皆さん、こんにちは! 「へいか」こと 小林 輝(@enzyutuheika)です。
2月14日に販売される最新セット「霊気走破」がとうとう全カード公開されましたね!
私の注目カードを色ごとに紹介していこうと思います。
白
3位:《壮大な玉突き衝突》
《太陽降下》に次ぐ破壊不能を無視する全体除去であるだけでなく、なんと全体除去への対策でもあった機体ごと破壊してしまいます。
パイオニアであの憎き《勢団の銀行破り》がラクドスミッドレンジなどで幅を利かせていた頃に出してほしかった……という思いはありますが、全体除去としては相当な性能です。
そして……真価はやはりサイクリング2でしょう!
こういった全体除去カードは有効な相手とそうでない相手によって価値に雲泥の差があります。
クリーチャーデッキに全体除去は効果的なのは皆さんもご存知の通り。
しかしながら、例えばビートダウンに頼らないコンボで勝つアブエロ全知相手に《太陽降下》を引いて喜ぶ人はいないと言っていいでしょう。
引いてしまうと実質的に手札が1枚減るのと同様です。サイドボードならサイドアウトできますが、メインボードではそうもいきません。
そんな状況においてサイクリングすることで不要牌が有効牌になる可能性が産まれるというだけでも他の全体除去にない価値があります。
5マナ域の全体除去としては《太陽降下》という強力なライバルこそいますが、それでも採用に値する一枚と言えるでしょう。
2位:《入れ子ボット》
こちらはスタンダードの《イーオスの遍歴の騎士》を活用したジェスカイ召集デッキで、青をタッチしてでも採用せざるを得なかった《遠眼鏡のセイレーン》の枠に収まると予想しています。
死亡時に1/1の霊気装置・アーティファクト・クリーチャートークンを生成する効果も《上機嫌の解体》との相性が非常に良いのも◎。
アーティファクトでありながら1マナのエンジン始動カードでもあるため、最高速度になると「たった1マナでアーティファクト・呪文をコピーする」という凄まじい効果を持つ《ガイドライト、雲水核》を中核としたアゾリウスアーティファクトデッキも考えられそうです。
他の最高速度をキーとしたデッキのエンジンを始動する切り込み隊長としての役割を担えます。
1マナの軽さにしては非常に多様な仕事をするこの一枚、アンコモンながら活躍に注目しています。
1位:《ボヤージャーの滑空車》
白の1位はこの機体!
クリーチャーを3枚タップすることで+1/+1が乗り、飛行がつく効果はスタンダードのジェスカイ召集やアゾリウスアグロなどで活躍している《内なる空の管理人》を彷彿させる性能ですね。
アーティファクトもタップ対象出来る《内なる空の管理人》とは異なり、クリーチャーのみで3枚はなかなか難しそうに見えます。
が……1マナクリーチャーをばらまき、《上機嫌の解体》《毅然たる援軍》といった1枚で2枚以上のクリーチャーを出すカードも採用している召集デッキではこの条件は楽にクリアします。
パワー1が多いこのデッキで搭乗1も嬉しく、《イーオスの遍歴の騎士》《上機嫌の解体》《イモデーンの徴募兵》などキーカードを引きたい召集にとって占術1もありがたい効果です。
そしてソーサリータイミングでタップせねばならない《内なる空の管理人》とは異なり、こちらはインスタントタイミングでタップ可能です。
相手の攻め手に備えてクリーチャーを立たせ、相手が攻めあぐねた結果ターン終了時に起動して+1/+1を乗せていくのもよし。
ある程度育った後は搭乗1でアタックしていき、下手なブロックをすれば起動で+1/+1を乗せて一方的に討ち取る事も出来るぞ、と圧をかけていくこともできます。
何より1マナで2/3というスタッツも非常に頼もしい!
アーティファクトなので《喉首狙い》が効かないだけでなく、+1/+1がひとたび乗ってしまえば3/4となり現環境の代表的な除去である《切り崩し》《逃げ場無し》から逃れる事が出来ます。
この機体と2位にも上げた《入れ子ボット》、ボロスカラーの境界ランドこと《サンビロウの境界》の存在によってようやくジェスカイからボロスに回帰することになるでしょう。
強力な新戦力を得たボロス召集は次期環境での要注目デッキの一つになりそうです!
今のうちにGOODGAMEでパーツを買い揃えちゃいましょう!!(ダイマ)
青
3位《記録の守護者》
5マナで3/4飛行、スタッツだけで見ればただの平凡なリミテカードと言えるでしょう。
真価は親和(アーティファクト)! アーティファクトが4枚あればなんと1マナで3/4飛行と《秘密を掘り下げる者》もびっくりな性能です。
ミラディンの《厳粛な空護り》が同じ親和持ちの飛行で6マナ3/2飛行であり、これの上位互換となっています。
スタンダードでは《身代わり合成機》、そして同じく霊気走破からの最大値で2マナ3点ゲイン3ドローの《帰還航路》を擁するアゾリウスアーティファクトとの組み合わせがまず思い浮かびますね。
アーティファクトクリーチャーかつ3/4のスタッツも非常に嬉しく、環境を定義する黒の除去である《切り崩し》《喉首狙い》《逃げ場無し》が通用しません。
今や時代の中心になりつつあるエスパーピクシーやディミーアミッドレンジの飛行群も飛行によって受け止める事が出来ます。環境に適したスペックですね。
モダン等の下環境でも《稲妻》《致命的な一押し》といった代表的な除去を回避できることから検討に値するかもしれません。
これを採用したデッキを考えたくなってきますね!
2位《たかり空エイ》
サメに続いてとうとうエイも空を……
2/1/2飛行とスタッツだけ見れば貧弱ですが、1枚以上のカードを捨てるたび、その枚数に等しい個数の+1/+1カウンターが乗るというディスカードシナジー効果を持ち合わせています。
枚数に等しい枚数というのもミソで、《上げ潮、キオーラ》の2枚ルーティングにであれば一気に+2/+2カウンターが乗り、3/4飛行と明確な脅威へと変貌します。
同じく3マナで2枚ルーティングをする《蒸気核の学者》もいますし、何よりも同じく霊気走破で出た1マナで同様の効果を持つ《略奪するアオザメ》が存在します。
MTGで古より伝わる「同じ能力のカードが2種(8枚)あればデッキになる法則」がここでも発動しそうです。
スタンダードには《逸失への恐怖》、《太陽の執事長、インティ》と非常に優秀なディスカード要員もたくさんいますので、ディスカードギミックデッキにはかなり可能性を感じています。
1位《思考の泉のマーフォーク》
青の1位はこのマーフォーク!
1マナながらマナフラッド受けかつ全体強化も兼ねる消尽能力が非常に強力です。
X=3であれば3ドローしつつ各マーフォークに+1/+1が乗りますし、何より「ソーサリータイミング限定」ではありません。
瞬速持ちのロードである《ヴォーデイリアの呪詛抑え》といったインスタントタイミングの選択肢が増えるだけでも非常に嬉しいものです。
特筆すべきはX=0の2マナでも各マーフォークに+1/+1が乗る点。Xの値はあくまでもドローの枚数であり、+1/+1を乗せる効果には影響がありません。
先述した《ヴォーデイリアの呪詛抑え》と合わせることで4マナで急に+2/+2になり、そのままリーサル……なんてことも考えられそうですね!
スタンダードでも《フラッドピットの溺れさせ》《名もなき都市の歩哨》といった優れたマーフォークが存在し、《深根の巡礼》というマーフォークサポートの置物もありますから遂に環境に出てくる日が来たのかもしれません。
召集に続いてマーフォークもまた要注目デッキです!
黒
3位《勢い挫き》
エンジン始動カードにしては珍しい除去で、相手のブロッカーをどかしながら攻撃を通すことでエンジン速度上昇の手助けにもなります。
やはりエスパーピクシーでアーティファクトであった《税血の刃》と入れ替えることになりそうです。《呑気な物漁り》が誘発するエンチャントなのも非常に嬉しい。
ライフを詰めていくエスパーピクシーとエンジン始動もマッチしており、《コイロスの洞窟》などのダメージランドを多数採用するため、生贄によるライフゲイン効果とも噛み合っています。
まるでエスパーピクシーのために作られたかのような一枚ですね。アゾリウスコントロールにもそんな一枚を……
もちろんエンジン始動を中核としたデッキの除去枠としても採用を検討できるでしょう。
2位《悪魔の破砕機》
親和であり除去も兼ね備えている機体です。
現在のデッキで黒絡みでアーティファクトにフィーチャーしているデッキはなく、既存のデッキには当然ながら入りません。
それはすなわち、新デッキが産まれる事に他ならないのです! ワクワクしてきますね。
最大値ではアーティファクトを6枚要求するとはいえ、1マナ4/3かつ除去もこなすスーパー機体と凄まじいコストパフォーマンスを誇ります。
自分の死亡誘発持ちクリーチャーがあればそれを破壊した上で6/5機体と見た目以上に活用の幅が広いのも◎。
また、親和全般に言えることですが、マナ総量が7マナと高いカードを安く出せる点を悪用したりと可能性は無限大です。
親和の手助けとなる1枚でアーティファクトを複数出す《スランの蜘蛛》などは今のうちに買い揃えておいた方がいいかもしれませんね。
1位《ガス喰らい》
1位はこの1マナエンジン始動! 1マナでエンジン始動はそれでも強力なのに2/1と打点が高めなのも嬉しい点ですね。
最高速度になると機体やクリーチャーのサクリ台にもなり、中盤以降に引いても役割を担えるのは◎。
ラクドスサクリファイスなど飛び道具が多いデッキであれば速度も上げやすく、起動能力のシナジーによってさらなるアドバンテージに繋がるという動きが考えられます。
今回は白黒の境界ランドである《ブリーチボーンの境界》もありますし、同じくエンジン始動の《去りし栄光、ザフール》と組み合わせてオルゾフエンジンサクリファイスといった新しいデッキのキーになりそうです。
赤
3位《竜航技師》
なんと消尽能力が2つ! ゴブリンのエースになりうるポテンシャルを秘めています。
速攻付与能力はたった1マナで《群衆の親分、クレンコ》など起動能力の手助けにもなりますし、本体にも+1/+1が乗るのも非常に嬉しいポイントです。
4マナの消尽も4/4飛行とシンプルかつ強力で、-3/-3である《逃げ場無し》を擁するエスパーピクシーに強いのも◎。
1マナの速攻付与と組み合わせて4/4飛行速攻としても運用できますし、序盤・中盤・後半どの時間帯でも引いて嬉しい一枚はアグロにとっての福音ですね。
現在赤系アグロの2マナ域は《多様な鼠》《熾火心の挑戦者》《探索するドルイド》《亭主の才能》と鉄壁のレギュラー陣が揃い踏みしていますが、これらに食い込むだけのパワーは間違いなくあります。
それこそゴブリンデッキの2マナ域としても相当な活躍を見込める一枚です。
2位《焼き切る非行士》
《竜航技師》と同じゴブリンであり切り込み隊長であるこれが2位となりました。ゴブリン推しです。
1マナでエンジン始動の強さはもちろん、威迫なのも非常に偉いです。
1ターン目に《焼き切る非行士》から2ターン目に威迫アタックでエンジン速度を2にしつつ《焦がし切りのゴブリン》で強襲達成、1/1ゴブリントークンを産み出すという動きは現在のスタンダード環境でも通用します。
最高速度になると「威迫+二段攻撃」という非常に攻撃的な能力になり、マナ効率こそは悪めですが+1/+0の起動能力とも噛み合っています。
ゴブリンデッキであればエンジン速度を上げる事は容易で、最高速度もあっという間に達成することでしょう。
これら新ゴブリン2種の新戦力により、ゴブリン最高のロードである《ランドヴェルトの大群率い》、もう片方のロードこと《画家の仕事場/汚された画廊》を中核としたゴブリンデッキがスタンダードで成立すると確信しています。
1位《灯を追う者、チャンドラ》
これを見た瞬間、白単トークン使いの私は悪い意味で鳥肌が立ちました。
同じ4マナ域のプレインズウォーカーである《焦熱の交渉人、ヤヤ》《レジスタンスの火、コス》《免れ得ぬ破滅、ルーカ》とは異なり、奥義以外の除去手段すら持たずひたすら攻めに特化した性能を持ちます。
0能力は常在能力の戦闘開始時に機体をクリーチャー化+速攻によって実質3/2速攻として機能します。
生贄に捧げることもなく、機体として残り続けるのもミソ。この3/2機体が2枚ある状態で《脚当ての補充兵》《多様な鼠》を新生で唱えるとあら不思議!
新生1枚で2枚の機体に搭乗して3/2二体が殴ります。この世の地獄か?
赤系アグロへの有効なサイドカードである《領事の権限》も機体として出るため誘発しません。
+2によって余った機体や地図などを生贄にすることでアドバンテージを得られますし、不要な土地を捨ててルーティングも可能。
このように攻めに関しては恐らく随一でしょう。とにかくコントロール系統を倒すために産まれてきたかのようなプレインズウォーカーです。
この手のプレインズウォーカーにしてはシングルシンボルなのも非常にグッド。
その一方で自衛手段はなく、守りには不向きです。主に白単トークン、ドメインランプなどへの強烈な攻め手としての運用になるでしょう。
緑
3位《アフターバーナーの専門家》
消尽能力を起動すると墓地から戦場に戻る効果はかつて一時代を築いた《死霧の猛禽》を彷彿とさせるもの。
接死を持たなないものの、こちらはパワー4と攻撃的なスタッツ。自身も消尽能力を持ち、他の《アフターバーナーの専門家》を戻らせる事も可能としています。
《竜航技師》との相性は非常によく、1マナの消尽を起動した時点で《アフターバーナーの専門家》が戦場に戻り、その後に効果が解決されるため速攻が付与されることになります。
2ターン目に《逸失への恐怖》でこれを捨てた後、3ターン目に《竜航技師》から1マナの起動能力でリアニメイト+速攻でかなり強い盤面を構築できるのは想像に難しくありません。
欠点はやはり追放除去である《塔の点火》が刺さるタフネス2な点。
それでも消尽能力で戦場に戻る効果は唯一無二であり、《竜航技師》との組み合わせで活躍する日はそう遠くはないように感じます。
2位《威厳ある放漫トカゲ》
とうとう出てきた3マナで5/4……に、なんと恐竜のロード能力まで!!
しかも伝説でもありません。緑もここまで来ましたか。
恐竜限定ですが《イクサーリの伝承守り》によって《ラノワールのエルフ》8枚体制であり、そのジャンプ先である3マナ域もこの《威厳ある放漫トカゲ》と脅威の3/6/6である《好戦的な槌頭》で8枚です。
これも勿論「8枚あればデッキになる法則」が発動しそうに見えます。
今の恐竜には置物および墓地を対策しつつもライフゲインもこなす《温厚な襞背》、強烈なフィニッシャーである《骨集めのドラコサウルス》、《嘶くカルノサウルス》と粒揃い。
《逃げ場無し》が環境を定義している今タフネスが4なのも嬉しく、これで活躍できなかったら恐竜をメインとしたデッキはもう無理と言わんばかりのヤケクソさを感じます。
1位《重厚な世界踏破者》
緑の1位はこちらの機体。
3マナでいわゆるランパンと呼ばれるマナ加速を担いつつ、土地の数に等しいパワーとタフネス4の機体と非常に良質なスペックです。
マナ加速は得てして中盤以降に引くと腐りがちという欠点がありますが、これは土地が伸びれば伸びるほどパワーが上がっていくため中盤以降に引いても嬉しいのも高評価点。
搭乗4は重いものの、マナ加速をするデッキは、得てしてパワー4を優に超えるファッティを連打することができます。
シンプルに3ターン目にこれを出しつつ、4ターン目に《ホーントウッドの大主》を出しそのまま搭乗からアタックするとさらに土地サーチが誘発して土地が7枚になり、7/4と非常にインパクトのある動きになります。
機体であることから《喉首狙い》が刺さらず、タフネスも4で《逃げ場無し》にも刺さらないので見た目以上の脅威として暴れる事になりそうと予想しています。
土地をガンガン伸ばしてパワー10でアタックしちゃいましょう!
マルチカラー
3位《ガイドライト、雲水族》
2マナでエンジンの起爆剤になりつつ、最高速度まで達するとアーティファクト・呪文をたった1マナでコピーするという凄まじい効果を持ちます。
特に《薄墓薔薇の聖遺》は追加コストとして要求されるアーティファクトやクリーチャーの生贄は「唱えるための追加コスト」であるため、コピーでは追加コストを支払う必要がなくなり、相性が良いと言えるでしょう。
何よりもインパクトのある《激浪の機械巨人》をコピーするとこの世の終わりが訪れます。
この機械巨人については惜しくも選考外となりましたが、3位にしようかと悩んでいたぐらいのパワーはあります。
本体の性能もアーティファクトの数によってパワーがどんどん上がっていくため、親和との相性もよくアーティファクトデッキを組む動機の一つにもなりますね。
2位《帰還航路》
令和の《物読み》。マナも相応に重くなっていますが、こちらはなんと3ドローと3点ゲインと強くなっています。
2マナで唱えられたらブーンズである《Ancestral Recall》と《治癒の軟膏》を合わせた1枚になります。凄まじい。
親和もスタンダードには実質3マナ低減である《スランの蜘蛛》(本体、パワーストーン、パワーストーンから出るマナで合計3マナ)もいますし、同じく親和である《記録の守護者》もいます。
除去枠としても《薄墓薔薇の聖遺》《ガラスの棺》もあり、プレイアブルなアーティファクトは十分。
このように新戦力を多く得たアゾリウスアーティファクトは台風の目になる可能性も。ぜひ期待したいところですね!
1位《輝晶の機械巨人》
マルチカラーは1位はこの機械巨人!
4/4/4先制攻撃トランプルはブロッカーとしてもアタッカーとしても頼もしく、何よりも「1枚で2枚のアドバンテージを得られる点」が白眉。
マナ総量1以下とはいえ2枚も持ってくる効果は《イーオスのレインジャー》を彷彿とさせます。
しかもこちらはクリーチャーだけでなくアーティファクトやエンチャントまで対象となります!
サーチ対象となるカードでクリーチャーだと《養育するピクシー》は《輝晶の機械巨人》を再利用可能ですし、《脚当ての補充兵》も実質3マナのクリーチャーとして活用できます。《機能不全ダニ》もアーティファクト/エンチャント対策として持ってこれますね。
何より《金脈のハイドラ》も(X)(緑)、つまり1マナ扱いなのでなんとサーチ可能です! 後続の脅威を持ってこれるのです。
バントにして《マネドリ》を持ってきてもかなり面白いかもしれません。
エンチャントでは《破片魔道士の救出》で自衛することも可能。アーティファクトだと除去枠にもなる《薄墓薔薇の聖遺》、墓地対策である《除霊用掃除機》もありますね。
ファウンデーションズで再録された《バジリスクの首輪》も対象の一つで、この《輝晶の機械巨人》につけると先制攻撃・トランプル・接死・絆魂のスーパークリーチャーが爆誕します。
このように夢が広がる一枚です。カード単体のパワーは間違いなくあり、これを中核とした新しいデッキが産まれるかもしれませんね。
無色
3位《霊気灯》
3位は伝説のアーティファクト・プレインズウォーカー・装備品と史上初の組み合わせである《霊気灯》!
無色のプレインズウォーカーであるだけでなく、アーティファクトかつ装備品なことからこれらのシナジーと発揮するのが非常に面白い試みだと感じています。
性能自体は攻めっ気が強く、コントロールよりもアグロもしくはミッドレンジで+1/+1を乗せつつ2ドローと継続的に攻めていく性能に見えます。
奥義は正直飾りと言ってもよく、+1で装備した後に-5、-5と繋げられたら強そうです。
注意点としては装備したとしても火力やプレインズウォーカーへの除去の対象にはなるため、+1でつけて攻撃されなくなっても過信は禁物。《削剥》が最大の敵になりそうですね。
2位《生体生成エンジン》
部族を強化する置物としてはカルドハイムの《兵員の結集》がまず思い浮かびますね。
これは当時使われませんでしたが、こちらは4/4機体がついている点、また本体自身も選ばれたクリーチャータイプになることでシナジーの恩恵を受けられる点は他にないメリット。
例えばハツカネズミを指定するとこの機体もハツカネズミになるため、《多様な鼠》によってこの機体に二段攻撃やトランプルを付与する事もできます。
修正値によって搭乗3が実質搭乗2である点も嬉しく、継続的な攻めを支えるよい一枚になるやもしれません。
個人的には赤編で言及してきたゴブリンでこの機体を使ってみたいです。
1位《忍耐の記念碑》
無色の1位はやはりこれ!
《身代わり合成機》が証明している通り、3マナアーティファクトでありながらこれだけでは何もしないのが最大の欠点。
が、ひとたび効果を誘発してしまえばとんでもないアドバンテージを得られる可能性を秘めている一枚でもあります。
「カード1枚を捨てるたび」というテキストなので、例えば《上げ潮、キオーラ》だと2枚引き2枚捨てた場合、その後に1枚引いて宝物を生成するというとんでもない性能に。
2マナの《侵攻の伝令、ローナ》など継続的なルーティング能力を持つクリーチャーで3マナアーティファクトである欠点をカバーしたいところ。
他にも《たかり空エイ》などディスカードで強くなるカードも増えており、これのサブプランとしてサイドに忍ばせておくのも効果的に見えますね。
それから《美術家の才能》も凄まじい速度でルーティングするため、コンボチックなデッキを考えてみても面白いかもしれません。
ディスカード手段はルーティングであることが多く、キーとなるこのカードを探す事にも繋がり一貫性も生じます。
もしかしたらディスカードデッキこそが真の台風の目なのかもしれません……!
土地
対抗色境界ランド
『ダスクモーン:戦慄の館』の前例からもはや説明不要と言ってもよいでしょう。
今回は対抗色だからか、ダスクモーンの境界ランドとは反対の色が出ます。(ダスクモーンでは左の色から出るのですが、今回は右の色から出ます。わかりやすいですね)
《サンビロウの境界》は白が中心であるボロス召集、《ウェイストウッドの境界》は《ラノワールのエルフ》を擁するゴルガリミッドレンジの強化に直結します。
境界ランドが無かった事で貧弱なマナベースになり、成立しなかった対抗色のデッキがいよいよ出てくる事になるかもしれません。
これまでは見向きもされなかったマルチカラーのレア・神話レアたちを改めて見直してみてはいかがでしょうか?
もしかしたらそこに環境で頭角を現す一枚があるかもしれません……!
おわりに
以上が私の選ぶ各色トップ3でした。こうしてみると新デッキが産まれそうなカードも多く、大変ワクワクしますね!
私自身もプロツアー・シカゴに向けて新しいデッキを模索していきます。
GOOD GAMEでも『霊気走破』のシングルカード予約が既に始まっています。
今回はなんと2月8日(土)~2月9日(日)に開催されるプレイヤーズコンベンション千葉のGOOD GAMEブースにて予約販売カードの受取が可能となっています。
スタンオープンなどに向けてぜひご予約ください!
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