こんにちは!箱田 諒(fritz_xq)です。
2/14(金)発売の最新セット『霊気走破』の全収録カードが公開されましたね!
『カラデシュ』~『アモンケット』期にマジックを始めた身としては、「機械巨人」や「神」など懐かしいカードも多く、発売が待ち遠しい!
今回はそんな『霊気走破』の収録カードを統率者目線でレビューしていきます。
既存デッキの強化や新デッキの軸になりそうな面白いカードがないか、ぜひチェックしてみてください!
白
《守護の陽馬》
コンボパーツを探す他、状況に応じて《リスティックの研究》などのアドバンテージ源や墓地対策などにもアクセスできます。
直接戦場に出せるため、カウンターされない《イーオスのレインジャー長》からコンボを開始することも可能。護法2で除去耐性も持つのもいいですね。
5マナと重たいことがネックではあるものの、攻撃できた時のバリューはかなり高いです。
青
《珊瑚の暴君、ケローナ》
どう見てもパワー0の見た目をしていない伝説のタコ。
11マナの《育殻組の誉れ》もこれ1枚で8マナ軽減されるので相性良し。
《思考の泉のマーフォーク》
インスタントタイミングで起動できるため、カウンターを構えつつ、相手ターンの終了時に余ったマナでドローできます。
《うねる魂のハクバル》は探検でマナを伸ばせるため相性バッチリ。
1マナのマーフォークなのも探検の誘発要員として最高です。
《思考の泉のマーフォーク》で+1/+1カウンターが各マーフォークに乗るため、《アガサの魂の大釜》で《思考の泉のマーフォーク》を追放し、毎ターン余ったマナでドローと全体強化をするという動きも可能です。
《再利用隔室》
アーティファクト版の《出産の殻》。
青い《オズワルド・フィドルベンダー》でもあります。
彼らと違って起動に2マナはかかるものの、能力の強さは折り紙付き。
仮に《思考の監視者》→《隔離するタイタン》→《ファイレクシアへの門》と動けば相手の盤面は壊滅。
デッキをアーティファクトで染めて、《神秘の炉》や《クラーク族の鉄工所》など強力なカードにアクセスする手段としても使ってみたいカードです。
《通電式キー》や《多用途の鍵》でアンタップして1ターンに複数回起動したいですね。
起動コストの重さは《奇怪な宝石》や《お告げの行商人》などが助けてくれます。
《運送の魔道士》
〇マナのアーティファクトをサーチする魔道士シリーズ。
《粗石の魔道士》《捧げ物の魔道士》《戦利品の魔道士》《運送の魔道士》《宝物の魔道士》の5人で0~6マナまでが遂に揃いました!
一番先輩の《粗石の魔道士》が登場したのが2004年発売の『フィフス・ドーン』なので、21年で1サイクルが完成したことになります。すごい。
サーチ対象の4~5マナには《一つの指輪》や《ファイレクシアの変形者》、《クラーク族の鉄工所》など強力な布陣が揃っており、《加工》に追加して入るので、よりコンボが達成しやすくなるでしょう。
《加工》と異なりクリーチャーなので、《出産の殻》から場に出して《ファイレクシアの変形者》や《クラーク族の鉄工所》をサーチできるのは便利ですね。
また、《精霊の魂、アニマー》との相性もバッチリ。
《運送の魔道士》で《祖先の像》をサーチし、《祖先の像》を0マナで出して自身をバウンスすることを繰り返すことで、《精霊の魂、アニマー》が無限パワーになります。
《運送の魔道士》は《帝国の徴募兵》でサーチできるので、アクセスしやすいコンボとなりました。
《止められない計画》
《荒野の再生》が土地を起こすのに対し、こちらは土地以外のすべてのパーマネントをアンタップします。
青らしく、マナを生むアーティファクトを起こして相手ターンに構える動きができます。
アンタップするパーマネントは多ければ多いほど嬉しいので、アーティファクトを大量に起こせそうな《開闢機関、勝利械》《最高工匠卿、ウルザ》《眷者の神童、キナン》などで使ってみたいカードです。
統率者戦では各対戦相手のターンにアンタップする《巻き戻しの時計》が使われていますが、クリーチャーがアンタップする恩恵を活かせるデッキではこちらが優先されそうです。
黒
《墓所呼びの戦車》
《エシカの戦車》を想起させる4マナの機体。
猫・ゾンビトークンでないのは猫好きへの配慮かな…?
《滝の賢者》がいる際に手札を捨てると《墓所呼びの戦車》によりゾンビトークンが生成され、それにより《滝の賢者》が誘発するため、無限コンボになります。
残りライブラリーの枚数と同じ数のトークンを生成し、山札を削り切ることができるため、《戦慄の復活》で《タッサの神託者》を復活させて勝利できます。
《悪魔の破砕機》
各対戦相手のクリーチャーを除去でき、「親和」で最小1マナで唱えられるという破格のマナ効率を持ちます。
戦場に出た時の効果なので、ブリンクしたり墓地から戻したりなど利用方法は様々。
《夜の大臣、ゴンティ》
《トレストの密偵長、エドリック》と同じく、自分以外を攻撃することにメリットを与える効果。
全員が攻撃によりアドバンテージを得られるようになるため、より自分が多くのアドバンテージを得られるようなシナジーや盤面を用意したい。
赤
《咆吼部隊の重量級》
ゴブリンデッキの特性上、速度上昇はさほど難しくありません。
早いターンに「エンジン始動!」できるカードを他にも複数枚採用すれば、《ゴブリンの戦長》など速攻付与手段はあるので、《咆吼部隊の重量級》を出して即大量のマナ!なんて展開も。
《暗黒のマントル》を装備すれば、《咆吼部隊の重量級》から出したマナを用いて自身をアンタップすることも可能。
ゴブリンが3体以上なら無限パワー、4体以上なら無限パワー+無限マナになります。
《溶岩族の砲兵》
《鋭い目の航海士、マルコム》《鸚鵡の匪賊、フランシスコ》《鉄面連合の略取者、ブリーチェス》など共闘持ちの海賊サイクルと相性バッチリ。
例えば《鋭い目の航海士、マルコム》がいる状態でサイクリングすると、各対戦相手にダメージを与えることで宝物が3個生成されます。
サイクリングコストは2マナなので、次ターンに持ち越せるマナ加速が可能です。
緑
《轟音の速百足》
後続のクリーチャーをサイズアップしてくれるだけでなく、自身のサイズも申し分ありません。
基本のパワーから育っているとボーナスがある、《マラメトの模範、クチル》《君主のオキネク・アハウ》などと一緒に使いたい。
《網撃の精鋭》
《堂々たる撤廃者》を相手がコントロールしていても《死の国からの脱出》を破壊できます。
《耐え抜くもの、母聖樹》が優先されますが、《適者生存》や《俗世の教示者》からアクセスできることが役立つ場面があるかも。
マルチカラー
《輝晶の機械巨人》
サーチできる対象が幅広く、状況に応じて必要なカードを持ってこられます。
対戦相手への妨害カードと自分の展開に寄与するカードを持ってくることで、相手を減速させつつ自分は加速するような動きも可能です。
4/4先制攻撃というのも戦闘で頼もしいサイズと能力ですね。
《新たな夜明け、ケトラモーズ》
カードが墓地や戦場から追放領域に移動するとドローできるものすごい神様。
自ターン限定ではあるものの、よくある「毎ターン1回しか誘発しない」などの制限もありません。
《剣を鍬に》や《致命的なはしゃぎ回り》で除去しても1ドロー。
《儚い存在》でブリンクしても1ドロー。
《安らかなる眠り》を置いておくと、パーマネントが戦場から追放領域に移動するため1ドロー。
似た効果の《次元の狭間》は一度墓地を経由するため、呪文も墓地から追放領域に移動し1ドロー。
自身が絆魂と破壊不能を持っており、ブロッカーとしてライフを守りつつ場持ちもいいと至れり尽くせり。
除去でカードを引けるため、除去コントロールのようなデッキも組めそうです。
《開拓者、おたから》
強力な起動型能力を見るとつい《アガサの魂の大釜》で煮込みたくなりますね。
クリーチャーを多く並べられ、+1/+1カウンターを撒けるデッキで消尽能力を多用したいです。
《ガイドライト、雲水核》
1マナでどんなアーティファクトもコピーできる、すごい技術を持ったロボット。
自身が2マナと軽いため、2ターン目に「エンジン始動!」できるのは高評価。
序盤に出したい飛行持ちなどダメージを与えられるクリーチャーと、後半にコピーしたいアーティファクトの採用バランスが難しそうですが、最高速度での出力は凄まじそうなので試してみたい1枚です。
無色
《ピットストップの自動機械》
《育殻組の誉れ》加入カード2枚目。
こちらは《育殻組の誉れ》のコストを4マナ軽減しつつ、無色2マナ生成が《育殻組の誉れ》の能力起動を助けます。
《光輝の睡蓮》
生け贄に捧げるアーティファクト1つあたり3マナを生成し、実質《Black Lotus》とする新しい睡蓮。
自身が6マナと重いながらも、爆発的なマナ加速が可能です。
生成したマナは対象にしたプレイヤーに加えられるため、《偏向はたき》で奪われることに要注意です。
土地
対抗色境界ランド
対抗色の境界土地サイクル。
既存の境界土地同様に、2色~3色のデッキに内定しそうです。
統率者デッキ収録
《世界魂の代弁者、ニッサ》
エネルギーを得る手段と払った際の効果のどちらもが強力で自己完結しています。
エネルギーを軸にしたデッキでなくとも、上陸シナジーを活かしたデッキにも活躍の場がありそうです。
《風景の変容》や《森林の目覚め》で大量に上陸して増やしたエネルギーから大暴れする動きは一度やってみたいですね。
《森林の目覚め》で稼いだエネルギーから《孔蹄のビヒモス》を出せば大体勝ち!
《歩行格納庫の自動機械》
《巣穴の魂商人》でクリーチャーを生け贄に宝物を生成すればコンボスタート。
宝物が出る際に飛行機械トークンも併せて生成されるため、飛行機械トークンを生け贄にし続けることでライフ分の宝物トークンを生成できます。
同じ要領で、《無慈悲な略奪者》と《アシュノッドの供犠台》などマナの要らないサクリ台を用意すれば無限宝物トークンになります。
《改良式鋳造所》《前兆の時計》と合わせれば無限トークンのコンボにもなります。
手順は下記の通りです。
1.《改良式鋳造所》から霊気装置トークンを生成する。
2.《歩行格納庫の自動機械》が誘発し、飛行機械トークンを生成する。
3.《前兆の時計》で霊気装置トークンと飛行機械トークンをタップして、《改良式鋳造所》をアンタップする。
4.《改良式鋳造所》で飛行機械トークンを生け贄に捧げ、構築物トークンを生成する。
5.《歩行格納庫の自動機械》が誘発し、飛行機械トークンを生成する。
6.《前兆の時計》で構築物トークンと飛行機械トークンをタップして、《改良式鋳造所》をアンタップする。
以降は4~6を繰り返せるので無限にトークンを生成できます。
《ナクタムンの意志、テムメト》
各ターンにドローした枚数分、自陣のゾンビに+1/+1修正を与えるゾンビロード。
この手のカードには珍しく、自身も強化対象に含まれています。
ドローステップのドローと、自身の攻撃時のルーティング能力で攻撃時には最低+2/+2の修正を付与できるため、かなりのサイズアップを期待できます。
相手ターンにもドローすると強化されるため、防御面も堅く、うかつに攻撃しづらい印象。
《渦まく知識》で+3/+3修正…⁉
《スカラベの拳、ハシャトン》
ディスカード手段は必要なものの、3マナでどんなクリーチャーのコピーでも生成できます。
《拷問生活》はディスカード手段になりつつ、捨てたカードを回収して再度ディスカードすることもできるため相性バッチリ。
《呪われし砂の庭》
《群がりの庭》の亜種。
起動にマナがかかるようになったのは惜しいものの、マナベースに無理なく採用できるゾンビ軸などのデッキでは見かけることがあるかも。
《腐敗の巨体》
※既存カードです。
収録セットの関係で《Rot Hulk》という英語名および英語版カードしか存在しませんでしたが、この度ついに日本語版が収録!
初めて《Rot Hulk》が収録されたのは2018年発売の『Magic:Game Night』。新規プレイヤー向けの多人数戦構築済みセットで、英語版のみの発売でした。
昨年発売の『Mystery Booster 2』で再録されたものの、こちらも英語版のみの商品だったため、日本語版での収録を長年待ち望んでいた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
まとめ
各色の注目カードを紹介してきましたが、気になるカードはありましたか?
既存デッキを強化するもの、統率者としてデッキの軸になるカードなど様々あったかと思います。
特に《再利用隔室》などは動きが好きな方も多く、今後多く試されるのではないでしょうか。
個人的に組もうとしているのは《新たな夜明け、ケトラモーズ》。
他のカードに無いアドバンテージの取り方をするのでどんな動きができるか楽しみです。
広大なカードプールから《次元の狭間》などこれまで知らなかった相性の良いカードを発見するのがとても楽しい!
情報収集しつつ、できるだけ多くのカードを試してみようと思います。
そして!
GOOD GAMEでは現在『霊気走破』のシングルカード・各種ブースターボックスの予約販売を受付中!
通販でご予約いただいた『霊気走破』のシングルカードは、なんと2月8日(土)ー2月9日(日)に開催するプレイヤーズコンベンション千葉の会場内GOOD GAMEのブースにて受け取ることができます!
千葉の会場で『霊気走破』のカードをイチ早く試したい方は、ぜひご利用ください!
しかも『霊気走破』のボックスをご予約の上、『霊気走破』シングルカードを予約すると、当店で1ポイント1円で使用できるポイントがなんと通常の5倍付与!
『霊気走破』の各種商品をゲットするなら予約時がおトクですよ!!
ボックスご予約はこちらから