スタンダードのちょっと珍しいデッキたちをご紹介!

スタンダードのちょっと珍しいデッキたちをご紹介!

mtg Yuyan

こんにちは。

 

細川 侑也(@yuyan_mtg)です。

 

今回はスタンダードの全く新しいデッキを3つご紹介!

 

 

バントチョコボ

 スタンダードリーグ : 5-0 By Solidsnake408

MTGアリーナ用インポートデータ

ファイナルファンタジーの乗り物と言えばチョコボ!その愛くるしい外見も相まってFFのマスコットキャラ的な役割を担い、チョコボの不思議なダンジョンなど、スピンオフのゲームも登場するほどの人気キャラクターです。

そんなチョコボが、スタンダードを走り回っています。

 

サッズのヒナチョコボ》はモダンで採用実績があるほどのカード。上陸するたびに強化されていくので、1ターン目に出ればかなりの脅威となります。

ただ、モダンと違い2回の上陸を1枚で達成するフェッチランドはスタンダードには《寓話の小道》しかありません。しかも《寓話の小道》はタップインかつサーチ先が基本土地なので、枚数をあまり入れることも難しい。

それだと《サッズのヒナチョコボ》のサイズは寂しいのでは?と思うかもしれませんが、ご安心ください。《サッズのヒナチョコボ》の相方となるチョコボがいます。

 

そう、《旅するチョコボ》です。ライブラリーの上から鳥呪文を唱えたり、土地を置くなど、手札の枯れやすいこのデッキではそれだけで嬉しいカードなのですが、土地を置くことにより誘発する能力が倍になるので、《サッズのヒナチョコボ》はセットランドするだけでカウンターが2つ乗り、あっという間にとんでもないサイズに膨れ上がります。

更に《サッズのヒナチョコボ》と相性抜群なのが《マネドリ》。《威厳あるバニコーン》をコピーしたりなどこれまでも採用実績のあったカードですが、このデッキにおいてはテキストすべてが重要です。

何を隠そう《マネドリ》は鳥なのです!《旅するチョコボ》によってライブラリーの上から唱えられます。

 

そしてその《マネドリ》がコピーするのが《サッズのヒナチョコボ》。1ターン目に《サッズのヒナチョコボ》、2ターン目に《マネドリ》で《サッズのヒナチョコボ》をコピーして上陸して強化していくのがこのデッキ一番のブン回り。しかも《マネドリ》は飛行を持っているので、飛行の《サッズのヒナチョコボ》が爆誕するのです。

もちろん《旅するチョコボ》をコピーすれば、誘発は更に増えるので、《マネドリ》はデッキの様々なカードと相性が良いのです。

 

旅するチョコボ》と同じくリソースを稼ぐのが《桃源郷の探求者、チョコ》。鳥が攻撃した時の能力が誘発し、土地を置いたり、カードを手札に加えたりできます。3体の鳥で攻撃した場合は3枚のカードを見て、その中から1枚を手札に加えて、残りが土地なら場に置けます。土地は望む枚数置けるので、3枚とも土地なら3枚すべてを置き、上陸をたくさん誘発させてくれます。

桃源郷の探求者、チョコ》はチョコボトークンと同じく上陸で+1/+0の修正を受けるので、戦場に出したターンはリソースを供給するのみですが、次のターンにはとんでもないサイズのアタッカーとなります。

 

サブクエスト:チョコボ育成》は残念ながら《旅するチョコボ》から唱えることはできませんが、それでもかなりのパワーカード。鳥4体をコントロールしている状態で第一メインフェイズを迎えることで変身します。

条件がそれなりに厳しいだけに変身後は圧巻!まずは変身した時に土地を探し、上陸するたびに自身……ではなく鳥クリーチャーすべてがターン終了時まで+1/+0修正!《旅するチョコボ》がいれば上陸2回になるのでほぼ《踏み荒らし》状態!

しかも好きな土地をサーチできるので《立藤村》を引っ張ることも可能です。攻め手がなくなっても《立藤村》から《旅するチョコボ》や《桃源郷の探求者、チョコ》など鳥を呼び出すチョコボたちをライブラリーから探せます。

チョコボデッキ専用の《バッツとボコ》は超優秀な除去カード。2マナ4/3で出た時に相手のクリーチャーを1体破壊と、《ネクラタル》も真っ青な性能。しかも《旅するチョコボ》でライブラリーの上から唱えられます。

チョコボ以外の鳥も、1マナ域の《癒し手の鷹》や、除去をかわす《羽信隊の随員》など、優秀なカード揃い!

FFのデッキでスタンダードを戦いたいという方にバントチョコボはオススメです!

 

 

ボロスピアナラー

スタンダードリーグ : 5-0 By DB_Dykman

MTGアリーナ用インポートデータ

追放領域から土地をプレイするか呪文を唱えると1/1の飛行機械を生み出す、ちょっとユニークな能力を持った《復興の領事、ピア・ナラー》。

それを主軸に据えたミッドレンジがこのボロスピアナラーです。

 

もちろんこのデッキは《復興の領事、ピア・ナラー》を絶えず誘発させることを目指しているため、デッキには追放領域から呪文を唱える手段がたっぷりあります。

 

探索するドルイド》は赤いデッキではお馴染みの衝動的ドロー。自身をクリーチャーとして唱えることもでき、スペルを唱えて成長していきます。軽い除去をめくっておいて、クリーチャーで出しながら成長させていく動きは、対アグロでは重要です。ちなみに出来事領域から《探索するドルイド》を唱える際にも《復興の領事、ピア・ナラー》は誘発してくれるので、1枚で3度美味しい。

放浪する牧場主、ブルース・タール》は初めて見たという方もいらっしゃるかもしれませんね。サンダージャンクションのリミテッドを遊んでいた方は悪夢が蘇るでしょうか。


戦場に出るか攻撃するたびにライブラリートップを追放し、それが土地なら2/2の雄牛が出て、それ以外ならプレイすることができます。《復興の領事、ピア・ナラー》のトークンに繋がるか、2/2の雄牛が出てきます。残念ながら土地がめくれた場合はプレイすることはできません。雄牛は《放浪する牧場主、ブルース・タール》の能力で二段攻撃を持つので強烈な一撃をお見舞いできます。

更に《復興の領事、ピア・ナラー》を活用すべく、《運任せ》も4枚採用!アップキープにライブラリートップを追放して使用できるという、シンプルかつ強力な能力。毎ターンタダで追加のドローができると考えれば破格です。

復興の領事、ピア・ナラー》はこれまでアグロ系のデッキに採用されていましたが、ボロスピアナラーはコントロール要素の強いデッキです。メインから7枚の単体除去に加えて、《一時的封鎖》《審判の日》と全体除去も採用しています。《復興の領事、ピア・ナラー》でトークンを出す能力ともちろん噛み合いませんが、それでも問題ありません。

運任せ》も《探索するドルイド》を手札をほとんど減らすことなく《復興の領事、ピア・ナラー》を誘発できるカードだからです。時には《復興の領事、ピア・ナラー》を防御的に使うこともあるでしょう。出るトークンで攻め手をさばきながら、全体除去を探しにいく。そんな展開もありそうです。

復興の領事、ピア・ナラー》《探索するドルイド》《運任せ》の並びが非常にいやらしく、攻守に渡って粘り強いデッキです。

攻めも守りも自由自在のボロスピアナラー、お好きな方にはたまらないでしょう!

 

5色レジェンズ

スタンダードリーグ : 5-0 By claudioh

MTGアリーナ用インポートデータ

最近急に勝ち始めたデッキ、5色レジェンズ。

 

その名の通り5色の伝説のクリーチャーを詰め込んだデッキで、《大スライム、スローグルク》と《見捨てられたぬかるみ、竹沼》などの魂力土地があった頃は、メタゲームの一角にまで上り詰めていました。

今のスタンダードで5色は中々厳しいのですが、それは普通のデッキの話。5色レジェンズならば専用の土地を使えるので5色が可能となります。

 

それが《英雄の公有地》。伝説に対しては好きな色マナが出る5色ランド。これだけで既に強いのに、生け贄にすることで伝説クリーチャーを除去から守ることができます。伝説好きが作ったオリカでしょうか?

更に伝説のクリーチャーの大半が人間なので《魂の洞窟》も4枚使えます。そして《魂の洞窟》から打ち消されない能力だけがなくなった《閑静な中庭》も5色土地。ここに更にファイナルファンタジーで加わった5色土地《始まりの町》で、好きな色を出せる土地が16枚体制となりました。5色デッキが成立するのも頷けますね。

さて、マナベースについて納得してもらえたところで、肝心の伝説のクリーチャーのラインナップをご紹介しましょう!

 

まずはデッキの主役となるのが《統べるもの、ジョダー》。5色の5/5とそれだけで強そうなカードですが、能力を読めば更にとんでもないカードであることがわかります。

まず自分の伝説のクリーチャーたちがすべて、伝説のクリーチャーの数だけ+修正を受けます。3体の伝説がいれば+3/+3です。

 

更に伝説の呪文を唱えると、ライブラリーの上からそれよりマナ総量の小さい伝説のカードが場に出てきます。伝説限定の続唱ということですね。伝説のクリーチャーが伝説のクリーチャーを呼ぶので、全体の修正も+2されます。小粒なクリーチャーたちのサイズが凄まじいことになります。

生き残ればとんでもないクリーチャーであると同時に、出たターンにも戦場に多大なインパクトを与える、まさしくこのデッキの顔と呼ぶべきクリーチャーです。

 

統べるもの、ジョダー》によってクリーチャーが強化されるとなると、俄然気になるのが軽い伝説たちです。せっかくなら《統べるもの、ジョダー》を出すまでにクリーチャーを大量に展開しておきたいですからね。

 

実は軽い伝説クリーチャーはファイナルファンタジーから大量に追加されました。

 

暗黒騎士、セシル》は1マナ2/3接死と単体でもオーバースペック。攻守に渡って活躍しますし、《統べるもの、ジョダー》で強化されて突然変身!なんてことも。大量のダメージを喰らう点にはお気を付けください。

逆に《ザックス・フェア》は防御的なクリーチャー。1マナ払うとクリーチャーに破壊不能をつけるので、《統べるもの、ジョダー》を出して1マナを構えて守る展開もありそうです。1マナの伝説のクリーチャーが持つ能力としては破格ですね。2マナですが《不屈の将軍、ジリーナ》はマナを使わずに守ることができるので、《統べるもの、ジョダー》を中々除去らせてもらえません。

クリーチャーばかりが入っていますが、相手への干渉手段もきちんとあります。《シヴァのドミナント、ジル》は土地でないパーマネントを手札に戻せる優秀なクリーチャー。

リソース面を担うのは《太陽の執事長、インティ》《侵攻の伝令、ローナ》。《太陽の執事長、インティ》は手札を捨ててトップを追放し、《侵攻の伝令、ローナ》はカードを引いて捨てるなので、単体ではそれぞれリソースを稼いでくれませんが、この2枚が揃うとカードが増えます。《侵攻の伝令、ローナ》の能力でカードを捨てると《太陽の執事長、インティ》が誘発してくれるためです。

このデッキに入っている唯一の非クリーチャー呪文である《伝説の秘宝》は、その名の通り伝説のためのカード。3マナで好きな色マナを出すちょっと弱いマナアーティファクトですが、なんと伝説のクリーチャーをタップした際にもマナを生み出せます。つまり、《ザックス・フェア》のマナを残さずとも《統べるもの、ジョダー》を守ることができます。

《伝説の秘宝》さえあれば4ターン目に《統べるもの、ジョダー》を出しながら《ザックス・フェア》で守れる、凄まじい展開を作れます!このデッキのキーカードと言っても良いでしょう。

 

伝説のクリーチャーは派手ですし、《統べるもの、ジョダー》からクリーチャーが次々と沸いてくるのも面白く、回していてとても幸福感の高いデッキです。

統べるもの、ジョダー》にビビっときた方はぜひ組んでみてください!

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