![【ボーダレス】【Foil】【JP】金属モックス/Chrome Mox [SPG] 茶M No.92](http://goodgame.co.jp/cdn/shop/files/jp_d11c468ff9.png?v=1738552988)
![【ボーダレス】【Foil】【JP】金属モックス/Chrome Mox [SPG] 茶M No.92](http://goodgame.co.jp/cdn/shop/files/jp_d11c468ff9.png?v=1738552988)
在庫: 0
在庫: 0
在庫: 0
在庫: 0
弊店の利用規約に則りお客様ごとの注文は各カード8枚が上限となります。
システムの関係で9枚以上の購入をすることが可能ですが、9枚以上ご注文の場合は弊店で一部キャンセル処理を行い、発送を行います。
本対応において、お客様へのご連絡は差し上げませんのでご了承ください。
こんにちは! ゆうやん(@yuyan_mtg)です。 ついに!ついに!『マジック:ザ・ギャザリング——FINAL FANTASY』に収録される全カードが公開されました!! ゲームで一番好きなジャンルはRPG、その中でもファイナルファンタジーには強い思い入れがあるので、どのカードも胸が熱くなります。 本当はファイナルファンタジーについて語りたいのですが、それはまた別の記事にするとして、今回はいつも通り、新セットのレビュー記事になります! 構築目線で今回も各色のトップ3をご紹介していきます! 目次 白 青 黒 赤 緑 マルチカラー 無色 土地 白 3位:《バハムートのドミナント、ディオン》 4マナ3/3で、2/2の騎士を生成。しかも自身と騎士が自分のターンは飛行がつくので、攻撃性能は高めです。 《刃の接合者》が3マナで1/1と3/3で4/4相当なことを考えると、まずまずと言えるでしょう。 マナが余った後半には変身して召喚獣になり、全体強化を2ターンかけて行いつつ、パーマネントを破壊して再び表になります。 表になった際には再びトークンを生成するので、ゲームの後半での圧力はかなり高そう。 変身能力がもう少し軽ければ…。 2位:《召喚:ナイツオブラウンド》 FFと言えば召喚。マジックの召喚は英雄譚として再現されます。 一時的にクリーチャーとなってその力を行使してくれるのはまさしくFFの召喚獣!素晴らしい原作再現と言えますね。 初登場となったカードタイプである、英雄譚・クリーチャー。その中でも《召喚:ナイツオブラウンド》は最も強いカードではないかと思います。 戦場に出た時に2/2を3体出し、その後3ターンにかけてトークンを3体生成し続け、最終的には全体を+2/+2強化。本体は破壊不能までついているので、除去耐性もバッチリです。 とはいえ、普通に唱えるには少し重いのが《召喚:ナイツオブラウンド》。そこで活きてくるのが、英雄譚でもありクリーチャーであるという性質。 そう、このカードは墓地から《ゾンビ化》で釣り上げることができるのです! これがモダンまで行くとなんと《頑強》で戦場に戻せます。パワータフネスは1ずつ下がりますが、《召喚:ナイツオブラウンド》本体のサイズは関係ないので大丈夫です。 《頑強》で釣るカードと言えば《残虐の執政官》ですが、あちらが単体除去で弱いのに対し、《召喚:ナイツオブラウンド》は除去に非常に強いカードなので、しっかりとこちらにもメリットがあります。 同セットの《スピラの希望、ユウナ》で墓地から戻す動きはスタンダードでも実現可能!《アブエロの覚醒》でも釣れますし、様々な手段で踏み倒したいですね。 1位:《古代魔法「アルテマ」》 すべてのクリーチャーを破壊する、《神の怒り》系カード。《審判の日》は4マナでクリーチャーを破壊するだけですが、1マナ重くなると《太陽降下》のように様々なオマケがつきます。 この《古代魔法「アルテマ」》のオマケはすさまじく、クリーチャーとアーティファクトをすべて破壊しつつ、ターンを終了してしまいます。 ターンを終了する。この言葉は一見何の意味もないように思えますが、非常に重要です。 破壊してそのままターンを終了してしまうので、まず死亡した時の能力は誘発しますが、解決されません。スタック上に積まれたすべての能力は、ターンの強制終了で追放されるからです。《心火の英雄》は誘発しません。実質《太陽降下》ですね。 更にターン終了時に瞬速クリーチャーを出すこともできません。《フェアリーの黒幕》《フラッドピットの溺れさせ》などを出すタイミングがないのです。《古代魔法「アルテマ」》を打つのにスタックして出せば一緒に除去されますし、《古代魔法「アルテマ」》が解決すればターンが終わってしまうのです。 モダンでは《時を解す者、テフェリー》から相手のターンに打てば、実質《時間のねじれ》。《神の怒り》がオマケでついてる《時間のねじれ》と考えるとすさまじくないですか? カード名もかっこいいですし、イラストも申し分なし。ぜひ使いたいカードです。 青 3位《「占星術師」の天球儀》 FFで召喚と同じぐらい重要なのがジョブ。そのジョブの装備品がカードとして登場し、英雄・トークンがその装備をつけた状態で戦場に出ます。 どのジョブ選択装備品もコストがそれなりに重いのは、まあジョブチェンジにはそれだけ難しいと言うことでしょう。 さて、そんな装備品から占星術師になれる《「占星術師」の天球儀》をチョイス。FF14では占星術師ではヒーラーでしたが、カードとしては非常に攻撃的。 クリーチャーでない呪文を唱えるたびに+1/+1カウンターが乗る、《スプライトのドラゴン》の能力に加えて、1ターンにカードを3枚引いた時にも+1/+1が乗ります。《渦まく知識》を打てば即2つのカウンターが乗りますね。 ゲーム中盤では装備する余裕も生まれるので、トランプルを持つクリーチャーなどに付け替えれば、あっという間にゲームを終わらせてくれます。 スペルを唱えて勝つ果敢デッキに入るかもしれません。 2位《シヴァのドミナント、ジル》 戦場に出た時に土地以外のパーマネントを戻せる便利なクリーチャー。3マナ2/2とコストとサイズも申し分なく、それだけでもまずまずのカード。 にもかかわらず、シヴァに変身することができます。 変身時の能力は控えめですが、2ターンにかけてクリーチャーにアンブロッカブルを付与するので、シヴァ自身のダメージを通せます。 3章では相手の土地をすべて寝かせながら表になるので、またカードをバウンスできます。 パイオニアでは《集合した中隊》と一緒に使うこともありそうです。 1位《隠者、マトーヤ》 占術や諜報がドローになる!?かなりすごいことが書いてあります。 モダンならフェッチランドから諜報土地をサーチして1ドローなので、土地が実質1ドローになりますし、スタンダードでも諜報土地でカードが引けます。《選択》《考慮》は1マナ2ドローになりますね。 《うなる大殺犬》が出ていれば、パワーが2以下のクリーチャーが出るたびにドローと凄まじいことに! 中々破格の能力を持っているにもかかわらず、3マナ1/4と軽く硬いクリーチャーなので、色々なデッキで試してみたいですね。 黒 3位《隠された真実》 《巧みな軍略》が黒になりました!まんま能力は《巧みな軍略》ですが、黒は墓地を活用しやすいカラーなので、使う可能性がありそうです。 特に《ゾンビ化》で墓地からクリーチャーを吊り上げるリアニメイトデッキでは《隠された真実》は強そうですね。 フラッシュバックがあるのも地味に嬉しい。 2位《威名のソルジャー、セフィロス》 フラッシュ世代なのでセフィロスと言えばまず思い浮かぶのがあのフラッシュ。同年代の人だけ頷いてください。 FFシリーズでも特に人気のあるセフィロスは、かなり強いカードに見えます。 戦場に出るか攻撃するたびにクリーチャーを生け贄にして1ドローは、トークンや蘇生能力のあるクリーチャーを生け贄にすればリソース確保手段になります。 更に自身以外のクリーチャーが死亡するたびに1点ドレインと《血の芸術家》能力も内蔵しており、これだけでも十分な性能です。 しかし、セフィロスが本領発揮するのは変身後。その変身条件は、1ターン中に4回のライフドレインが必要。つまり4体のクリーチャーが死亡していなければなりません。 一見かなり重いように見えるコストですが、自分と相手で合計4体のクリーチャーが死亡しても大丈夫です。クリーチャー戦闘で2体ずつが死亡すれば変身できますし、死亡時にダメージを飛ばすカードを利用して、セフィロスで生け贄にしながら相手のクリーチャーを除去して変身達成なんてことも。 他にもたとえば《大釜の使い魔》1体が4回場と墓地を往復してもOKですし、意外と変身は難しくありません。 そして変身すると《血の芸術家》能力がそのまま紋章になります!クリーチャー死亡にドレインが付く紋章は想像よりもすさまじく、あっという間にゲームに勝てるほどです。 5/5飛行に加えて好きなだけクリーチャーを生け贄に捧げるようになり、カードも引け、しかも紋章でダメージと、変身すれば勝利は目前でしょう。 サクリファイス系デッキが大好きなのでぜひ使ってみたい! 1位《暗黒騎士、セシル》 1マナ2/3で接死!?ここまで強い1マナ域がスタンダードで登場するとは。さすがはセシル。 もちろんデメリットとして、セシルが与えたダメージ分だけ、プレイヤーもライフを失います。セシルの攻撃が通ると常にお互いのライフが減っていくことになります。 昔からのプレイヤーなら《カーノファージ》か《ジャッカルの仔》を思い出すでしょう。1マナ2/3接死の《ジャッカルの仔》です。すさまじいカード。 しかもこの時にライフが初期ライフの半分以下、つまり(統率者戦以外では)10以下ならセシルは暗黒騎士からパラディンになります。 パラディンになったセシルは4/4で絆魂、攻撃時に他のクリーチャーに破壊不能をつける、攻防一体の能力。そもそも1マナクリーチャーであることを考えると、変身後も超強力です。 黒系のアグロが出てくるならセシルは間違いなく採用されるでしょう。パイオニアでも黒単アグロが復権するかも? 赤 3位《アラミゴの猛牛、ラウバーン》 自身のパワー分のライフを要求する、ユニークな護法を持つラウバーン。除去するためには最低2点喰らう必要があるので、《大歓楽の幻霊》のようにタダでは死なないクリーチャーです。 更に自身が攻撃するたびに、装備品1つをタダでつけることができます。《巨像の鎚》をラウバーンにつければ護法で12点のライフを要求できるので、モダンはもちろん、パイオニアのハンマータイムも強くなってきました。 絶妙につけるには重い装備コスト(2)ぐらいの装備品をタダでつけつつ、護法も強力なので、装備品を活用するデッキがこれから生まれるかも? 2位《召喚:ブリュンヒルデ》 第一章はライブラリーの上を追放してプレイ可能になる能力。英雄譚の上に伝承カウンターを置いたターンなので、出したターンは使用可能です。 2ターン目に出した時にはカードは使用できないので、3ターン目以降に出してリソースを獲得するのが主な使い方となるでしょう。かつて赤単で使われていた《ケラル砦の修道院長》に少し似てますね。 2章と3章は、唱えたクリーチャーに速攻を付与するというもの。ダメージを与えた時に恩恵を得られるようなクリーチャーを速攻で出したらかなりお得です。ちょうどこの後紹介する《刃向かう者、ライトニング》なんかはぴったりですね。 シンプルながら使いやすく、結構強いカードではないでしょうか。 1位《刃向かう者、ライトニング》 戦闘ダメージを与えるとライブラリーの一番上を追放して使用可能にするライトニング。そしてプレイできるタイミングはターン終了時までではなく、ライトニングが戦場にいる間です。 これまでこういったダメージを通した際に追放してプレイするカードは、ターン終了時までがほとんどだったので、ライトニングはより長い間使用可能ということになります。 威迫なのでブロックしづらく、気軽にリソースを稼げる、使いやすいカードです。 緑 3位《グルメなク族、クイナ》 FF9の癒し枠、クイナ。FF9はそれなりに暗い話だったにもかかわらず、ジタン・スタイナー・クイナのおかげでかなり明るい雰囲気で終始遊べました。 さて、そんなクイナと言えばカエル。トークンを生成するたびにカエルもオマケで出すことができます。《リスの将軍、サワギバ》のようなクリーチャーですね。(サワギバの方が出るトークンの数が多いのですが) どのトークンに対してもトリガーするので、食物を生成してカエルを出したり、兵士やカワウソなどと一緒にもカエルを生み出せます。 更にカエルを生け贄にすると自身を強化でき、どんどんサイズも上げていけます。 《渓間の洪水呼び》は強化対象にカエルも含まれるので、クイナで出したトークンを《渓間の洪水呼び》で強化して一撃必殺なんてことも。 パイオニアでは《大釜の使い魔》を擁するフード系デッキで使われるかも? 2位《古代のアダマンタイマイ》 8マナ8/20!?ギャグみたいなサイズのクリーチャーです。 クリンナップ・ステップにダメージが取り除かれないので、このクリーチャーの上にはどんどんダメージが溜まっていき、20になると戦場からいなくなります。 自分や他のパーマネントから受けるダメージをすべて《古代のアダマンタイマイ》が受けてくれるので、実質自分のライフが20点増えるようなものですね。 護法(3)と除去耐性もあり、死亡時には宝物を10個生成するので、2枚目の《古代のアダマンタイマイ》をタダで出しながら他のアクションができたりと、一度《古代のアダマンタイマイ》が着地すれば、そこからかなりの時間延命できるでしょう。 クリンナップステップ中にダメージが取り除かれないだけなので、《溌剌の牧羊犬、フィリア》をはじめとしたブリンククリーチャーで場から一時的に追放されると、またリフレッシュして戻ってきます。 ランプなどには入るでしょうし、他にも面白い使い方が色々とありそうです。 1位《ダイヤウェポン》 墓地にあるパーマネントの数だけコストが軽くなる《ダイヤウェポン》。《面晶体のカニ》を出してフェッチランドで切削6を自分に使用すると、2ターン目に8/8が降臨します。 しかも到達と戦闘ダメージ軽減を持っているので、《超能力蛙》などもシャットアウトしますし、モダンでも2ターン目に出せればインパクト大! スタンダードでも《浚渫機の洞察》などで墓地を肥やしながら早期着地できればかなり強そうです。戦闘ダメージを軽減するので、対赤単のブロッカーとしてもバッチリ。 色々なフォーマットで使ってみたいカード。 マルチカラー 5位《異邦の詩人》 マルチはカードが多かったのでトップ5にしました。 5位はこちら。FF14ユーザーなら馴染み深い《異邦の詩人》です。 今回登場した新たな土地タイプ、「街」にまつわるカード。トークンを出したり、全体パンプしたりと、街をたくさんコントロールしていると恩恵があるわけですが、一番上の能力が実は肝心です。 そう、土地がアンタップ状態で戦場に出るということは、実質《洞窟探検》。モダンのアミュレットタイタンに入りうるカードなのです。 しかも《異邦の詩人》は緑青のクリーチャーなので、《緑の太陽の頂点》でサーチできます。これまで《緑の太陽の頂点》は《原始のタイタン》ぐらいしかサーチするものがなかったため、不採用となっていましたが、土地をアンタップできるカードをサーチできるとなれば話は別。 アミュレットを回したことがある方ならご存じだと思いますが、このデッキはとにかく《精力の護符》《洞窟探検》に辿り着けるかがすべて。《ウルザの物語》を含めた12枚が採用されている現状でも、多ければ多いほど良いのです。 《緑の太陽の頂点》とあわせて《異邦の詩人》はぜひアミュレットに採用したいカード。 もちろんスタンダードなどで街コントロールを組む際にも使いそうなので、最初に揃えておきたいカードです。 4位《オリジナル、アシエン・エメトセルク》 僕がFF14で、いや、ファイナルファンタジーシリーズで最も好きなキャラクター、エメトセルク。ここで語ってしまうとそれだけで一記事ぐらいになってしまうので自重しておきます。 さて、エメトセルクは3マナ2/4警戒、戦場に出るか攻撃するたびに1ドロー1ディスカードとルーター能力を持っており、悪くありません。戦場に出た時だけだったら少し弱いですが、攻撃時にもルーターとなると、相手は中々放置できません。 墓地に14枚以上のカードがあると変身し、墓地にあるカードをプレイできるようになります。 表面が非常に使いやすく、ゲーム中盤以降は変身してリソースになる、中々便利なカードに見えます。専用デッキを組まなくても、ディミーアミッドレンジなどにすんなり入ったり、《ゾンビ化》で墓地からクリーチャーを釣るデッキでも、安定したディスカード手段として重宝しそう。 《浚渫機の洞察》《蓄え放題》などで切削しまくるデッキを組めば、変身も比較的すぐできるようになるので、そういったデッキでも見ることがあるかも。たとえば《陰湿な根》デッキなどでは、墓地に落とした《陰湿な根》《アガサの魂の大釜》を墓地から戻して勝つといった使い方も。 とにかく表面が便利なので、いろんなデッキで見ることになるかもしれません。 3位《フェニックスのドミナント、ジョシュア》 本記事で三度目の登場となるFF16のドミナント。このサイクルはすべてマナを支払ってタップすることで変身するカードで、変身自体は重いものの、戦場に出た時の能力が普通に強いので、使いやすいです。 ジョシュアは最近赤に割り振られている、カードを捨てた後に引く能力です。この能力の優秀さは《歴戦の紅蓮術士》《鏡割りの寓話》《光砕く者、テルサ》で身にしみていることでしょう。 3マナ3/4で2ディスカード2ドローとそもそも優れたクリーチャーである上に、変身した際の能力も非常に強力。 1章と2章では対戦相手に2点のダメージを与えるだけですが、自身が絆魂を持つため、2点ドレインです。しかも飛行4/4なので、2章時点で殴れば8点分ドレインの計算。 更に3章では強力なリアニメイト能力。墓地からマナ総量が6になるようにクリーチャーを戦場に戻せます。2マナクリーチャー3体や3マナクリーチャー2体など、一気に複数体を戦場に戻しつつ、自身は表になり、また手札を調整できます。 表も裏もすべて強く、マナが余りがちなボロスモニュメントあたりでぜひ採用したいカードです。 2位《スピラの希望、ユウナ》 僕と同世代のプレイヤーの多くはユウナちゃんに恋をしていたのではないでしょうか?FF10は中学一年生の頃に学校で流行っていましたが、それはもうみんなユウナちゃんに恋をしていました。僕と同世代のプレイヤーは実質ティーダなのです。 そんなユウナは割と専用デッキが組めそうなガチカードに仕上がっています。終了ステップの開始時に、墓地からエンチャントを戦場に戻せるのです。 しかも自分のターンの間、ユウナとクリーチャー・エンチャントは護法(2)を持つので、ユウナの終了ステップの能力を防ごうとするなら、4マナほど構えていなければなりません。戦場に出てとりあえずターン終了時にエンチャントを吊り上げて仕事をしてくれるのです。 しかも絆魂とトランプルがつき、攻撃面においても申し分ないので、ユウナを主軸に据えた召喚デッキが環境に現れるかもしれませんね。《召喚:ナイツオブラウンド》を釣りたい。 それだけでなく、既存のドメインオーバーロードにも入るうるカードだと思っています。 《ホーントウッドの大主》をはじめとした大主サイクルはすべてエンチャントなので、ユウナの能力で墓地から釣れますし、トランプル・絆魂・護法(2)もつきます。《永遠の策謀家、ズアー》との比較になってしまいますが、ユウナは緑白なので、無理に色を足す必要がなく、白緑の大主ランプなんかも面白そうです。(既にスタンダードにはかなり近いセレズニアランプがいますね) 要注目の1枚! 1位《迷える黒魔道士、ビビ》 そして大混戦のマルチの1位はビビ!一部ではFF9の真の主人公とも言われているビビは、作中と同じく、凄まじい性能を持つクリーチャーです。 呪文を唱えるたびに自身に+1/+1カウンターが乗る《スプライトのドラゴン》と同じスーパー果敢を持ち、オマケと言わんばかりに対戦相手に1点が飛び、更に自分のターンに1回、ビビのパワーに等しい数の青マナか赤マナが出せます。 正直言って意味わからないぐらい強いです。 イゼット果敢に入れて《選択》など細かいスペルを打ってパワーが3になり、実質0マナの《食糧補充》を打ち、次のターンにはビビから4マナを出して《嵐追いの才能》レベルアップなど、これまでイゼット果敢ができなかった大ぶりなアクションも、ビビなら余裕です。 《巨怪の怒り》でパワーが上がれば使えるマナも多くなります。《巨怪の怒り》を打つだけでパワーが4つ上がるので、実質《暗黒の儀式》超えの恐ろしいスペルとなります。 しかもビビが持つ起動型能力は、《アガサの魂の大釜》で他のクリーチャーにも使わせることができます。他のクリーチャーがビビの能力を持つと、使いきれないほどのマナが出ることになるでしょう。青には《アガサの魂の大釜》と相性の良い《全能なる者アルカニス》もいますし、新たな《アガサの魂の大釜》デッキが誕生するかも? ビビを早く使いたくてワクワクしています! 無色 3位《原初の生命体、アルテマ》 土地から出るマナを無色に変えつつ、自身が出す無色マナが倍になるという、一風変わった能力。相手の色マナを縛ったり、自分の土地を無色に変えてマナを伸ばしたりできます。 有効な使い方は思いつきませんが、モダンなどの無色系デッキでは出番があるかもしれません。土地の能力を失わせるので、エルドラージミラーあたりでは使い道があるのかも?戦場に出た時ではなく、攻撃時なのが嬉しいですね。 スタンダードというよりは下環境向けのカードです。 2位《召喚:バハムート》 FFの召喚獣と言えばバハムートをまず思い浮かべる方も多いのではないでしょうか? そんなFFファンを納得させる圧倒的な性能を、マジックのバハムートも持っています。 まず本体が9/9飛行とでかく、1章・2章でパーマネントを破壊。3章では2ドローを行い、最終章ではこれ以外のパーマネント分のダメージを相手プレイヤーに与えます。 最終章は土地もカウントするため、実質この最終章が解決したらゲーム終了となります。まさしくバハムート。 9マナと少し重いですが、クリーチャーなので《召喚:ナイツオブラウンド》と同じく、《頑強》《ゾンビ化》でリアニメイトできるので、踏み倒しは容易です。 無色のカードということでトロンなどに入る可能性もありますね。 スタンダードでは《召喚:ナイツオブラウンド》と合わせて召喚ランプなんかも面白そうです。《スピラの希望、ユウナ》で釣り上げるプランも組み込みましょう。 ユウナがナイツオブラウンドとバハムートを召喚…なんて良い響きなんでしょう。FFファンも大満足のセレズニア召喚、普通に強そうです。 1位《バスターソード》 装備品は出して装備して殴る、この3工程で初めて機能するので、カードパワーが高くなりすぎた最近のスタンダードでは使われない傾向にありました。 かつて大活躍だった《火と氷の剣》《饗宴と飢餓の剣》ですが、今スタンダードに帰ってきてもかつての輝きを見せることはないでしょう。 唯一暴れ回っている《コーリ鋼の短刀》は装備して殴る工程が丸々カットされており、それが強みとなっています。 ウィザーズもそれを理解しており、今回のジョブ選択など、装備品にはクリーチャーを生成する能力を付与しています。こうすることで装備品をプレイアブルにしようとしているわけですね。 さて、そんな昨今の装備品事情ですが、ここまで強ければトークンが出ずとも使えるかもしれません。そんな期待を抱かせてくれるのが、クラウドの愛剣でお馴染みのバスターソードです。 装備クリーチャーに+3/+2をつけ、ダメージが通ると1ドロー、更に通ったダメージの点数以下のマナ総量の呪文をタダで唱えられます。 いや、意味不明です。強すぎます。 出して装備して5マナかかりますが、2/2のクリーチャーにつけてダメージが通れば5以下の呪文を使えるので、実質1ターンで10マナを使うことができます。 トランプルクリーチャーにつければ、ブロックされても通った分でスペルが使えますし、二段攻撃クリーチャーにつけば2枚引いて呪文を2回使用とわけのわからないことに。 いや、意味不明です。(2回目) 《饗宴と飢餓の剣》に少し似ていますが、バスターソードは1ドローがついており、呪文を唱える能力と噛み合っているのが嬉しい。 今回は装備品関連のカードも多いですし、バスターソードを使ったデッキを組みたくなっちゃいますね。 土地 3位《工業公国、リンドブルム》 今回のレア土地サイクルの街は、出来事呪文と土地がセットになっています。土地はすべてタップインですが、街なので、街シナジーのあるデッキではたくさん採用することになるかもしれませんね。 呪文として使った後にセットランドできる、1枚で2度美味しいカードなので、出来事側は全体的に弱めにデザインされています。 とはいえ、《工業公国、リンドブルム》はインスタントで、かつウィザードを生み出してくれます。FF9の黒魔道士兵ですね。非クリーチャー呪文を唱えるとプレイヤーに1点を入れてくれるので、イゼット果敢など、スペルを連打するビートダウンで活躍するトークンです。 このトークンを生み出しながら土地として置けるのは中々便利に見えます。 街コントロールなどには入らないですが、速いデッキには入る可能性があり、可能性を感じています。 2位《魔晄都市、ミッドガル》 リンドブルムと同サイクルで、こちらは《村の儀式》。リンドブルムもそうでしたが、大体1マナ相当の効果が3マナになっています。 インスタントだったら…と思わずにはいられませんが、まあ土地として置けるので仕方ありません。マナフラッドは嫌だけど土地は少し入れたい、そんな贅沢な悩みは解決してくれそうです。サクリファイスデッキには入るかなと。 1位《始まりの町》 そして1位はこちら! 1~3ターン目までアンタップインになる土地なので、条件はほぼ《銅線の地溝》などのファストランドと一緒です。ファストランドは4ターン目以降もアンタップインになる可能性があるので、厳密にはファストの方が優秀ですが。 タップで無色が出る他、1点のライフを支払うことで好きな色マナが出るので、オールマイティーなダメラン(《シヴの浅瀬》など)ということになります。 序盤から色マナを要求してきてライフ損失がそこまで気にならない2色のアグロデッキにとっては非常に嬉しいカードでしょう。 3色のアグロデッキにとってはダメランよりも優秀なカードで、エスパーピクシーのようなデッキなら4枚採用できそうです。 色々なデッキで《始まりの町》を置くことになりそう! 総合トップ5 5位《隠者、マトーヤ》 4位《暗黒騎士、セシル》 3位《古代魔法「アルテマ」》 2位《バスターソード》 1位《迷える黒魔道士、ビビ》 総合トップ5はこちらです! とりあえずFFがリリースされたらビビを使ったいろんなデッキを組んでみようと思います! それではまた! ご購入はこちらから それではまた!
こんにちは。 細川 侑也(@yuyan_mtg)です。 先週末はインディアナポリスでスポットライトシリーズが開催されました。 フォーマットはモダン!地域CSの予選フォーマットでもあるモダンの最新に迫りましょう! カナダ地域CS 優勝:繁殖鱗コンボ2位:エスパー御霊3位:エスパーブリンク4位:イゼット果敢5位:親和6位:オルゾフブリンク7位:オルゾフブリンク8位:ドメインズー インディアナポリスで行われたスポットライトシリーズ、トップ8にはなんとボロスエネルギーの姿はなし! 本大会で一番人気となったボロスエネルギーでしたが、トップ8からは姿を消し、トップ16まで見てもマルドゥエネルギーは1枚のみと、エネルギーは本大会では勝ち切ることはできませんでした。 トップ32(4敗ライン)まで見てみるとボロスエネルギーの姿が多く、デッキパワーは高くともフェアデッキであることが、今回は悪い方に作用してしまいました。 ボロスエネルギーは上質なクリーチャーと除去、そして中盤戦を《歴戦の紅蓮術士》《鏡割りの寓話》で戦い、最終的には《火の怒りのタイタン、フレージ》でゲームセットという、非常に安定したデッキです。 どのデッキ相手にも戦えるミッドレンジに近いですが、殴るクリーチャーがすべて軽いため、ブン回りが存在するアグロがミッドレンジとしても戦えるといった表現の方が近いかもしれません。 今回はその安定感、いわゆる丸さが、4敗目を喫してしまった要因と言えます。モダンはどのデッキも圧倒的なブン回りや嵌めパターンが存在し、ボロスエネルギーは打ち消しも2~3ターンキルも存在しないため、そこに抗うことはできないのです。 さて、そんなエネルギー不在のトップ8から見事勝ち上がったのは繁殖鱗コンボ。 《日を浴びる繁殖鱗》に《血の長の刃》を装備すると、クリーチャーが死亡するたびに《日を浴びる繁殖鱗》の上にカウンターが乗ります。 《日を浴びる繁殖鱗》の上にカウンターが乗ると0/1の落とし子トークンが出るので、それを生け贄に捧げると《日を浴びる繁殖鱗》にカウンターが乗り……無限マナ&無限パワータフネスの《日を浴びる繁殖鱗》が出来上がります。 無限マナになった後は《コジレックの命令》でライブラリーを全部掘り、《歩行バリスタ》で勝つも良し。《のたうつ蛹》が既に戦場にいて攻撃できるなら、無限ループ中にこちらも無限のパワーを獲得しているので、殴って終了となります。 コンボパーツの片割れである《血の長の刃》を《ウルザの物語》でサーチでき、どちらも《古きものの活性》で探せるため、意外とこの2枚コンボは成立しやすく、またエルドラージアグロとしての側面を持っているため、コンボ以外の勝ち筋もあるのが魅力です。 コンボパーツを探せる《邪悪鳴らし》が入っているので墓地も超えやすく、エルドラージランプでもお馴染みの《約束された終末、エムラクール》も採用されています。コンボに対して除去を抜けないサイド後は、むしろ除去を腐らせて《約束された終末、エムラクール》勝ちが本線になりそうです。 エルドラージは前述の《古きものの活性》に加えて《コジレックの命令》があり、ライブラリーから特定のカードを引き込むことに長けています。そのため、繁殖鱗のような瞬殺コンボとの相性は良好なのです。 繁殖鱗コンボは緑単であることがほとんどですが、優勝したリストはサイドに《紅蓮地獄》を採用しています。除去の薄いデッキなのでボロスエネルギーの《オセロットの群れ》《魂の導き手》に触れづらく、これらを無視しているとあっという間に《ゴブリンの砲撃》で負けてしまいます。そこで、横並びされたクリーチャーを一層できる《紅蓮地獄》を採用しているというわけです。 《大いなる創造者、カーン》《石のような静寂》などがあると止まってしまう《血の長の刃》コンボですが、《オパールのモックス》を採用しているわけではないため、アーティファクトに対しての依存度はそこまで高くありません。 《日を浴びる繁殖鱗》自体が止まってしまう《鳴り渡る龍哮の征服者》はかなり厳しいでしょうが、アーティファクト対策がさほど刺さらないのは嬉しいですね。 繁殖鱗コンボは数が決して多いとは言えないデッキですが、9位にも入賞しており、本大会一番の勝ち組でした! さて、今回トップ8の内最多勢力となったのはオルゾフブリンク。《ベイルマークの大主》《溌剌の牧羊犬、フィリア》を活用しはクリーチャー主体のミッドレンジで、対クリーチャーデッキに対して圧倒的な相性を誇ります。 トップ4のエスパーブリンクの同タイプのアーキタイプとなっており、苦手なエルドラージ系に対して《記憶への放逐》だけをタッチするのがこれまでは一般的でしたが、先週あたりから登場したエスパーブリンクはメインから青いカードが採用されています。 それが《超能力蛙》です。これまでの2マナ域は《ベイルマークの大主》《溌剌の牧羊犬、フィリア》《骨の皇帝》と、どれも2ターン目のカードとしてはインパクトは弱めでした。 《ベイルマークの大主》は墓地からクリーチャーを拾うため、できれば自分のクリーチャーが除去された後に回収する目的で兆候したいカード。 《骨の皇帝》も墓地のクリーチャーを追放してリアニメイトするので2ターン目のカードではありません。 唯一2ターン目に出してもそこそこ強いのは《溌剌の牧羊犬、フィリア》ですが、ちらつかせるカードが大したことはなく、2マナ域の弱さはオルゾフブリンクの課題でした。 それを解決したのが《超能力蛙》。モダンでも屈指の2マナ域である《超能力蛙》を採用したことで、従来のオルゾフブリンクに比べて圧倒的にプレッシャーが増しました。 《超能力蛙》を採用したことで使いやすくなったのが《新たな夜明け、ケトラモーズ》。《大祖始の遺産》で大量のカードを引ける《新たな夜明け、ケトラモーズ》ですが、盤面に影響を与えない《大祖始の遺産》以外では《溌剌の牧羊犬、フィリア》《孤独》《儚い存在》でしかカードが引けず、《新たな夜明け、ケトラモーズ》を持て余す展開もありました。 そこで《超能力蛙》が活きます。墓地からカードを追放して飛行を付与するとカードを引けるので、《新たな夜明け、ケトラモーズ》がかなり運用しやすくなったのです。 絶対に場に残せないクリーチャーである《超能力蛙》ですが、除去されてもこのデッキでは《ベイルマークの大主》で拾えるので、他のデッキから出てくる《超能力蛙》よりうっとうしいでしょう。 速度が必要なマッチでは《思考囲い》《超能力蛙》で妨害しながら素早く殴りきることもでき、従来のオルゾフブリンクにはない勝ち筋もあります。 オルゾフブリンク自体はエネルギーなどのクリーチャーデッキに強い一方、アミュレットをはじめコンボには苦戦を強いられます。これからもクリーチャーデッキはモダンで活躍するでしょうから、オルゾフブリンクがメタの上位から落ちることはないでしょう。 エスパーブリンクと同様、先週あたりから急に流行の兆しを見せているのがこのアゾリウス親和。本大会でもトップ8入賞を果たし、その実力が本物であることを示しました。 アーティファクト1つにつきコストが軽くなる親和能力を持つのは《思考の監視者》《物読み》の2ドロー組。レガシーでは8castと呼ばれているデッキで、このアゾリウス親和はさしずめモダン版8castと言ったところです。 1ドローになる《ミシュラのガラクタ》、マナ加速の《オパールのモックス》、便利な除去である《ポータブル・ホール》と様々なアーティファクトを出して親和コストに当てつつ、《思考の監視者》《物読み》で引いたカードを連打して物量で押し切るのが親和の戦い方です。 《ミシュラのガラクタ》《オパールのモックス》と入っていれば当然《湖に潜む者、エムリー》は入ります。生き残れば《ミシュラのガラクタ》を使い回してリソースを供給し続け、《モックス・アンバー》からもマナが出せるようになります。 《オパールのモックス》《モックス・アンバー》の並びを見れば次に思い浮かぶのは《知りたがりの学徒、タミヨウ》。当然4枚採用されています。こちらも攻撃で手がかりを生み出すリソース獲得手段でありながら、手がかりはアーティファクトなので親和も稼げて、様々な役割がある素晴らしいクリーチャーです。 攻めを担うのは《ウルザの物語》。このデッキはアーティファクト主体なのでとにかく《ウルザの物語》のサイズが凄まじい!《影槍》と《ウルザの物語》だけで勝ててしまうこともあるほど。 《ウルザの物語》3章で《溶岩拍車のブーツ》をサーチして、速攻で2体の構築物で殴ることもあります。土地なのに1枚で勝ててしまう《ウルザの物語》を最も活用できるのがこのアゾリウス親和です。 《河童の砲手》も忘れてはならないカード。アーティファクトをタップしてコストが軽くなり、ひとたび戦場に出ればあっという間に成長します。アーティファクトが戦場に出るとサイズが上がると共にブロックされなくなるため、実質ブロック不可のクリーチャーで、大体《河童の砲手》が出て2回殴れば勝利です。 しかも護法(4)という凄まじい除去耐性があり、ほぼ呪禁のようなものです。頑張って《孤独》をピッチで唱えて4マナ支払うこともできますが、《金属の叱責》もあるので、中々《河童の砲手》を倒すのは厳しいでしょう。 《思考の監視者》《物読み》で手札を肥やし、展開しながら打ち消しを構えるアゾリウス親和は、回っている時はどんな相手にも強いのではないかと思ってしまうほど、圧倒的な強さです。アグロやコンボに対しても大きく不利がつくことなく、どの相手ともしっかり戦えるのは魅力ですね。 《大いなる創造者、カーン》《石のような静寂》《溶融》などのアーティファクトヘイトは非常に苦手ですが、《河童の砲手》はこのどれも引っかからないカードです。サイド後に対策カードを入れられるのは厳しいですが、決して相性が明確に不利になるというほどではないのです。 アーティファクト主体でありながら《記憶への放逐》が全くと言っていいほど効かないのもポイント。アーティファクト破壊程度ではアゾリウス親和は止まらないので、対策しようとするとしっかり専用カードを取ることになります。 今後は意識しなければならない相手となるでしょう。《大いなる創造者、カーン》を使えない方は《石のような静寂》《溜め込み屋のアウフ》をお忘れなく!
こんにちは。 細川 侑也(@yuyan_mtg)です。 今週のピックアップデッキでは、ちょっと珍しいデッキを、軽い解説を交えて紹介していきます。 紹介デッキ ボロスモニュメント ディミーアドラゴン 森林ギフト ボロスモニュメント Standard RC Qualifier : 2位 By canepis16 MTGアリーナ用インポートデータ 実は少し前から各国の地域CSに現れ始めていたデッキ、ボロスモニュメント。今回マジックオンライン上での地域CS予選にて見事2位という快挙を成し遂げ、今注目を集めています。 その名の通り、このデッキは《忍耐の記念碑》を主軸に据えたミッドレンジ。とはいえ、その速度は中々のもの。 《忍耐の記念碑》はカードを捨てるたびにドロー、宝物生成、3点ルーズから好きなものを選べるアーティファクト。1ターンに各能力を1回ずつしか選べませんが、自分と相手のターンそれぞれで誘発させることができるので、3点ルーズの能力を使い続けるとあっという間に相手のライフは0になります。 とはいえ、カードを捨てるという行為は基本的にリソースを失うもの。そこでこのデッキの多くのディスカード手段は、カードが引けるものとなっています。 スタンダードから下環境まで大活躍の《逸失への恐怖》は、カードを捨てて引くクリーチャー。同じく《光砕く者、テルサ》も捨てた枚数分だけ引くカードなので、いずれも《忍耐の記念碑》でドローモードを選択することで、手札を減らすことはありません。 《光砕く者、テルサ》は一気に2枚捨てられるので、ドローと宝物を選択すれば、宝物分得をしたことになります。 《ファイレクシアのドラゴン・エンジン》は墓地から戦場に出ると、手札を捨てて3ドローします。もちろん手札が3枚あれば《忍耐の記念碑》でそれぞれの能力を誘発させつつ3ドローでき、このデッキでは非常に輝くことになります。 面白いのが《再稼働》との組み合わせです。《ファイレクシアのドラゴン・エンジン》は蘇生能力を持っており、通常この3ドロー能力は、蘇生時に誘発するものです。しかし、《再稼働》で墓地から吊り上げた際にも《ファイレクシアのドラゴン・エンジン》の3ドローが誘発してくれるのです。 《再稼働》はデッキのキーカードである《忍耐の記念碑》を出す手段としても便利ですね。もちろん、《光砕く者、テルサ》などの各種ディスカード手段を吊り上げても良しです。 捨てる手段に特化したクリーチャーである《新ベナリアの守護者》はカードを引くこそできませんが、ディスカードすることで自身に破壊不能を付与できます。最近は追放除去である《苦痛ある選定》はほとんど採用されていないので、非常に場持ちの良いカードです。 更に条件なくいつでも手札を捨てられるので、相手のターンでも気軽に《忍耐の記念碑》を誘発させることができます。とりあえず不要牌を1ドローに変えられますし、ライフを詰める状況なら3点ルーズを自分と相手のターンで使い続けられるので、あっという間に射程圏内までライフを落とせます。 このようにディスカード手段の多くが高品質なクリーチャーで構成されているので、ボロスモニュメントは分類上はビートダウンとなります。《忍耐の記念碑》を置いて各種クリーチャーを展開しながらカードを捨て、ライフを速やかに詰めていきます。 そしてこのデッキでもメインから4枚採用されているのが《魔道士封じのトカゲ》。デッキと噛み合うわけではありませんが、イゼット果敢を意識してのメイン4枚採用です。 《忍耐の記念碑》を置いた後はディスカードがメインになるので、あまり《魔道士封じのトカゲ》からダメージを受けないのは、ちょっとしたポイントです。 《幽霊による庇護》とは一応コンボにはなりますね。《魔道士封じのトカゲ》に《幽霊による庇護》をつけることで、能力によるダメージでもライフを得られるようになります。《幽霊による庇護》の付け先としては破壊不能を付与できる《新ベナリアの守護者》もいるので、このデッキは除去環境にもかかわらず、メインから気兼ねなく《幽霊による庇護》を4枚採用できるのです。 《洪水の大口へ》がなければ《幽霊による庇護》+《新ベナリアの守護者》の組み合わせはもっと鉄壁だったのですが、こればかりは仕方ありません。 《忍耐の記念碑》が面白いぐらいにチェインするデッキなので、少し変わった攻め方をするビートダウンがお好きな方なら、きっとボロスモニュメントを気に入ることでしょう! ディミーアドラゴン パイオニアリーグ : 5-0 By Desert_24 MTGアリーナ用インポートデータ ドラゴンが活躍する次元、タルキール。久しぶりの再訪となったわけですが、以前のタルキール環境で活躍していたドラゴン、皆さんは最初に何が思い浮かびますか? ランプの相棒だった《龍王アタルカ》でしょうか。 それとも《黄金牙、タシグル》のネックレスも衝撃的だった《龍王シルムガル》? 僕はまず《龍王オジュタイ》を思い出します。 アンタップ状態で呪禁を持ち、相手に戦闘ダメージを与えると《予期》。フルタップで出したターンは除去耐性があり、打ち消しを構えながら《龍王オジュタイ》で攻撃できるのがこのカードの強みでした。 《龍王オジュタイ》を主軸に据えたエスパードラゴンはスタンダードで大活躍していましたが、その一因としては、やはり《龍王オジュタイ》を守る打ち消し呪文が強力だったのもあるでしょう。 それが《シルムガルの嘲笑》です。 手札からドラゴンを公開することで《対抗呪文》になるこのインスタントは、龍王オジュタイ》とセットで使われ続けました。そしてこの《シルムガルの嘲笑》が、パイオニアで使われる日がついにやってきたのです。 そう、『タルキール:龍嵐録』で登場した2枚のコントロール向きのドラゴンたちと共に。 《マラング川の執政》はスタンダードの青いコントロールに欠かせないカード。前兆モードの3ドロー、1ディスカードと6/7で2枚バウンス、両方のモードが強力です。 そしてこのデッキに4枚採用されているドラゴンが《ゴミあさりの執政》。ドラゴン以外のすべてのクリーチャーに-X/-Xを与えるカードで、こちらもコントロール向きのカードです。本体も4マナ4/4飛行に、護法能力までついています。 この護法がディスカードというのも曲者。相手に護法を要求し、いざカードを捨てたら打ち消してしまえば、たまったものではありません。 《マラング川の執政》《ゴミあさりの執政》の2種類のドラゴンは、言うなればドローと全体除去。無理にフィニッシャーのドラゴンをデッキに入れることなく、《シルムガルの嘲笑》を4枚採用できるのです。 デッキ構築に制限のかからない《シルムガルの嘲笑》は《対抗呪文》そのもの。モダンでも一線級の活躍をしている《対抗呪文》をパイオニアで使えるのですから、一人だけズルをしているのと同じです。 相方の黒もモダン級のカード満載です。《致命的な一押し》《思考囲い》はパイオニアの黒を代表する2枚ですが、いずれもモダン級のカード。要するにこのデッキは実質モダンのコントロールデッキと言っても過言ではないのです! しかもモダンでは使えない《時を越えた探索》も使用できます。墓地を能動的に溜める手段がないので2枚しか採用されていませんが、それでも2マナで7枚を見て、ドロースペルと打ち消しを探し、その2枚を同ターン中に打つのは、《時を越えた探索》にしかできない芸当です。 まるで一つ下の環境のような動きができてしまうディミーアドラゴン。コントロール好きな方、特に《対抗呪文》がお好きならば使ってみましょう! 森林ギフト モダンリーグ : 5-0 By Jeppebc 全世界100万人はいると言われている(?)《王神の贈り物》ファンの皆様、モダンでまた《王神の贈り物》が活躍しています。 スタンダードでは墓地から吊り上げられたり、《来世への門》でデッキから突然出てきたりと、7マナを支払って戦場に出ることがさほどない《王神の贈り物》。このデッキではそもそも戦場にすら出ません。 それならどうやって《王神の贈り物》は活躍するのか?墓地にある《王神の贈り物》に《変容する森林》がなります。 《変容する森林》は昂揚状態の時に起動して墓地のパーマネントをコピーするカード。コピー先である《王神の贈り物》がアーティファクトなので、昂揚しやすいのが嬉しいですね。 その《変容する森林》を引くために入っているのが《邪悪鳴らし》《ウィザーブルームの命令》。いずれも切削しながら《変容する森林》を拾えるカードでありながら、昂揚を満たしつつ《王神の贈り物》を墓地に送れる、一石三鳥のカードです。 《王神の贈り物》によって追放するクリーチャーは定番の《残虐の執政官》と《穢すもの、ウラモグ》。 《残虐の執政官》は説明不要の強カード。本体のサイズはあまり関係ないので、《王神の贈り物》によって4/4に縮んでも問題ありません。速攻がつくので、戦場に出た時と攻撃時の能力が誘発し、《不屈の独創力》で出すよりも相手に壊滅的なダメージを与えられます。 《王神の贈り物》と実は相性の良いカードが《穢すもの、ウラモグ》。追放領域にある一番重いカード分のカウンターが乗るので、《王神の贈り物》で自身を追放すると、カウンターが10個乗ります。滅殺10は《引き裂かれし永劫、エムラクール》も裸足で逃げ出すレベル。 《変容する森林》《王神の贈り物》プランが防がれた時も安心。リアニメイトでお馴染みの《骨の皇帝》も採用されています。《血染めの月》などで《変容する森林》が対処されても安心というわけです。 とはいえ、《骨の皇帝》も《変容する森林》も墓地に依存するカード。墓地対策に弱いのはご愛嬌。サイド後の対策に対して強い《鏡割りの寓話》を採用したりするのも面白いかもしれませんね。 《頑強》を採用してリアニメイト色を更に強くすることもできますし、フェア・アンフェアどちらの方向にも調整できますし、これからが楽しみなデッキですね。 《変容する森林》を使うデッキも色々と増えてきており、《死の国からの脱出》のようにいつか爆発してくる予感がしています!