりキープです。《異邦の詩人》《森の轟き、ルムラ》は残念ながらマリガン。《異邦の詩人》《風景の変容》はもちろんキープして4ターンキルを目指しましょう。

    蓄え放題》はキーカードである《森の轟き、ルムラ》を落としつつ《洞窟探検異邦の詩人》にアクセスできるので、かなりキープしやすいカードです。《樹上の草食獣》《異邦の詩人》《食糧補充》《風景の変容》《洞窟探検》のどれとくっついてもキープ可能です。

    フィニッシュ手段の《風景の変容》はなんとオールマイティーカード。《樹上の草食獣》《異邦の詩人》《森の轟き、ルムラ》《蓄え放題》《食糧補充》《洞窟探検》のどれとくっついてもキープ。

    このように土地5、スペル2でも大体の組み合わせでキープできてしまいます。土地4、スペル3になればマリガンの組み合わせはほとんどありません。

     

    意外とキープしやすいデッキなので、弱い手札が来たら遠慮なくマリガンしていきましょう。

     

    風景の変容》のサーチ

    土地が4枚の時

    洞窟探検》or《異邦の詩人》の状態で《風景の変容》を打つ時。土地が4枚の状態なら《カーフェルの港》、《迷路庭園》、《崩壊する痕跡》、《睡蓮の原野》が基本の組み合わせです。

     

    これは手札に《森の轟き、ルムラ》がない状態です。《迷路庭園》の諜報+《カーフェルの港》の4枚切削の合計5枚で《森の轟き、ルムラ》が落ちれば勝ちです。

    手札に《森の轟き、ルムラ》がある場合は非常に簡単です。この際は《睡蓮の原野》2枚、《鏡の池》、《崩壊する痕跡》でOKです。9マナを出して土地がすべて割れて、その後《森の轟き、ルムラ》が帰ってきて《鏡の池》ループです。

    相手が除去を構えている場合は《鏡の池》起動スタックで除去されて詰んでしまうので、その時は《睡蓮の原野》2枚、《カーフェルの港》、《迷路庭園》にしましょう。最初の《森の轟き、ルムラ》の4枚切削+《カーフェルの港》の4枚切削+2回目の《森の轟き、ルムラ》の12切削に《迷路庭園》の諜報2回の14枚に《森の轟き、ルムラ》があれば勝ちですし、12切削で大量の土地が落ちれば《カーフェルの港》が2回起動できるので、切削回数が増え、《森の轟き、ルムラ》チャンスも増えることになります。

     

    最初の《風景の変容》で墓地に無色マナを生み出す土地が落ちていれば、《迷路庭園》の代わりに《鏡の池》をサーチしても良いです。《森の轟き、ルムラ》に《鏡の池》を起動し、スタックで除去されれば《カーフェルの港》でリアニメイトしてそのまま勝利できますからね。マナに余裕があれば可能ですし、大体余裕は出ます。切削で土地が落ちてくれるためです。《鏡の池》の起動には無色マナが必要なので、いつでもこのプレイができるわけではありません。

     

    土地が5枚の時

    森の轟き、ルムラ》がない状態の土地が5枚の《風景の変容》は《睡蓮の原野》《睡蓮の原野》《カーフェルの港》《イプヌの細流》《《乾燥地帯のアーチ道》》がベター。この場合は《イプヌの細流》+《カーフェルの港》で8枚切削+《《乾燥地帯のアーチ道》》の合計9枚切削で《森の轟き、ルムラ》が落ちれば勝ちになります。

    森の轟き、ルムラ》がいる場合は《睡蓮の原野》2枚、《鏡の池》、《崩壊する痕跡》、《カーフェルの港》で確定勝ちです。

     

    土地が6枚の時

    睡蓮の原野》《睡蓮の原野》《乾燥地帯のアーチ道》《イプヌの細流》《カーフェルの港》《迷路庭園》が最も多くライブラリーを掘り進めつつマナを出せます。《乾燥地帯のアーチ道》で《イプヌの細流》を戻して諜報できます。《迷路庭園》の代わりに《乾燥地帯のアーチ道》にすることで無色2マナが出せるので少しお得。掘る枚数は《迷路庭園》2枚でも同じです。

    合計で10枚見れます。

     

    土地が7枚の時

    先ほどの諜報が1枚増えるだけだと思えば違います。《睡蓮の原野》《睡蓮の原野》《睡蓮の原野》《乾燥地帯のアーチ道》《イプヌの細流》《カーフェルの港》《結束の記念像》の組み合わせです。合計11マナ出るので、《結束の記念像》の起動+《イプヌの細流》起動+《カーフェルの港》起動《乾燥地帯のアーチ道》諜報とすべて行えて、14枚見れます。

    この場合、まず《イプヌの細流》で《乾燥地帯のアーチ道》を生け贄して切削。その後《乾燥地帯のアーチ道》で《イプヌの細流》を戻して諜報をし、その後《結束の記念像》を起動。最後に《睡蓮の原野》を先に1枚だけ解決し、残り2つの《睡蓮の原野》の生け贄がスタックに乗っている状態で《カーフェルの港》を起動することになります。

     

    風景の変容》が複数枚ある場合

    風景の変容》が2枚あると《森の轟き、ルムラ》を探しやすくなります。1回目の《風景の変容》でマナを増やせるので、2枚目の《風景の変容》でカードを探しやすくなります。

     

    土地が4枚の場合でも《崩壊する痕跡》4枚をサーチすることで8マナが出るので、2枚目の《風景の変容》を打った段階で4マナ余った状態になります。

    そのため、2枚目の《風景の変容》で《睡蓮の原野》《迷路庭園》《イプヌの細流》《カーフェルの港》と持ってくることで9枚掘り進められます。

     

    ちなみに《睡蓮の原野》をサーチせずに全力で《森の轟き、ルムラ》を落としにかかるのはNGです。なぜなら《睡蓮の原野》がないと、《森の轟き、ルムラ》が墓地に落ちた後にループしない可能性が高いためです。《睡蓮の原野》自身の3マナ+他の生け贄にしたカードが戦場に戻ることで《カーフェルの港》《森の轟き、ルムラ》のループが始まるので、《睡蓮の原野》がない状態でコンボを始めるのは危険なのです。

    諜報土地をたくさん持ってきた方が良いように思えるかもしれませんが、《睡蓮の原野》はまず必要です。そもそも《迷路庭園》を3枚持ってくるより《イプヌの細流》《睡蓮の原野》《迷路庭園》を持ってきた方が掘る枚数が圧倒的に多いですしね。

    風景の変容》2枚のパターン以外でも、たとえば《風景の変容》と《蓄え放題》がある場合もあり、その場合は《迷路庭園》2枚ではなく《崩壊する痕跡》2枚をサーチして2マナを増やし、《蓄え放題》で4枚切削した方が2枚分多く掘れます。

    最も効率よく《森の轟き、ルムラ》を探す手段を模索しましょう。頑張って探して《森の轟き、ルムラ》を掘り当てた時の快感はすさまじいものがあります。この瞬間を味わいたくてこのデッキを使っていると言っても過言ではありません!

     

    TIPS

    崩壊する痕跡》《睡蓮の原野》でマナ加速


    既に説明したように、《洞窟探検》《異邦の詩人》コントロール下で《崩壊する痕跡》は一時的に2マナ土地になります。実質《古えの墳墓》です。

    これを活用すれば3ターン目に《風景の変容》が打てたり、5ターン目に《森の轟き、ルムラ》を出せます。《睡蓮の原野》なら4ターン目です。

    きちんと手札と相談してこれらの土地を置くか決めましょう。特に《崩壊する痕跡》はとりあえず序盤に置いてしまいがちですが、ギリギリまで粘りましょう。どうせ置いたターンに色マナが出るので、実質アンタップインランドです。《風景の変容》のダブルシンボルが出なくて負けることもありますし、色マナとしても重要です。

     

    蓄え放題》で拾わない


    土地は《森の轟き、ルムラ》で戻ってきますし、《森の轟き、ルムラ》も《カーフェルの港》で場に戻せます。そのため、《蓄え放題》で何も回収しないこともあります。

     

    特に《森の轟き、ルムラ》は墓地に落として《カーフェルの港》で釣れば相手の打ち消し呪文もかいくぐれますし、手札より墓地にある方が強いケースもあります。

     

    手札とよく相談しましょう。

     

    風景の変容》で気を付けること



    洞窟探検》《異邦の詩人》下で打つ《風景の変容》は勝てることが多いですが、逆にアンタップするカードがなければ《風景の変容》は弱い。何もない状態の《風景の変容》でできることはせいぜい諜報ランドをたくさん持ってきてカードを掘り進めることぐらいです。

     

    そのため、1枚しか《風景の変容》がないなら、ライブラリートップから《異邦の詩人》《洞窟探検》を引き込むのを待っていた方が良いです。

     

    2枚の《風景の変容》がある状態なら1枚は消化しても大丈夫です。その場合は《迷路庭園》4枚で諜報4回だったり、既に墓地に《森の轟き、ルムラ》が落ちているなら《カーフェルの港》《睡蓮の原野》の組み合わせを持ってきておくのも手ですね。諜報2回+《睡蓮の原野》《カーフェルの港》です。

     

    フィニッシャーが全部手札に来た場合



    イプヌの細流》《瑞々しいオアシス》が手札にある状態で《森の轟き、ルムラ》ループを始めた場合、最終的にフィニッシュ手段がなくなる…なんてことはありませんのでご安心ください。

     

    最終的にデッキが全部落ちれば無限マナが発生しているので、《カーフェルの港》で墓地の《樹上の草食獣》を出して手札から《瑞々しいオアシス》《イプヌの細流》を出してコンボが決まります。

     

    乾燥地帯のアーチ道》で自身を戻す


    モダンのお帰りランドテクニックですが、《乾燥地帯のアーチ道》で《乾燥地帯のアーチ道》自身を戻す場合があります。たとえばどうしても6マナ目が欲しく、緑マナが場に3枚既にある状態。手札に《樹上の草食獣》がいるとセットランドが2回行えるので、《乾燥地帯のアーチ道》を出して2マナを出して手札に戻し、もう1度《乾燥地帯のアーチ道》を出すことで、3マナを増やせます。

     

    樹上の草食獣》《乾燥地帯のアーチ道》と手札にあり、他に土地がない場合は、このプレイで合計3マナを増やせます。そこまで頻発するケースではありませんが覚えておきましょう。

     

    サイドボード後の戦い

    蓄え放題》を抜くことが多く、打ち消しがないマッチアップでは《湧霧の村》をサイドアウトします。

    速度の必要ないアゾリウスコントロールなど相手には《樹上の草食獣》を抜いて戦います。長期戦では《風景の変容》を使わずとも勝手に《森の轟き、ルムラ》と《カーフェルの港》のコンボが揃うことがあるので、少しサイドアウトします。特にアゾリウスコントロール相手には《風景の変容》のスタックで《洞窟探検》を《失せろ》で割られたり、リスクが大きいですからね。

    異邦の詩人》《森の轟き、ルムラ》《食糧補充》《洞窟探検》には手をかけません。この4種のカードはコアパーツで、他のカードと土地を少し抜くようにすれば、サイドインアウトで迷うことは少ないでしょう。

    相手からの対策カードとしては、墓地対策は効果的ではあるものの、《減衰球》が実は効きません。呪文を唱える回数は1回で後は土地の起動だけで完結しますし、《睡蓮の原野》から出るマナが無色でも《崩壊する痕跡》で勝てるためです。

    沈黙》を打たれても《カーフェルの港》と《森の轟き、ルムラ》だけで決まりますし、ロータスとは違った対策が求められます。


    おわりに

    というわけで今回はシミックスケープシフトの紹介記事でした!

     

    MTGアリーナで実装されておらず、まだパイオニア神挑戦者決定戦でしか回せていませんが、それでも強力なデッキだと感じました。特に手札破壊に強く、ロータスコンボよりキルターンが速い時もあるのが魅力ですね。

     

    パミュレット(パイオニア版アミュレット)と呼ばれているように、モダンのアミュレットタイタンと見紛う動きを見せることもあります。アミュレット好きな方にはかなりオススメです!

    風景の変容》は長年活躍しているカードなのでファンも多いはず!お好きな方はぜひ使ってみてください。


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