![【Foil】【JP】敏捷なこそ泥、ラガバン/Ragavan, Nimble Pilferer [MUL] 赤M No.21](http://goodgame.co.jp/cdn/shop/products/jp_1df22d13c3_5b398558-e979-4470-bd66-c2b378dc91d1.png?v=1681373258)
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こんにちは。 細川 侑也(@yuyan_mtg)です。 こんにちは! 本日は、Xでも要望の声が多かった、モダン神挑戦者決定戦で使用したジェスカイカッターの記事になります。 市川 ユウキ選手がMOCSを準優勝を果たし、今モダンで最もホットなデッキと言っても過言ではありません! ご本人が執筆されたサイドボーディングガイド付きのnoteがついさっき公開されましたので、ぜひこちらもご覧ください。(記事はこちら) 目次 隆盛からナーセットへ 影のMVP《撤廃》 デッキの微調整 プレイ指南 サイドボーディングガイド 終わりに 隆盛からナーセットへ ジェスカイカッターは、以前にスペシャル予選を突破したジェスカイコーリ隆盛の進化版といった位置づけのデッキです。(記事はこちら) 基本的なコンセプトはあまり変わっておらず、《コーリ鋼の短刀》を2ターン目に誘発させるために0マナのアーティファクトとして《オパールのモックス》《モックス・アンバー》《ミシュラのガラクタ》、そしてそれらと相性の良い《湖に潜む者、エムリー》《知りたがりの学徒、タミヨウ》が入った、ジェスカイカラーのアーティファクト主体のデッキとなっています。 元々はイタリアのプロプレイヤーであるアンドレア・メングッチ選手がアップしていたリストで、特に「《ジェスカイの道師、ナーセット》が強い!」とのことだったので、少し懐疑的ではあったものの、試してみることにしました。 5-0 swiss RCQ Modern, but lost Quarters 😅 with Jeskai Ascendancy. Mox Opal is a good card. I will explore the archetype furthermore in future. #MTGModern pic.twitter.com/ftTjrKJwio — Andrea Mengucci (@Mengu09) May 3, 2025 そして《ジェスカイの道師、ナーセット》の素晴らしさにすぐに気が付きました。 以前まで4枚採用されていた《ジェスカイの隆盛》は《コーリ鋼の短刀》とくっつけばダメージソースになり、《湖に潜む者、エムリー》と組み合わせて無限コンボになるカード。とはいえ、どちらも引いていない状態ではルーター程度の役割しかありません。 そのルーターも、《コーリ鋼の短刀》で毎ターンカードを使っていくことから、手札がどんどん減っていってしまうため、際限なく行えるわけでもありません。 一方、《ジェスカイの道師、ナーセット》は出したターンにカードを3~4枚引きつつ、次のターンからも継続してリソースを供給し続けるとんでもないカードでした。 手札が減りやすいが、カード自体は非常に軽いというデッキの構造に合致しており、《ジェスカイの隆盛》より強い場面がとても多かったのです。 ここで多くの方がこんな疑問を抱くはずです。 ずばり「《ジェスカイの隆盛》じゃないと間に合わないコンボ相手もいるのではないか?」です。 もちろん《ジェスカイの隆盛》による速度勝負が必要なマッチは存在しますが、そういった相手に対しても《ジェスカイの道師、ナーセット》は強力です。早いターンに《ジェスカイの道師、ナーセット》でカードを引き続け、《コーリ鋼の短刀》で押し切ったり、サイド後はサイドカードを連打して勝利できるのです。 そもそも《ジェスカイの隆盛》の早期着地で勝てるパターンは《湖に潜む者、エムリー》がほぼ必須で、その2枚が揃って初めてコンボデッキ相手に《ジェスカイの隆盛》は機能します。一方、《ジェスカイの道師、ナーセット》は軽いすべてのカードとくっつきが良いので、デッキの動きが安定するのです。 ほぼすべての場面で《ジェスカイの道師、ナーセット》は《ジェスカイの隆盛》を上回るパフォーマンスを見せてくれたので、モダン神挑戦者決定戦はこのデッキで行くことに決めました。 影のMVP《撤廃》 そして《ジェスカイの道師、ナーセット》と一緒に採用されている《撤廃》もいぶし銀…というにはあまりに強すぎるカードで、とても感動しました。 まず《ジェスカイの道師、ナーセット》との相性の良さです。《オパールのモックス》《モックス・アンバー》を戻して《撤廃》でカードを引き、またモックスを唱え直すだけで、呪文カウントを稼げる上に、追加のドローで更にアクションを起こせます。そのため、モックスと《撤廃》しかない手札からターン終了時に《ジェスカイの道師、ナーセット》でお手軽に4ドローできてしまうのです。 《コーリ鋼の短刀》との相性の良さにも驚きました。果敢モンクが3体ほどいればモックスを戻して出し直して果敢を稼げますし、《撤廃》1枚で《コーリ鋼の短刀》の誘発条件も満たせます。 と自分のカードたちと相性が良い《撤廃》は、もちろんその本来の使い方であるバウンスによる妨害も非常に優秀です。 相手の《ウルザの物語》トークンや1マナ域、サイズが上がって火力では対処しづらいイゼット果敢のクリーチャー群などなど、《撤廃》で戻したい軽いカードはたくさんありますし、サイド後に置かれる《石のような静寂》《溜め込み屋のアウフ》なども戻せます。 自分のデッキとしっかり噛み合いつつ、サイド後のキラーカードに対する保険にもなる夢のようなカードで、《撤廃》を4枚採用したおかげで、《ジェスカイの道師、ナーセット》をデッキの核として据えることができているのです。 デッキの微調整とサイドボード解説 《ジェスカイの道師、ナーセット》は素晴らしかったものの、回していて好みでない部分がいくつかあったので、調整を行いました。 今回はモダン神挑戦者決定戦の後に調整した最新のリストをご紹介します。 ちなみにサイドボードが1枚余っていたので、ライブラリーアウト対策の《引き裂かれし永劫、エムラクール》を入れていますが、ここはお好みで変えてください。《アノールの焔》あたりが候補です。 ・《金属の叱責》を抜く 《ジェスカイの道師、ナーセット》を使う関係上、能動的なアクションのみで構成したいと考えました。エルドラージを打ち消すための《記憶への放逐》はサイドに必須ですが、少なくともメインボードにはなるべく入れたくなかったのです。 元々《金属の叱責》は嫌いなカードでした。このデッキはアーティファクト・トークンが出るわけではありませんし、0マナのアーティファクトの内7枚はモックスです。モックスは元々マナが出せるカードなので、《金属の叱責》の即席に使うことにさほどうまみはありません。 《コーリ鋼の短刀》はアーティファクトですが2マナのカードですし、《金属の叱責》の良さである「1~2ターン目から1マナで構えられる《マナ漏出》」という良さはこのデッキでは失われています。 そもそも強いカードでなく、更に《ジェスカイの道師、ナーセット》軸にしたことで更にデッキと合わなくなりました。3マナを払われてしまうことも多いですし、不要だと思っています。 ・《ウルザの物語》の4枚目 《ジェスカイの道師、ナーセット》が白赤青と要求値が高いこと、色マナがそもそもきついことなどから3枚に減らされていましたが、僕はこのデッキの《ウルザの物語》は4枚にすべきだと考えています。 まず《ウルザの物語》は単体でゲームプランになります。2ターン目、3ターン目と起動して《真髄の針》をサーチするのは青単ベルチャーに対する勝ち手段です。 色マナについても、第3章で《オパールのモックス》を持ってくれば好きなマナが出るので、実質無色のターンが少しあるだけです。《ジェスカイの道師、ナーセット》はしっかりと《ウルザの物語》から出せるのです。 そして《ウルザの物語》デッキの弱点である《血染めの月》《海の先駆け》がこのデッキにはサイドインしづらいのも、《ウルザの物語》を4枚にしたい理由です。 《オパールのモックス》《モックス・アンバー》であるこのデッキに、《ウルザの物語》のためだけに相手は月系をサイドインしたくないでしょう。そのため、サイド後も《ウルザの物語》を意気揚々と動かすことができるのです。もちろんサイドインされる場合もあるでしょうが、《コーリ鋼の短刀》で殴っている時に《血染めの月》を貼られて、こちらはモックスでノーダメージなんてことも多発します。 これらの理由から、《ウルザの物語》の4枚目は採用したいと考えました。 ・《感電破》 除去が《ポータブル・ホール》4枚とソーサリーに偏っているので、《感電破》を追加で1枚入れることにしました。 以前は《ポータブル・ホール》と《感電破》をスプリットして採用していましたが、《撤廃》を採用する以上は、相性を考慮して《ポータブル・ホール》を優先すべきだと思います。 《ポータブル・ホール》を《撤廃》で再利用する展開は意外と多いのです。たとえば序盤厳しい《敏捷なこそ泥、ラガバン》はブロッカーのある程度並んだ後半はどうでもよく、《撤廃》で回収して今度は《静牢》を追放なんてことがよく起きますからね。 そんなわけで今回は《感電破》が1枚となりました。インスタントが少ないとイゼット果敢などが厳しくなりますが、《撤廃》のおかげでそこまで気になりません。 ・《影槍》 イゼット果敢・ボロスエネルギーに強くなります。 メイン戦では《ウルザの物語》が割られる心配がまずないので、ビートダウン全般に対しては《ウルザの物語》2回起動からの《影槍》はそれだけで勝ち手段になります。 サイドボード後は《ウルザの物語》を割られる展開が多く、上記のプランは安定しません。そのため、採用するなら《影槍》はメインがオススメ。 特にイゼット果敢相手には《ウルザの物語》起動からの《影槍》がメインの勝ち筋です。《ウルザの物語》を4枚採用するなら《影槍》はぜひ入れておきたいですね。 ・《トーモッドの墓所》 これはHareruya Prosの平山くんが「《魂標ランタン》より《トーモッドの墓所》」と言っていて、その通りだと思い、モダン神後にいじりました。 《トーモッドの墓所》の利点はもちろん0マナであることです。このデッキは2ターン目の《コーリ鋼の短刀》、1ターン目の《湖に潜む者、エムリー》と0マナでアーティファクトを置けるバリューが高いデッキです。 もちろん《魂標ランタン》にもメリットがいくつかあります。まず1ドローできる点なのですが、僕はこのデッキを使っていて《魂標ランタン》を1ドローで使用したケースはほとんどありませんでした。 《火の怒りのタイタン、フレージ》を追放するのに便利なのも《魂標ランタン》の利点です。《火の怒りのタイタン、フレージ》は手札から出てきて、こちらのクリーチャーを除去し、墓地に落ちます。そのタイミングで《ウルザの物語》から《魂標ランタン》をサーチして《火の怒りのタイタン、フレージ》を追放し、その後相手の2枚目の《火の怒りのタイタン、フレージ》に睨みを利かせられるのです。 《トーモッドの墓所》は出した時は何もしてくれないので、《火の怒りのタイタン、フレージ》1枚を対処することしかできません。この点は大きく《魂標ランタン》に劣る部分です。 とはいえ、《トーモッドの墓所》で溜まった墓地を追放すれば《火の怒りのタイタン、フレージ》の2枚目の対策にもなりますし、それよりはデッキの動きにより合うカードを採用したいと思いました。 ・《オアリムの詠唱》 コンボデッキとエルドラージの両方に入れられるカードを探した結果、《オアリムの詠唱》に白羽の矢が立ちました。《儀礼的拒否》はエルドラージにしか入れられませんからね。《約束された終末、エムラクール》も阻止できる《オアリムの詠唱》は中々です。 《ジェスカイの道師、ナーセット》や《コーリ鋼の短刀》などでメインで動くので、相手のターンに構える際に軽い方がよく、《オアリムの詠唱》はその点でも素晴らしかったです。 ・《鞭打ち炎》 当初はエネルギーに対して効かない場面が多々あるので0枚にしていましたが、実は負けパターンの多くがテンポ負けか《オセロットの群れ》であることが判明したので、今は2枚に落ち着いています。 《ウルザの物語》トークン+《影槍》でダメージレースを先行していても突然覆してくるのが《オセロットの群れ》。1体ならどうでも良いですが、《魂の導き手》と同時に2体並ぶと全くライフを削れなくなり、3体目が出るとゲームセットになります。 《ジェスカイの道師、ナーセット》でどれだけ引いても解決しないので、一気に焼き切れる全体除去を入れた方が良いと思っています。せっかく《ジェスカイの道師、ナーセット》である程度引けるので、2枚入れる意味は十分にあります。 自分の構築物トークンが巻き込まれないので、《鞭打ち炎》の方が基本的には優れています。それ以外のマッチではまず入れません。 ちなみに僕は《鞭打ち炎》を持っていなかったので《紅蓮地獄》を使っていました。 ・《チャンドラの敗北》 速攻クリーチャーばかりのイゼット果敢に対して《ポータブル・ホール》4枚のため、よく除去を持ちながら敗北してしまいます。そのため、インスタントタイミングで除去できるカードをサイドボードに用意しました。 《変異原性の成長》を3/3の《ドラゴンの怒りの媒介者》や《僧院の速槍》に打たれることから考えると、生半可な火力では1枚で耐えられてしまいます。《チャンドラの敗北》は5点入るので、生き残るためには《変異原性の成長》+何か別のスペルを要求できるので、相手にかなりリソースを吐かせられます。 ・《火の怒りのタイタン、フレージ》 エネルギー相手の主なゲームプランの1つになります。 無色のカード多数、《島》と入っているこのデッキでは手札から唱えることも簡単ではありませんし、脱出は困難ですが、それでも採用しています。 《湖に潜む者、エムリー》で墓地が肥えるので脱出しやすく、《ジェスカイの道師、ナーセット》との相性も良いので、ゲームが長引けばすぐに脱出し、そこからは除去されても何度か連続で脱出でき、この繰り返し脱出可能な点が大きいのです。 《鳴り渡る龍哮の征服者》なんかも最近のエネルギーからは出てきますし、倒せると美味しい。 プレイ指南 基本的なデッキの回し方やマリガンについては、以前のジェスカイコーリ隆盛の記事と同様なので、こちらをご覧ください。 ・セットランドについて このデッキが最も難しいのがセットランドでしょう。3色デッキかつ《ウルザの物語》4枚と非常に色事故しやすいこのデッキ。初手にフェッチランド、《ウルザの物語》という手札がよく来ます。青赤を持ってくるべきか青白を持ってくるべきか、悩ましいですよね。 こういったケースでは大体の場合、青赤を持ってきます。1ターン目のアクションがなければもちろん《轟音の滝》ですね。2ターン目に《ウルザの物語》から《コーリ鋼の短刀》を置きたいというのが一番の理由です。 《コーリ鋼の短刀》を引いていない場合でもまずサーチしたいのは《轟音の滝》です。トップデッキする可能性が単純にありますしね。 青白を持ってくるケースは手札に《ポータブル・ホール》が既にある場合のみです。《コーリ鋼の短刀》の受け入れよりも《ポータブル・ホール》のキャストを優先するのは当然のことです。 結局《ウルザの物語》は最終的に《オパールのモックス》になるので、色マナ自体は揃います。そのためフェッチ《ウルザの物語》の手札をあまり悲観する必要はないのです。 ・《ミシュラのガラクタ》の使い方 《ミシュラのガラクタ》の小テクと言えば、フェッチランドを絡めた動きでしょう。 《ミシュラのガラクタ》を自分に起動し、それが不要牌だった場合はフェッチランドでリフレッシュしてからドローすると、実質疑似的な占術になります。 これは基本的にやり得ですが、《コーリ鋼の短刀》があるこのデッキでは1ターン目に《ミシュラのガラクタ》を唱えないケースもあります。そのため、一考の余地あり。 手札にモックスがあって《コーリ鋼の短刀》の誘発が確定しているならやってもいいでしょう。手札に《コーリ鋼の短刀》がない場合もやります。《コーリ鋼の短刀》を《ミシュラのガラクタ》で引けるかもしれませんからね。 手札に《コーリ鋼の短刀》《ミシュラのガラクタ》とあって他に0マナのカードがない場合には、フェッチガラクタはせず、2ターン目を迎えましょう。1ターン目を諜報ランドでパスしても全然OKです。 ・《撤廃》を上手く使おう 《コーリ鋼の短刀》と《撤廃》とモックスが揃うと打点がめちゃくちゃ伸びる時があります。 たとえば《コーリ鋼の短刀》、モンクトークン2体の場合は、《撤廃》でモックスを戻してモックスを出し直すだけで3/3×2、《コーリ鋼の短刀》のついた2/2で8点に。ドローが《撤廃》ならもう2回果敢が乗るので14点、その《撤廃》のドローがスペルなら17点です。 このように《撤廃》には夢があります。モックスから青マナが出る状態なら、《撤廃》モックスループには一切のマナがかからないので、とりあえず運試しぐらいの気持ちで打ってみるのも悪くありません。 《撤廃》で引いたカードが《撤廃》ではなかったとしても、たとえば《ジェスカイの道師、ナーセット》ならそのまま出して大量にカードを引けますし、《撤廃》が打点以外に繋がることもあります。 妨害カードという側面もある《撤廃》ですが、能動的に使う場合もこのデッキでは多いです。モックスを使って実質0マナで《撤廃》をプレイできる時はまず《撤廃》からいきましょう。 サイドボーディングガイド VSボロスエネルギー こちらが先手の時 +2《火の怒りのタイタン、フレージ》+2《鞭打ち炎》 -1《真髄の針》-1《トーモッドの墓所》-1《感電破》-1《ミシュラのガラクタ》 こちらが後手の時 +2《火の怒りのタイタン、フレージ》+2《鞭打ち炎》 -1《真髄の針》-1《トーモッドの墓所》-2《コーリ鋼の短刀》 《ジェスカイの道師、ナーセット》が入ってからは、リソース勝負がしやすくなり、盤面を除去しながら《コーリ鋼の短刀》でトークンを量産して勝てるようになりました。 サイドからは《火の怒りのタイタン、フレージ》を入れて、より長期戦を意識することになるのですが、相手からはエンチャント・アーティファクト破壊や《石のような静寂》などが飛んできます。そのため、リスクはありますが《ポータブル・ホール》は抜けません。 以前は《ジェスカイの隆盛》を抜いていましたが、考えを改めました。《鞭打ち炎》の項目でもお話したように、このマッチで負け筋となるのは《オセロットの群れ》です。ダメージレースを《魂の導き手》と《オセロットの群れ》で無にされてしまうので、《火の怒りのタイタン、フレージ》《ジェスカイの道師、ナーセット》が並んでも押し切られてしまいます。 《ジェスカイの道師、ナーセット》自体の場持ちはよく、カードを引けるけど《オセロットの群れ》の解決にならないという展開が多かったので、コンボが揃った瞬間に勝てる《ジェスカイの隆盛》はあった方が良いと思うようになりました。 《鞭打ち炎》と合わせて、《オセロットの群れ》を意識しています。 VSエルドラージ +4《記憶への放逐》+2《オアリムの詠唱》+2《損耗+摩耗》 -3《ポータブル・ホール》-1《影槍》-1《トーモッドの墓所》-1《真髄の針》-1《上天の呪文爆弾》-1《感電破》 《損耗+摩耗》は《楽園の拡散》とタリスマンを割る用です。《ポータブル・ホール》でも問題ないのですが、サイド後に《三なる宝球》などを置かれる可能性を考慮して、《損耗+摩耗》にしています。 VSイゼット果敢 +2《火の怒りのタイタン、フレージ》+2《チャンドラの敗北》 -1《真髄の針》-1《ジェスカイの隆盛》-2《ポータブル・ホール》 速攻クリーチャーが多いので《ポータブル・ホール》の信頼性はちょっと低めです。《感電破》も《変異原性の成長》で避けられてしまうため、一長一短ではありますが、サイドインする《火の怒りのタイタン、フレージ》がソーサリーの除去であることを考えて、《ポータブル・ホール》から抜いています。 このマッチは除去って《火の怒りのタイタン、フレージ》か《ジェスカイの道師、ナーセット》で爆発的なリソースを稼いで勝利することになります。《ジェスカイの隆盛》は不要。 《トーモッドの墓所》は昂揚を防いだり《溶岩の投げ矢》を追放したりと割と役割があります。 VSディミーアマークタイド +2《火の怒りのタイタン、フレージ》 -1《真髄の針》-1《感電破》 かなり相性の良いマッチです。《コーリ鋼の短刀》はもちろん、《ウルザの物語》だけで勝てたり、モックス連打からの《ジェスカイの道師、ナーセット》、《湖に潜む者、エムリー》が生き残っても勝てます。 《超能力蛙》に対して《ポータブル・ホール》4枚がとても頼もしいです。 《海の先駆け》を相手が入れていたら《感電破》を残しましょう。 VSアミュレットタイタン +4《記憶への放逐》+2《オアリムの詠唱》+2《損耗+摩耗》 -1《感電破》-1《影槍》-1《ジェスカイの隆盛》-1《ジェスカイの道師、ナーセット》-2《ポータブル・ホール》-1《トーモッドの墓所》-1《ウルザの物語》 《コーリ鋼の短刀》ビートしつつ相手の展開を妨害して差し切りましょう。 《ジェスカイの隆盛》を抜くのは意外だと思われるかもしれませんが、このマッチではスピード勝負を目指す必要はなく、相手への妨害を続けているだけで勝てます。こちらは妨害されにくい《コーリ鋼の短刀》でクロックを刻めますし、《ジェスカイの道師、ナーセット》も定着しますからね。妨害を続けていると勝てるので、速度勝負を挑まなくて良いのです。 むしろ、3マナのエンチャントを貼って《耐え抜くもの、母聖樹》《活性の力》を喰らうと目も当てられません。 《トーモッドの墓所》はメイン戦ではそれなりに機能します。メインでは《精力の護符》《洞窟探検》に触る手段が非常に少なく、《風景の変容》からコンボを決められることが多いですからね。《風景の変容》と土地4枚《精力の護符》からの無限パターンでは《事件現場の分析者》が必要になるので、《トーモッドの墓所》が刺さります。 《真髄の針》の指定は《トレイリア西部》にしましょう。 VS青単ベルチャー +2《記憶への放逐》+2《オアリムの詠唱》+2《損耗+摩耗》 -1《影槍》-3《ポータブル・ホール》-1《上天の呪文爆弾》-1《ジェスカイの隆盛》 《コーリ鋼の短刀》ビート+《真髄の針》で勝つことが多いです。こちらの妨害が豊富かつ多角的で、速度もあるので、結構有利です。 《睡蓮の花》を《撤廃》したりして遅らせている間にどんどん《コーリ鋼の短刀》でトークンを生み出して速やかに殴り切りましょう。 《トーモッドの墓所》は《現実の設計者、タメシ》負けを防ぐために必須です。 VSドメインズー +4《記憶への放逐》+2《摩耗+損耗》 -1《上天の呪文爆弾》-1《トーモッドの墓所》-1《真髄の針》-1《ジェスカイの隆盛》-1《感電破》-1《コーリ鋼の短刀》 《記憶への放逐》は《ドラコの末裔》と《力線の束縛》に効くので4枚入れてOKです。 最後の数点を《部族の炎》で負けないように、《影槍》は入れておくことをオススメします。抜くものがないので《コーリ鋼の短刀》を抜きましたが、この辺りは自由です。《ミシュラのガラクタ》を抜いてもOK。 VSルビーストーム +2《オアリムの詠唱》+1《損耗+摩耗》 -1《影槍》-1《真髄の針》-1《上天の呪文爆弾》 当然ながらめちゃくちゃきついです。妨害はあまりできません。《ルビーの大メダル》《モンスーンの魔道士、ラル》を出してターンが帰ってきた時のために《ポータブル・ホール》を抜けません。 《コーリ鋼の短刀》で速やかに殴り勝つか、《ジェスカイの隆盛》でコンボを決めるのみ。《ジェスカイの道師、ナーセット》でどんどん引いて急いで勝ちにいきましょう。 VSオルゾフブリンク +4《記憶への放逐》+2《火の怒りのタイタン、フレージ》 -1《トーモッドの墓所》-1《影槍》-4《ポータブル・ホール》 《記憶への放逐》を《名誉回復》として使います。《溌剌の牧羊犬、フィリア》や《ちらつき鬼火》でカードが戻ってくる際の誘発型能力を打ち消しましょう。 後は《ジェスカイの道師、ナーセット》のリソース量と《火の怒りのタイタン、フレージ》に期待するのみです。 VSジェスカイカッターミラー +2《火の怒りのタイタン、フレージ》+2《損耗+摩耗》 -1《影槍》-1《真髄の針》-1《上天の呪文爆弾》-1《知りたがりの学徒、タミヨウ》 《ジェスカイの道師、ナーセット》や《コーリ鋼の短刀》など、片方だけに出ればそれだけでゲームに勝つカードが大量にあります。基本はいずれかの定着を目指し、速やかにに勝ちましょう。 《湖に潜む者、エムリー》が《ポータブル・ホール》で死なないので割と処理しづらいです。《火の怒りのタイタン、フレージ》でしっかり除去しましょう。 《湖に潜む者、エムリー》が除去されにくいので《ジェスカイの隆盛》で無限コンボを決めるチャンスはそれなりにあります。 一度墓地に落ちた《火の怒りのタイタン、フレージ》に触る手段がないのは危険なので《トーモッドの墓所》はサイド後も残しています。《湖に潜む者、エムリー》にも一応効くので悪くはありません。 変身しても《ポータブル・ホール》で処理されてしまうのを嫌って《知りたがりの学徒、タミヨウ》を1枚減らしています。他にあまりに抜くものがないので仕方ありません。実は61枚の方が良いのかも? 終わりに 《ジェスカイの道師、ナーセット》が入ったことでこのデッキは間違いなく一段階強くなりました。 とにかく《ジェスカイの道師、ナーセット》というカードが強すぎる!《撤廃》との相性もバッチリで、ジェスカイカッターは《コーリ鋼の短刀》を最も上手く使えるデッキかなと思います。 モダンの予選シーズンはまだまだありますので、デッキにお困りの方はぜひジェスカイカッターを使ってみてください。 また、冒頭でも少し触れましたが、ジェスカイカッターについてもっと詳しく知りたい方は、日本のプロ市川 ユウキ選手のnoteがちょうどさっき公開されたので、ぜひ読んでみてください。(記事はこちら) マジックオンラインで最も出場が難しい最高峰の大会MOCSにて、ジェスカイカッターを使用してモダンラウンドを全勝し、見事準優勝を果たしています。 それではまた!
こんにちは。 細川 侑也(@yuyan_mtg)です。 今回は、メルボルンと中国で行われた地域CSの結果から、最新のメタゲームを分析していきます。 メルボルン 優勝:ディミーアミッドレンジ2位:ラクドスミッドレンジ3位:オルゾフピクシー4位:グルール昂揚5位:イゼット果敢6位:ジェスカイ眼魔7位:イゼット果敢8位:ジェスカイ眼魔 優勝を争ったのはなんとディミーアとラクドスのミッドレンジ対決! ジェスカイ眼魔とイゼット果敢はトップ8の準々決勝で全員が破れ、ミッドレンジたちが勝ち上がりました。 ミッドレンジ界の頂点に立ったのはやはりディミーアミッドレンジ。 【MTGアリーナ用インポートデータ】 なぜミッドレンジ対決においてディミーアは強いのか?その答えは何と言っても《永劫の好奇心》です。 自軍クリーチャーの攻撃が通るだけで1ドローという性能を持つ4マナ4/3瞬速。それだけで脅威にもかかわらず、除去してもエンチャントとして戦場に残るので、完璧に処理するには追放か、除去+エンチャント破壊しかありません。 《永劫の好奇心》を放置するには戦場のクリーチャーを根こそぎ処理するしかないのですが、そんなことは到底現実的ではありません。《遠眼鏡のセイレーン》《フラッドピットの溺れさせ》《大洞窟のコウモリ》などの小粒なクリーチャーから、《分派の説教者》《黙示録、シェオルドレッド》《悪夢滅ぼし、魁渡》と、強力な生物まで揃っています。 ミッドレンジ対決はアドバンテージの稼ぎ合いとなるため、《永劫の好奇心》を採用できることこそ、ディミーアミッドレンジがミッドレンジ界の王たるゆえんなのです。 さて、そんなディミーアに決勝で敗れてしまったものの、大健闘を見せたのがラクドスミッドレンジ。 【MTGアリーナ用インポートデータ】 ミッドレンジの中でも少し攻撃的なミッドレンジといったところでしょうか。2ターン目から《大洞窟のコウモリ》で手札破壊をする他、《逸失への恐怖》《太陽の執事長、インティ》といった2マナでリソースを稼ぐ攻めカードが採用されています。 4枚採用されている《すりのチビボネ》は相手の墓地野パーマネント・カードを唱えられます。《強迫》で《不浄な別室+祭儀室》を落として奪ったり、クリーチャー同士の相打ちで墓地が溜まったところに出すと、1マナ域とは思えないプレッシャーになります。 とはいえ、所詮は1/1のクリーチャー。接死で相打ちを取るのが主な役割なのですが、このデッキではその《すりのチビボネ》を活かすことができます。 《運命を笑う者、アリーシャ》によって。 このターンに攻撃していると誘発する強襲能力で、墓地から《運命を笑う者、アリーシャ》のパワー以下のマナ総量のクリーチャーを墓地から吊り上げることができます。戦場に出したターンは大体パワー2なので、2以下のクリーチャーをリアニメイトできるというわけです。 《逸失への恐怖》《太陽の執事長、インティ》、《大洞窟のコウモリ》に《すりのチビボネ》とよりどりみどりです。 特に《すりのチビボネ》は相手も積極的に止めたいカードなので、墓地に落ちていることが多く、《運命を笑う者、アリーシャ》で何度も釣られるとうっとうしくて仕方がないでしょう。 1~2ターン目からクリーチャーを展開し、除去されたカードを《運命を笑う者、アリーシャ》で釣り上げると、まず《運命を笑う者、アリーシャ》がマスト除去になるので、釣ったクリーチャーは残ってくれます。1対1交換を繰り返して勝利を目指すミッドレンジの動きが攻撃的に行えるというわけですね。 《ギックスに拾われし者、ミシュラ》と《ファイレクシアのドラゴン・エンジン》のコンビを採用しているのも実に面白い! 《ギックスに拾われし者、ミシュラ》はクリーチャーで攻撃するとライフをドレインできるので、クリーチャーがたっぷり入ったこのデッキではかなりのダメージが期待できます。 一方、リソースを稼ぐのが《ファイレクシアのドラゴン・エンジン》。蘇生時に手札を捨てて3枚引くのが基本的な使い方なのですが、実は墓地から戦場に出ると能力が誘発するので、《運命を笑う者、アリーシャ》で墓地から戦場に戻しても良いのです。 マナ総量は3なので、《運命を笑う者、アリーシャ》に+1/+1カウンターが1つでも乗っていれば《ファイレクシアのドラゴン・エンジン》をリアニメイトでき、非常に強力な動きとなります。 もちろんゲームが長引いて合体すれば、戦場に出た瞬間に盤面や相手の手札に干渉するので大体勝利です。 とても革新的なリストで、見事2位にまで上り詰めました! 中国 優勝:アゾリウス全知2位:イゼット果敢3位:オルゾフミッドレンジ4位:イゼット果敢5位:グルールアグロ6位:赤単アグロ7位:アゾリウス全知8位:アブザンピクシー 一方、中国の地域CSではアゾリウス全知が優勝を収め、トップ8にも駒を進めています。 赤アグロはイゼット果敢が2人に赤単・グルールのハツカネズミ軍団たちも残り、大活躍と言ったところ。 単色・2色のデッキたちがトップ8を独占する中、一人息を吐いたのがアブザンピクシー。バウンス軸のデッキとして唯一の入賞です。 【MTGアリーナ用インポートデータ】 《養育するピクシー》《陽光真珠の麒麟》の8枚のバウンスで、《望み無き悪夢》《逃げ場なし》《勢い挫き》を戻して再利用するセルフバウンス系統のデッキ。 《一時的封鎖》まで採用されており、《一時的封鎖》で自分の《養育するピクシー》《望み無き悪夢》などを追放し、《陽光真珠の麒麟》で《一時的封鎖》を回収。すると自分で追放していた《望み無き悪夢》なども戻り、更に《養育するピクシー》で《陽光真珠の麒麟》を回収できるので、《一時的封鎖》を使い回し続け、《望み無き悪夢》《勢い挫き》などを何度もぐるぐる回せるようになります。 ここまではオルゾフピクシーと同じですが、アブザンは緑を足し、強力なクリーチャーたちを採用できます。 手札破壊を行うのが《絶縁の僧侶》。戦場から離れると、追放したカードのマナ総量分のサイズを持つクリーチャーを相手に献上しますが、《難題の予見者》のように相手にカードを引かせないのがポイントです。《絶縁の僧侶》が対処されても失った手札は回復しないのです。 デッキには大量に除去が入っていますし、トークンは《一時的封鎖》でまとめて処理できるのでさほど困りません。特にアゾリウス全知のような除去が効かないデッキに対しては、手札で除去が腐り続けるので、《絶縁の僧侶》から出たトークンを対処するのにぴったりです。 そしてアブザンピクシーを支える強力な4マナ域、《ヤサンの街道見張り》。カードを4枚切削してマナ総量が3以下のクリーチャー・カードを戦場に戻せるので、《絶縁の僧侶》で手札破壊を行ったり、余裕があれば《養育するピクシー》《陽光真珠の麒麟》を吊り上げて、《ヤサンの街道見張り》を回収し、更なる展開を望めます。 以前までのアブザンピクシーには《遊撃サイ》が入っていたスロットには、《名もなき都市の歩哨》が採用されています。 3/3/4のスタッツは《遊撃サイ》と同じですが、地図で4/5へサイズを上げたり、ドローの質を向上できるなど、ライフドレインの《遊撃サイ》に比べて、用途が広いのが《名もなき都市の歩哨》です。警戒なので攻守に渡って優れており、赤アグロの多い環境なら非常に強いカードです。 1枚採用の《カルシの帰還者》もセンスが光るチョイス。《名もなき都市の歩哨》の地図、《ヤサンの街道見張り》の切削と、墓地で誘発するカードには価値があります。《名もなき都市の歩哨》が《カルシの帰還者》の相続を受けたらもう勝ったも同然!1枚入れるだけで切削にバリューが生まれるので、アブザンピクシーを使うならぜひ1枚は採用したいですね。 決勝ラウンドでは振るわなかったものの、赤単・イゼット果敢キラーとして本トーナメントで活躍したアブザンピクシーは、これから数が増えてくるかもしれませんね。 先週末はミッドレンジが大活躍!果たしてここからスタンダードのメタゲームはどのように変化していくのでしょうか。
こんにちは。 細川 侑也(@yuyan_mtg)です。 今週のピックアップデッキでは、ちょっと珍しいデッキを、軽い解説を交えて紹介していきます。 紹介デッキ グルール昂揚 ディミーア忍者ローグ ハンマータイム グルール昂揚 チャンピオンズカップファイナル : 11位 By Shintaro Ishimura MTGアリーナ用インポートデータ チャンピオンズカップファイナルではイゼット果敢4人に赤単アグロ2人と、2種の赤アグロがトップ8に入賞しましたが、それらとは異なる形の赤アグロが、プロツアーの権利を獲得できる9勝3敗の成績を収めていました。 それがグルール昂揚です。 4種のカードタイプを墓地に揃えることで達成される昂揚。かなり難しい条件のため、昂揚条件を達成した際は大きなボーナスが用意されています。 《継ぎ接ぎのけだもの》は昂揚すれば1マナ3/3の《野生のナカティル》相当のクリーチャー!アップキープの切削と、自身がアーティファクト・クリーチャーなので、昂揚を助けてくれるナイスな1マナ域です。 様々なフォーマットでお馴染みの《逸失への恐怖》も、ディスカードを持ちつつ、エンチャント・クリーチャーとして墓地でも昂揚に貢献します。 昂揚していると2マナ4/3速攻トランプルと破格の性能を持つのが《野火の木人》。このカードがグルール昂揚のスピードを上げてくれています。やはりアーティファクト・クリーチャーなので昂揚を達成しやすいのも〇。 そして最後の昂揚カードは《暴力的衝動》。こちらはクリーチャーではありませんが、たった1マナでクリーチャーに二段攻撃を付与するすごいインスタントです。トランプルを持つ《野火の木人》と組み合わせた時の破壊力はピカイチ。《逸失への恐怖》で2回攻撃も発生するので、二段攻撃と組み合わせると実質4回攻撃になりますね。 さて、昂揚のバリューが高いことがわかったところで、肝心なのは昂揚の達成手段です。 《野火の木人》に《逸失への恐怖》と質の高いクリーチャーが2種のカードタイプを持っているのはわかりましたが、それをどのように墓地に落とすのか。 ここで最近引っ張りだこの《光砕く者、テルサ》が光ります。 3マナ3/3速攻の優れたスタッツに、カードを2枚捨てて2枚引く能力がついているため、昂揚に必要なカードを墓地に落としつつ、攻撃していけます。以前まではこのスロットが《蓄え放題》《浚渫機の洞察》といった戦場に影響を及ぼさないカードだったので、積極的に攻撃したいグルール昂揚と少し合わなかったのですが、非常に攻撃的な《光砕く者、テルサ》が加入したことで、デッキがグッと締まりました。 グルール昂揚でしか使えない超強力なソーサリーと言えば《脱走》。たった2マナで、ライブラリー上6枚から2マナ以下のクリーチャー・カードを速攻を持った状態で戦場に出せます。非常に強力なカードではあるものの、中々活きるデッキがないのですが、グルール昂揚とはかなり相性が良いのです。特に《逸失への恐怖》を出して速攻で攻撃し始めると、予想外からのリーサルが発生する場合も。ソーサリーカウントとしても優秀です。 《鋭い目の管理者》は昂揚能力は持ちませんが、4種類のカードタイプを追放すると+4/+4トランプルになる2マナ3/3。どちらかと言えばそのパンプ能力よりは、墓地追放がメインの使い方となっています。 ジェスカイ眼魔はもちろん、《嵐追いの才能》が入っているイゼット果敢などにも墓地追放は効きますし、昂揚を満たすことを前提にしたデッキなので、自分の墓地を追放して7/7トランプルを作りやすく、今回の隠れMVPかもしれません。 他の赤アグロと一味も二味も違うグルール昂揚、ぜひお試しください。 ディミーア忍者ローグ パイオニアリーグ : 5-0 By season_urb MTGアリーナ用インポートデータ かつてスタンダードで最強のデッキだったローグ。 《盗賊ギルドの処罰者》で相手のライブラリーを切削し、《空飛ぶ思考盗み》などと共に殴り勝つも良し、相手をライブラリーアウトさせたり、《物語への没入》と《夢の巣のルールス》でコントロールするなど、様々な勝ちプランを持っている、とてもいやらしいデッキでした。 最近では青黒系のアグロデッキと言えば忍者になっていましたが、今回はならず者が久しぶりにパイオニアで勝利しました! パイオニアならではのならず者をご紹介しましょう。忍者にも入っている《フェアリーの悪党》ですね。戦場に出た時に他に《フェアリーの悪党》がいれば1ドローできる忍者です。《マネドリ》との相性がバッチリで、《フェアリーの悪党》のコピーとして場に出してカードを引けます。 その《マネドリ》のコピー対象が増えたのがディミーアローグの魅力です。《盗賊ギルドの処罰者》をコピーすると、ならず者を出した時の切削枚数が4枚に増えます。1枚の《盗賊ギルドの処罰者》ではライブラリーの心配は必要ありませんが、倍になれば話は別です。 《空飛ぶ思考盗み》はローグのキーパーツ。《フェアリーの悪党》《マネドリ》など軽いならず者にパワー修正を与えれば一気に脅威になりますし、《マネドリ》でコピーすれば修正値と切削枚数もとんでもないことになります。 そしてこれらのローグ軍団と手を組むのが忍者たち。 《月回路のハッカー》《悪夢滅ぼし、魁渡》の2人の忍者はいずれも忍術でクリーチャーを手札に回収することができます。ならず者を戻して出し直せばそのたびに《盗賊ギルドの処罰者》が誘発しますし、序盤は《フェアリーの悪党》をコピーしていた《マネドリ》を拾い、更に強い別のクリーチャーのコピーに変えられます。 ならず者でも忍者でもありませんが、《フラッドピットの溺れさせ》は忍術と相性の良いクリーチャー。ブロッカーをタップしながら攻撃を通して忍術ができて、しかも能力も再利用できるので、《悪夢滅ぼし、魁渡》を使うデッキなら《フラッドピットの溺れさせ》は必須ですね。 従来のディミーア忍者に比べて、ローグ成分が加わったことで、特に攻撃面が更に強化されました。 《空飛ぶ思考盗み》による全体強化に1マナ3/2の《盗賊ギルドの処罰者》はライフを削る性能が高いだけでなく、ライブラリーアウトという新たな勝ち手段も作れます。ライフをなかなか削れないコントロールなどにはかなり現実的な勝ち筋です。 守りの観点から見ても《盗賊ギルドの処罰者》は決して悪いカードではありません。相手の墓地が溜まれば1マナ3/2接死なので、サイズの小さいこのデッキでは貴重な相打ち要因となります。 忍者から更に攻撃的になったディミーアローグ、忍者がお好きな方はいかがでしょうか。 ハンマータイム モダンリーグ : 5-0 By aspiringspike 《巨像の鎚》を《シガルダの助け》でつけて殴るコンボ要素のあるアグロ、ハンマータイム。 シンプルな戦略で最速2ターンキルも可能なハンマータイムは、当初はファンデッキでしたが、《ウルザの物語》加入後は様々な戦略を取ることが可能となり、一気にメタデッキの仲間入りを果たしました。 そんなハンマータイムの新たな形が、赤を入れたこのボロスカラーのハンマータイム。加わった赤いカードは……色々なフォーマットで暴れているあの装備品です。 そう、《コーリ鋼の短刀》です。 《コーリ鋼の短刀》でモンクを生成するためには継続的にスペルを2回唱える必要がありますが、当然毎ターンカードを2回使用すると、手札がなくなってしまいます。そのため、キャントリップや《食糧補充》など、カードを引き続けられる青と組み合わせて使われることが多いので、赤白で採用されるのは少し珍しいですね。 0マナのアーティファクトは《オパールのモックス》と《ミシュラのガラクタ》で8枚入っており、2ターン目に《コーリ鋼の短刀》を出してそのままモンクを生み出すことができます。 更にデッキ内のほとんどが1マナ以下なので、手札がある限りはモンクは誘発させ続けられるでしょう。 肝心のカードを引く手段ですが、《純鋼の聖騎士》がハンマータイムにはあります。装備品が戦場に出ると1ドローなので、2つ装備品を出せば、手札を失うことなく、モンクトークンが出てきて、しかもそのモンクに装備品を即つけられます。 このデッキが面白いのは、《コーリ鋼の短刀》の装備品としての性能が噛み合っている点です。《巨像の鎚》をつけたクリーチャーがチャンプブロックされて何もできないことはよくありましたが、《コーリ鋼の短刀》のトークンに《巨像の鎚》をつければ12/12トランプルでブロックを許しません。 速攻で攻撃できるのも大きなメリットで、これまで盤面のクリーチャーをすべて対処された場合、どうしても攻撃するまでに1ターンのラグが発生していましたが、除去で盤面を空にされても《コーリ鋼の短刀》のトークンに様々な装備品をつけて一撃で相手のライフを0にできます。 クリーチャーがいないと意味がない装備品と、クリーチャーを供給しつつ速攻を付与する《コーリ鋼の短刀》の相性はとても良いのです。 《鷹持ち、カサンドラ》はデッキから《レオニダスの槍》を場に出すクリーチャーで、その《レオニダスの槍》の付け先として最適。とはいえ、出して2マナを払って装備するのは中々モダンでは難しい。 その装備コストを《純鋼の聖騎士》で0にしたり、《シガルダの助け》で自動装備できる状態になるとしたら話は別です。《鷹持ち、カサンドラ》を出して《シガルダの助け》で《レオニダスの槍》を装備し、速攻で殴って二段攻撃付与、ダメージを通して《鷹持ち、カサンドラ》の能力で2ドローと、装備コストを踏み倒せるだけで《鷹持ち、カサンドラ》の動きはすさまじくなります。 《龍火の刃》は《ウルザの物語》からサーチすることも可能な装備品。装備コストは重いものの、単色からの呪禁と+2/+2を付与でき、一度装備すれば《孤独》《致命的な一押し》をはじめモダン環境の様々な除去を受けなくなります。 《鷹持ち、カサンドラ》への装備コストは2マナなものの、他のクリーチャーには基本的に3マナ必要ですが、こちらも《純鋼の聖騎士》《シガルダの助け》で踏み倒せるため、ただただデメリットのない超狭量な装備品となります。 《オパールのモックス》解禁によって大幅な強化を受けたものの、いまだトーナメントではさほど活躍できていなかったハンマータイムですが、近頃リーグでの5-0数も増えてきており、これから最前線に復帰していくかもしれませんね!