先週末は、新潟の燕三条で行われたパイオニアの大会「GATTA new games」に参加してきました!
新潟の車&マジック好きメンバーで構成されたGATTAさんが主催となり、新潟出身者が多数所属しているOnogamesさんが協賛・全面協力し、たくさんの方からも協賛を受けて開催されました。
更にはTeam Cygames所属のプロプレイヤー・ストリーマーの市川 ユウキさんが本大会に招待されており、地方の草の根イベントながら70名を超える大盛況の大会となりました。その燕三条には友人の木原くんが住んでおり、以前から何度も「燕三条に行ってはご飯をただ満喫する」という特に目的のない旅行をしていた僕が、この大会に行かない手はありません!
というわけで、福岡に行ってご飯をただ満喫する目的のない旅行を2週間ほど前にしていた僕は、木曜日に木原君と2週間ぶりの再会を果たしたのでした。(そう、福岡には木原君と行っていたのです)
木曜日:寺泊
燕三条から車で数十分の距離にある長岡市寺泊。
「魚のアメ横」の名で親しまれており、海産物市場が軒を連ねる、活気ある観光地です。
生鮮品はもちろん、加工品や冷凍など、あらゆる魚が安い安い!
中でもお気に入りは焼き鯖。塩が効いていて最高でした。脂もしっかり乗っていて、一瞬で食べきりました。
その後はお土産を見るつもりでぐるっと回り、気付いたらコシヒカリアイスなるものを食べていたり、安いお刺身盛り合わせを見つけたと思ったら次の瞬間にはテーブルでお刺身を広げていて……何が起きたのか自分でもわかりませんでした。
寺泊は毎回燕三条に遊びに来るたびに行っているのですが、最高ですね。新潟に来たら寺泊には絶対に行きましょう!
金曜日:杭州飯店
そしてなんといっても燕三条に来る目的の一つが杭州飯店。皆さんは杭州飯店をご存知でしょうか?
1933年創業、新潟5大ラーメンの1つである「燕三条背脂」の元祖とされているラーメン屋、それが杭州飯店です。
木原くんの実家から徒歩で歩ける距離にあるそのラーメン屋は、いつ行っても行列となっている超人気店。
その杭州飯店ですが、今年の5月に火災が起き、長く休業していました。8月に営業は無事再開し、以前にも増してお客さんが殺到しているとのことでした。
いつもは営業時間の11時ごろに木原くんと並ぶのですが、事前情報として人が増えていると仕入れていたので、開店時間の20分前に並ぶことに。
……が甘かった!10時40分には既に長蛇の列。いつも開店後にふらっと行ってもここまで並ぶことはなかったのですが、さすがの人気です。
結局入店できたのは11時30分ごろ。ラーメンが運ばれてきたのは12時に差し掛かろうというところでしたが、一口すすった瞬間にそんなことはすべてどうでもよくなってしまいました。
極太の麺、いやこれはもはやうどんの域に達している極太麺は小麦の風味がしっかり楽しめ、その触感もモチモチ。背脂たっぷりの濃いスープから取り出して口に含むと言葉になりません。
ものの数分で食べてしまい、そして杭州飯店のもう1つの名物でもある餃子もあっという間に平らげ、この日は大満足。
後は木原くんの家でずっとぐだぐだしていました。
土曜日:The Last Sun 2024予選
さて、ようやくマジックのお話です。
土曜日は晴れる屋新潟店で行われたThe Last Sun 2024予選に参加。フォーマットはレガシーです。
既に本戦出場権利は持っているので、この日はBye(不戦勝)と優勝賞品のプレイマット目的での参加。
使用デッキはゴルガリクレイドルです。
ゴルガリクレイドル

その名の通り、《ガイアの揺籃の地》から大量のマナを出してゲームに勝利するデッキ。《エルフの開墾者》《聖遺のワイト》で《ガイアの揺籃の地》をサーチできるので、ほぼ毎ゲーム《ガイアの揺籃の地》を場に置くことができます。
《春心のナントゥーコ》などでクリーチャーを並べ、《ガイアの揺籃の地》で大量のマナを出し、《自然の秩序》や《緑の太陽の頂点》で《偉大なる統一者、アトラクサ》や《孔蹄のビヒモス》を出してゲームエンド。
《ガイアの揺籃の地》を探す手段として土地サーチが大量に入っており、特に勝ち手段となるのは《ハイドラの巣》です。《ガイアの揺籃の地》で大量のマナを出して《ハイドラの巣》で勝つことも多く、相手の攻め手やブロッカーを排除する《マダラの鉤爪門》も非常に良い味を出していました。
イタリアのプロプレイヤー、アンドレア・メングッチが先週の大規模トーナメントで使用し、8勝0敗1分の成績だったとのことで、レガシーのことをまったく知らない僕は、とりあえずそのデッキを使ってみるのでした。
Finished 1st in Swiss (8-0-1) so qualified for next year @EULegacyMasters ! 🥳🥳🥳 Played the same list I Top8ed @impactreturns1 with. What’s perfect doesn’t need to be changed! Thanks again to @hello_newton for the many videos and infos about this deck. 🤗#MTGLegacy pic.twitter.com/ZSrprLux7I
— Andrea Mengucci (@Mengu09) September 8, 2024
本戦結果
デス&タックス 〇×〇
ゴルガリリアニ 〇〇
ディミーアリアニ 〇〇
ID
ID
セレズニアデプス 〇〇
優勝!
決勝の相手が権利不要ということだったので勝ちを譲っていただき、目的のByeとプレイマットを獲得。
ゴルガリクレイドルはこの日初めて回したデッキだったのですが、想像よりも強かったです。特に《春心のナントゥーコ》がすごい!このカードだけで勝ったマッチがいくつもありました。《聖遺のワイト》に授与して《聖遺のワイト》を大量に並べる動きや、《忍耐》を増やして無限に墓地を攻め続けたり、そもそもトークンをたくさん作る行為が《ガイアの揺籃の地》を助けます。
次にこのデッキを使うなら絶対に《春心のナントゥーコ》は4枚にするでしょう!
日曜日:GATTA new games
ようやく本番!このために新潟まで来たのです!
本戦はパイオニア。使用デッキはロータスコンボでした。
ロータスコンボ


今のパイオニアを語る上で欠かせないのはラクドス果敢の存在。最速3ターンキルの高速アグロながら、《戦慄衆の秘儀術師》や《立身+出世》などで粘り強い攻め方もしてくる、今パイオニアで最も強いと言われているデッキです。メインから《熊野と渇苛斬の対峙》を抜いたり、サイドに《ウラブラスクの溶鉱炉》を4枚入れて《一時的封鎖》や《致命的な一押し》を弱くさせるプランもしっかり機能し、半ばこれで決まり……と思いきや、友人から「パイオニア神に出たいからデッキを貸してくれ!」と連絡があり、このラクドス果敢はレンタル用に。
そして手元に残ったのがもう1つの候補であるロータスコンボでした。ラクドス果敢に弱いロータスコンボがそもそも候補なことに違和感があるかもしれませんが、ラクドス果敢包囲網が敷かれた時は、ロータスコンボのチャンスでもあります。
ラクドス果敢に強いデッキとしてまず挙がるのはセレズニアエンジェル。大量のライフ回復によって一瞬で瞬殺圏内から逃げられるこのデッキは、ラクドスの天敵で、サイドボードに《暴れ回るフェロキドン》を入れさせるほどです。他にはアゾリウスコントロールも比較的ラクドス果敢に強いデッキ。《一時的封鎖》《跳ねる春、ベーザ》、サイド後は《痛烈な一撃》と徹底的に赤いデッキをメタることができます。
これらのラクドス果敢に有利なデッキに対して、ロータスコンボは非常に強いのです。ラクドスが多いなら失敗、ラクドスを意識したデッキが多いなら成功。今回ロータスコンボを持ち込むのは賭けでした。
ラクドス果敢をメタる側、アゾリウスコントロールを使う気にはなれませんでした。アゾリウスコントロールは確かにラクドスに強いですが、それは一部のカードが強いだけ。それらを引かなければ一瞬で負けてしまうので、そもそも安定して勝てるわけではありません。《喝破》と《ドビンの拒否権》を後手で抱えて《心火の英雄》と《熾火心の挑戦者》に殴られ続けるのは容易に想像できますからね。
ラクドス果敢に安定して勝つのは難しいと判断しました。それならば「ラクドス果敢に強いデッキたちに楽に勝てるロータスコンボを持ち込もう」というのが今回の考えだったのです。
本戦結果
セレズニア天使 ×〇〇
ボロス召集 〇〇
ラクドス果敢 〇×〇
ラクドスミッドレンジ 〇××
イゼットフェニックス 〇〇
イゼットフェニックス 〇〇
ID
5色ニヴ 〇×〇
ラクドス果敢 〇×〇
アゾリウスコントロール 〇〇
優勝!
序盤からボロス召集、ラクドス果敢と踏んで「失敗だったか……」と後悔するも、ラスト2連戦で有利マッチのイゼットフェニックスを倒してトップ8。
決勝ラウンドはラクドス果敢が1人で完全にロータスコンボのフィールドでした。準決勝で当たってしまうも辛勝をおさめ、それ以外は相性差で無事勝つことができました。
ラクドス果敢は予想より多かったものの、アゾリウスコントロールやイゼットフェニックスも多く、それらのデッキがしっかりラクドス果敢を倒していたため、ラウンド後半になればなるほどロータスコンボが勝ちやすいメタゲームになっている印象でした。
ラクドス果敢に2回勝てたのは完全に運でした。予選ラウンドでは1枚差しの《一時的封鎖》を引いてメイン戦を勝利し、3本目は相手の回りがかんばしくなく。準決勝では《樹上の草食獣》《跳ねる春、ベーザ》の初手をキープして3ターン目に着地させ、《天上都市、大田原》でそれをバウンスして使い回したりして時間を稼ぎ、最終的には素引きした《全知》から《出現の根本原理》を打って勝利。
とにかくメインの《跳ねる春、ベーザ》が活躍した1日でした。引けてすごくラッキーでしたね。その後はみんなで打ち上げ!新潟の居酒屋、驚くほどレベルが高い!とても美味しいご飯に、話も弾みました。
月曜日:晴れる屋モダン杯
せっかくの祝日、東京に帰る前にもう1回大会に出たいと思い、再び晴れる屋新潟店へ。
ティムールブリーチを回したかったので使用することに。
ティムールブリーチ


以前にもGOOD GAME メディアで紹介しましたが、ティムールブリーチは《死の国からの脱出》を使用したコンボデッキ。
《死の国からの脱出》と《研磨基地》と《モックス・アンバー》(0マナアーティファクトなら何でもよい)が揃うとコンボがスタート。《死の国からの脱出》を設置し、《研磨基地》で《モックス・アンバー》を生け贄にして3枚切削を行い、その切削した3枚を脱出コストにして《モックス・アンバー》をキャスト。
後はこれをライブラリーが0枚になるまで行い、最終的に墓地に落ちた《タッサの神託者》を脱出で戦場に出してゲームセット。3枚コンボではあるものの、《ウルザの物語》によるビートダウンや《知りたがりの学徒、タミヨウ》《湖に潜む者、エムリー》など、生き残るとアドバンテージを稼ぐ面々、そして《一つの指輪》と、多角的な攻め手段があり、それらに対応させている間にコンボを決めるというのが基本的な動き。
墓地を肥やした状態で《死の国からの脱出》を出して数回《ミシュラのガラクタ》を出し入れするだけでも十分強く、デッキ内のパーツで明確に単体で弱いカードは《研磨基地》ぐらいなのです。
入っているカードが全部強いコンボデッキ!それがティムールブリーチなのです。
本戦結果
ディミーアマークタイド 〇〇
ジェスカイコントロール 〇〇
ボロスエネルギー 〇〇
ID
ボロスエネルギー 〇×〇
ディミーアマークタイド 〇〇
優勝!
なんと週末は新潟の3連戦全ての大会で優勝と、望外の結果に。
ティムールブリーチはやはり強い。1ターン目の《湖に潜む者、エムリー》+《知りたがりの学徒、タミヨウ》みたいなブン回りもあれば、除去から《ウルザの物語》と相手に干渉する展開もありますし、リソース不足になることもほとんどありませんでした。リソース不足にならない要因として大きいのは、《一つの指輪》と《死の国からの脱出》がいずれも多大なアドバンテージを生み出すからです。そしてこれらにアクセスできる《邪悪鳴らし》はデッキのマスターピース。
《六番》も地味ながら活躍を見せてくれます。《一つの指輪》《死の国からの脱出》を回顧で戻せるのが強く、《知りたがりの学徒、タミヨウ》《湖に潜む者、エムリー》の除去を使わせて《六番》が生き残る展開もありました。
マナベースについては一考の余地があるかもしれません。初手に《邪悪な熱気》、《邪悪鳴らし》と持っていて、土地がフェッチランドと《ウルザの物語》しかない場合、どちらにも対応する《踏み鳴らされる地》を持ってこなければならないのですが、「ここで諜報できたら……」と思う瞬間がありました。
デッキは間違いなく強いのでオススメできます!ただ、必ず大会に出る前に一人回しをしましょう!
おわりに
というわけで先週末の新潟三連戦を記事としてお届けしました。
GATTAのみなさん、Onogamesのみなさん、新潟でお会いしたみなさん、とても楽しい3連休になりました!ありがとうございました!
特にGATTA new gamesでは、優勝賞品の《Tundra》はもちろん、プラークもカッコよくて最高でした!
反動で今週負けまくらないか不安ですが、浮き沈みがあるのがマジックというものなので、負けても文句なしです。
9月23日(月)は僕もGOOD GAMEの店舗予選に出場する予定なので、良かったら遊びに来てください!(ご予約はこちらから)
それではまた!